「子どもに同年代の子と触れ合う機会を作ってあげたい」「少しだけ自分の時間が欲しい」「育児のことで相談できる場所がほしい」…豊見城市にお住まいで、未就園のお子さんを育てる保護者の皆さん、こんな風に感じたことはありませんか?そんな悩みに応える画期的な制度が、豊見城市で始まります。それが「豊見城市こども誰でも通園制度」です。この制度は、保護者の就労状況にかかわらず、生後6ヶ月から3歳未満のお子さんを月10時間まで、1時間300円からという手頃な料金で保育所などに預けることができる新しい子育て支援サービスです。この記事では、制度の詳しい内容から、対象者、利用できる施設、具体的な申請方法、そしてスムーズに利用するためのポイントまで、どこよりも分かりやすく徹底的に解説します。この機会に制度をしっかり理解して、子育てに新しい選択肢を加えてみませんか?

この制度のポイント

  • 就労要件なし! 専業主婦(主夫)や在宅ワーカーでも利用可能
  • 月10時間まで柔軟に利用できる
  • 利用料金は1時間300円からと経済的負担が少ない
  • お子さんの社会性を育む良い機会になる
  • 保護者のリフレッシュや育児負担の軽減につながる

制度の概要|こども誰でも通園制度とは?

正式名称と実施組織

この制度の正式名称は「豊見城市こども誰でも通園制度(乳児等通園支援事業)」です。国(こども家庭庁)が推進する新しい子育て支援策の一環で、豊見城市が実施主体となり運営しています。お問い合わせは、豊見城市役所のこども未来部 子育て支援課が窓口となります。

目的と背景:なぜこの制度が始まったのか

「こども誰でも通園制度」は、すべての子育て家庭が孤立することなく、安心して子育てができる社会を目指して創設されました。これまでの保育サービスは、主に保護者の就労を支援する目的で提供されてきましたが、多様な働き方やライフスタイルが広がる中で、就労要件を問わない新しい支援の形が求められていました。

この制度には、2つの大きな目的があります。

  • 子どもの成長機会の保障:保育所に通っていない子どもたちが、同世代の子どもたちと関わる機会を持つことで、社会性や協調性を育み、健やかな成長を促します。
  • 保護者の負担軽減:保護者が一時的に子どもと離れる時間を持つことで、心身のリフレッシュを図ったり、用事を済ませたりすることができます。また、施設の専門スタッフに子育ての相談をすることで、育児に関する不安や負担感を解消することも期待されます。

国は令和8年度からこの制度を全国の自治体で本格実施する予定ですが、豊見城市ではそれに先駆け、令和7年度から先行的に事業を開始します。これにより、市内の子育て家庭はいち早くこの新しい支援を受けることができます。

利用料金と利用時間

具体的な料金体系

利用料金は非常にシンプルで、保護者の経済的負担を軽減するよう設定されています。

項目 内容
基本料金 原則1時間あたり300円
利用上限 子ども1人につき月10時間まで
利用単位 1回2時間単位など、施設により柔軟に利用可能
料金の減額 世帯状況に応じた減額措置があります。詳細は認定申請後に通知されます。

例えば、月に10時間利用した場合の料金は3,000円となります。リフレッシュや通院、買い物など、様々なシーンで気軽に活用できる価格設定です。

対象者と利用できる施設

対象となる子ども

この制度を利用できるのは、以下のすべての条件を満たすお子さんです。

  • 豊見城市内に居住し、住民登録をしていること
  • 生後6ヶ月から満3歳未満であること
  • 保育所、幼稚園、認定こども園、地域型保育事業所、企業主導型保育事業所のいずれにも通っていないこと

【重要】すでに認可保育園や幼稚園などに在籍しているお子さんは対象外となりますのでご注意ください。

利用可能施設(令和7年度)

令和7年度の先行実施では、以下の2つの公立施設で利用が可能です。

施設名 住所
1. 市立座安保育所 沖縄県豊見城市座安239-5
2. 豊見城市地域子育て支援センターぐっぴ~ 沖縄県豊見城市字座安238 (座安保育所隣)

利用可能な時間帯は施設によって異なりますので、予約時にご確認ください。なお、先行実施期間は令和7年7月1日から令和8年2月27日までとなっています。

申請方法・利用までの流れ

利用開始までの手続きは、大きく3つのステップに分かれています。事前に流れを把握しておくとスムーズです。

Step 1:利用のための認定申請を行う

まず、制度を利用するための資格があるかどうかの確認(認定)を受ける必要があります。申請方法は2通りです。

  • オンライン申請:市のウェブサイトにある専用フォームから24時間いつでも申請できます。一番手軽でおすすめの方法です。
  • 窓口申請:豊見城市役所2階の「子育て支援課」窓口で「豊見城市こども誰でも通園制度対象者確認申請書」を提出します。

市が申請内容を確認し、対象者として認められると、「利用決定通知」と予約システム用の「アカウント情報」がメールおよび通知書で届きます。この通知で、世帯に応じた利用料金も確認できます。

