詳細情報
「和歌山県海南市へ移住して、理想のマイホームを手に入れたい」「購入した空き家を、快適な住まいにリフォームしたい」とお考えではありませんか?そんなあなたに朗報です。海南市では、市外からの移住者が空き家をリフォームする際に活用できる、最大120万円という手厚い補助金制度「海南市空家リフォーム工事補助事業」を実施しています。この制度を賢く利用すれば、リフォーム費用の負担を大幅に軽減し、夢の暮らしを実現できます。しかし、補助金を受け取るためには、対象者の条件や申請手順、注意点を正確に理解しておく必要があります。この記事では、2025年(令和7年度)の最新情報に基づき、制度の全貌から申請のコツまで、専門家が徹底的に解説します。この記事を読めば、あなたが補助金の対象になるかどうかが分かり、スムーズな申請準備を進めることができるでしょう。
この記事でわかること
- ✅ 海南市空家リフォーム工事補助事業の詳しい内容(補助額・対象者)
- ✅ 補助の対象となるリフォーム工事、対象とならない工事
- ✅ 申請から補助金受け取りまでの具体的な流れと必要書類
- ✅ 申請を成功させるための重要なポイントと注意点
- ✅ 海南市の補助金が使えない場合に検討できる国の制度
1. 海南市空家リフォーム工事補助事業とは?
「海南市空家リフォーム工事補助事業」は、市外からの移住を促進し、市内の空き家の有効活用を図ることを目的とした海南市独自の支援制度です。移住に伴って市内の空き家を購入または譲り受け、自分たちが住むためにリフォームを行う方に対して、その費用の一部を補助します。
制度の概要
| 正式名称 | 令和7年度 海南市空家リフォーム工事補助事業 |
|---|---|
| 実施組織 | 和歌山県海南市(まちづくり部 都市整備課) |
| 目的 | 市外からの移住・定住の促進、および市内の空き家の有効活用による地域の活性化 |
| 募集件数 | 5件程度(先着順) |
| 注意点 | 予算額に達し次第、受付を終了します。申請前に必ず市の担当課へご確認ください。 |
【重要】市内転居は対象外に
これまで実施されていた「市内転居」に伴う空き家リフォーム補助は、令和6年度をもって終了しました。令和7年度以降は市外からの移住者のみが対象となりますのでご注意ください。
2. 気になる補助金額と補助率
この補助金の最大の魅力は、その手厚い補助額です。対象者の区分によって上限額が異なりますが、いずれもリフォーム費用の大きな助けとなります。
補助金額・補助率の詳細
| 対象者区分 | 補助率 | 上限額 |
|---|---|---|
| 市外から移住される方 | リフォーム工事費の 3分の2 | 100万円 |
| 若者世代の方(注1) | 120万円 |
(注1) 若者世代とは、40歳以下の方で、以下のいずれかに該当する方を指します。
・中学生以下の子供を扶養している
・結婚して5年以内(夫婦のどちらかが40歳以下であれば可)
【具体例】いくら補助される?