Step 2:予約システムで面談と利用の予約をする

認定が下りたら、次は国が管理する「総合支援システム」を使って予約手続きを進めます。初回利用前には必ず事前面談が必要です。

  1. 通知されたアカウントで総合支援システムにログインします。
  2. お子さんの情報を入力し、利用したい施設を選択します。
  3. 初回面談の日時を予約します。(面談では、お子さんの普段の様子やアレルギーの有無、保護者の希望などを伝えます)
  4. 面談が完了したら、システムから実際に利用したい日時を予約します。

【予約の重要ルール】
利用予約は、月の初めから翌月末までの分が行えます。例えば、6月1日には7月31日までの予約が可能です。システムの仕様上、翌々月(例:6月中に8月分)の予約もできてしまいますが、その場合は事務局によって自動的にキャンセルされてしまうので、必ず翌月末までの範囲で予約してください。

Step 3:当日の利用と支払い

予約した日時に施設へ行き、サービスを利用します。利用が終了したら、その日の利用料金を施設に直接支払います。

スムーズに利用するためのポイントと注意点

キャンセルポリシーを必ず確認

お子さんの急な体調不良などでキャンセルが必要になることもあるでしょう。キャンセルには明確なルールが定められています。

  • 変更・キャンセルは利用予定日の前々日 午後5時までにシステムで行う必要があります。
  • 上記期限を過ぎてキャンセルした場合や、無断でキャンセルした場合は、予約していた時間分が月の利用時間(10時間)から引かれてしまいます。
  • 無断キャンセルや度重なる変更は、他の利用者の迷惑となるため、利用をお断りされる場合もあります。

ペナルティを避けるためにも、予定が変更になった場合は速やかに手続きを行いましょう。

利用認定の取り消し手続きを忘れずに

以下のような状況になった場合は、制度の対象外となるため、速やかにオンラインで利用認定の取り消し手続きが必要です。

  • 保育所、幼稚園、認定こども園などへの入所が決まった場合
  • 豊見城市外へ転出する場合

手続きを忘れると、後のトラブルの原因にもなりかねませんので、必ず行いましょう。

よくある質問(FAQ)

Q1. 働いていなくても本当に利用できますか?
A1. はい、ご利用いただけます。この制度の最大の特徴は、保護者の就労状況や家庭の事情を問わず、すべての子育て家庭を対象としている点です。リフレッシュ目的での利用も大歓迎です。
Q2. 兄弟で利用する場合、利用時間は合算されますか?
A2. いいえ、利用時間は合算されません。対象となるお子さん一人ひとりに対して「月10時間まで」の利用上限が設定されます。例えば対象のお子さんが2人いれば、それぞれ月10時間ずつ、合計で月20時間利用できます。
Q3. 利用料金の支払い方法は?
A3. 利用当日に、利用した施設へ直接現金でお支払いください。クレジットカードや電子マネーには対応していない場合が多いため、現金をご用意ください。
Q4. 2つの施設(座安保育所とぐっぴ~)を両方利用したいのですが。
A4. 両方の施設を利用することは可能ですが、それぞれで初回面談を受ける必要があります。まず一方の施設で面談・利用を開始し、その後もう一方の施設を利用したい場合は、再度システムからそちらの施設の面談予約を行ってください。
Q5. ひとり親家庭ですが、利用料金の減額はありますか?
A5. はい、世帯状況に応じた減額措置があります。ひとり親家庭や住民税非課税世帯などが対象となる可能性があります。具体的な減額後の料金は、認定申請後に市から送付される通知書でご確認ください。また、豊見城市には「ファミリーサポートセンターひとり親家庭等の利用支援事業」など、他の支援制度もありますので、併せて子育て支援課にご相談ください。

まとめ:新しい子育ての選択肢を活用しよう

「豊見城市こども誰でも通園制度」は、これからの子育てのあり方を大きく変える可能性を秘めた、画期的な支援策です。最後に、この制度の重要なポイントをもう一度おさらいしましょう。

  • 対象:豊見城市在住で保育所等に通っていない生後6ヶ月~3歳未満の子ども
  • 内容:月10時間まで、指定の施設で一時預かりを利用できる
  • 料金:原則1時間300円(世帯状況により減額あり)
  • 期間:令和7年7月1日~令和8年2月27日(先行実施)
  • 手続き:オンライン等で認定申請後、専用システムで面談・利用予約

子育ては一人で抱え込むものではありません。この制度を上手に活用して、お子さんの成長を促し、保護者自身の時間も大切にしてください。興味を持たれた方は、まずは豊見城市のウェブサイトからオンラインでの認定申請を検討してみてはいかがでしょうか。一歩踏み出すことで、あなたの子育てライフがより豊かになるはずです。

お問い合わせ先

こども未来部 子育て支援課
〒901-0292 沖縄県豊見城市宜保一丁目1番地1
電話番号:098-850-0143
ファックス:098-856-7046