実際にどれくらいの補助が受けられるのか、例を見てみましょう。
- ケース1: 38歳、結婚3年目の夫婦が、対象工事費180万円のリフォームを実施する場合
→ 若者世代に該当。
計算:180万円 × 2/3 = 120万円
補助額は上限の120万円となります。 - ケース2: 45歳の単身者が、対象工事費120万円のリフォームを実施する場合
→ 一般の市外移住者に該当。
計算:120万円 × 2/3 = 80万円
補助額は80万円となります。
3. 補助金の対象者と住宅の詳しい条件
補助金を受けるためには、申請者自身と対象となる住宅の両方が、定められた要件をすべて満たす必要があります。一つでも満たせないと対象外となるため、事前にしっかり確認しましょう。
対象となる方(申請者)の要件
以下のすべての要件を満たす必要があります。
- 海南市外から移住する方であること。
- 転入日(住民票を移した日)まで継続して3年以上、海南市外に住民登録していたこと。
- 空家への転居前、または転居後90日以内であること。
- 対象となる住宅(空家)の登記名義人であること。
- 当該空家を購入または譲り受けてから1年以上経過していないこと。
- 今回の引っ越しにより、転居前の自身の持ち家が空家とならないこと。
- 世帯員全員が市税を滞納していないこと。
- 世帯員全員が暴力団員または暴力団関係者でないこと。
- 補助金の交付を受けてから5年以上、補助対象の住宅に定住すること。(5年未満で転居した場合は補助金を全額返還する必要があります)
対象となる住宅の要件
- 海南市内にある戸建住宅または併用住宅であること。
- 申請日時点で、90日以上居住者がいない空家であること。
空き家探しには、海南市が運営する「海南市空き家バンク」の活用が便利です。市の公式サイトで物件情報を確認できるため、ぜひチェックしてみてください。
4. 補助対象となる工事・ならない工事
どのようなリフォーム工事でも対象になるわけではありません。対象となる工事の要件と、施工業者の条件をしっかり確認しましょう。
対象となる工事の条件
以下のすべての要件を満たす工事が対象です。
- 海南市が対象と定める工事であること(下記参照)。
- 施工業者が、海南市内において1年以上継続して建設業等を営む個人事業主または法人であること。
- 補助金の交付決定通知書を受け取った後に着工する工事であること。
- 対象となる工事金額(税抜)が10万円以上であること。
対象工事の具体例
主に住宅の機能向上や内装・外装の改修が対象となります。
- 屋根の葺き替え、塗装、防水工事
- 外壁の張り替え、塗装
- 床、壁、天井の張り替え、塗装などの内装工事
- 浴室、キッチン、トイレ、洗面所などの水回り設備の改修・交換
- 窓やドアなどの建具・開口部の改修
- 間取り変更を伴う増改築工事
- 門、塀、アプローチなどの外構工事
- 給排水、ガス、電気などの設備工事
対象外となる工事
以下の工事は補助の対象となりませんのでご注意ください。
- 既に着工、または完了している工事
- 対象工事金額(税抜)が10万円に満たない工事
- 建物の解体工事
- 植栽工事、造園工事
- 家具、家電製品、カーテン等の購入費用
- 電話、インターネット等の配線工事
5. 申請から補助金受領までの6ステップ
補助金の申請は、正しい手順とタイミングが非常に重要です。特に「交付決定前に着工しない」という点は絶対に守る必要があります。ここでは、申請から補助金を受け取るまでの流れを6つのステップで解説します。
Step 1:事前相談・準備
まずは海南市役所の都市整備課に相談し、自分が対象になるか、どのような工事が対象になるかを確認します。同時に、市内の施工業者を探し、リフォーム内容の相談と見積もりの取得を進めます。
Step 2:交付申請書の提出
必要書類をすべて揃え、海南市役所 都市整備課の窓口に提出します。申請期間は令和7年4月1日からですが、先着順のため早めの提出が推奨されます。
Step 3:【重要】交付決定通知書の受領
市役所で書類審査が行われ、内容に問題がなければ「補助金交付決定通知書」が郵送で届きます。
この通知書が届くまでは、絶対に工事を始めてはいけません。
Step 4:リフォーム工事の契約・着工
交付決定通知書を受け取ったら、施工業者と正式に工事契約を結び、リフォーム工事を開始します。工事中の写真(着工前・施工中・完了後)が必要になるため、業者に撮影を依頼しておきましょう。
Step 5:完了報告書の提出
工事が完了したら、完了報告書や工事写真、領収書の写しなどの必要書類を市役所に提出します。
Step 6:補助金の請求と受領
完了報告の審査後、市から補助金額の確定通知が届きます。その後、請求書を提出し、指定した口座に補助金が振り込まれます。
申請に必要な書類一覧
申請には多くの書類が必要です。市の公式サイトからダウンロードできるので、早めに準備を始めましょう。
- 海南市空家リフォーム工事補助金交付申請書
- 工事見積書の写し
- 工事箇所の図面
- 工事前の写真(工事写真台紙を使用)
- 建物の登記事項証明書(全部事項証明書)
- 空家証明書
- 住民票等の請求並びに市税の滞納調査及び水道開閉栓等状況調査に係る同意書
- 暴力団排除誓約書
- 補助金5年未満返還誓約書
- 施工業者要件証明
- 相手先登録申請書
- その他、市長が必要と認める書類
6. 採択されるための3つの重要ポイント
この補助金は非常に人気があり、募集件数も限られています。確実に補助金を受け取るために、以下の3つのポイントを必ず押さえてください。
ポイント1:とにかく早く動くこと(先着順!)
令和7年度の募集件数はわずか5件程度です。予算がなくなり次第終了となるため、年度が始まったらすぐに申請できるよう、年明けから準備を始めるのが理想です。物件探しや業者選定は早めに行いましょう。
ポイント2:交付決定前の着工は絶対にNG
何度も繰り返しますが、これは最も重要なルールです。市の「補助金交付決定通知書」が手元に届く前に、業者と契約したり、工事を始めたりすると、補助金は一切受け取れなくなります。焦る気持ちは分かりますが、必ず市の決定を待ってください。
ポイント3:申請前に必ず市役所に事前相談する
自分で判断せず、計画段階で一度、都市整備課の窓口へ相談に行くことを強くお勧めします。自分の状況が対象になるか、計画しているリフォームが対象工事に含まれるか、書類の書き方は正しいかなどを直接確認することで、手戻りや申請ミスを防ぐことができます。
7. よくある質問(FAQ)
ここでは、海南市空家リフォーム工事補助事業に関してよく寄せられる質問にお答えします。
- Q1. 申請はいつからできますか?
- A1. 令和7年度の申請は、2025年4月1日から開始されます。ただし、先着順で予算がなくなり次第終了となるため、できるだけ早く申請することをお勧めします。
- Q2. 海南市内のリフォーム業者ならどこでも良いですか?
- A2. いいえ、海南市内において1年以上継続して建設業等を営んでいる事業者である必要があります。申請時に「施工業者要件証明」の提出が求められますので、依頼する業者に確認してください。
- Q3. 中古住宅を購入し、すでに入居して半年経ちます。対象になりますか?
- A3. 残念ながら対象外です。この補助金は、空家への転居前、または転居後90日以内の方が対象となります。
- Q4. 賃貸で空き家を借りてリフォームする場合も対象ですか?
- A4. いいえ、対象外です。空き家を購入または譲り受け、ご自身が登記名義人になる必要があります。
- Q5. 国の補助金(住宅省エネ2025キャンペーンなど)と併用できますか?
- A5. 国の補助金との併用は、工事内容が重複しない限り可能な場合があります。ただし、市の他の補助金制度(耐震化事業など)を利用している場合は、補助対象額が調整されることがあります。詳細は必ず市の担当課にご確認ください。
8. まとめ:計画的な準備で最大120万円の補助金を活用しよう!
海南市空家リフォーム工事補助事業は、市外から移住してくる方にとって非常に魅力的な制度です。ポイントをまとめます。
- 市外からの移住者が空き家をリフォームする際に最大120万円を補助。
- 若者世代(40歳以下の子育て・新婚世帯)は上限額がアップ。
- 募集件数は5件程度の先着順。年度初めの迅速な行動が必須。
- 交付決定前の工事着工は絶対NG。
- 申請前に市役所への事前相談が成功のカギ。
この補助金を活用して、海南市での新しい生活を、経済的な負担を抑えながらスタートさせましょう。まずは、海南市の公式サイトで詳細を確認し、都市整備課へ相談することから始めてみてください。
お問い合わせ先
海南市役所 まちづくり部 都市整備課
郵便番号:642-8501 海南市南赤坂11番地
電話:073-483-8480
ファックス:073-483-8483
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