滋賀県では、県内の小中高等学校が地場産業や伝統的工芸品の魅力を体験する学習を支援するため、最大15万円を補助する「地場産業・伝統的工芸品次世代魅力体験事業」を実施します。この記事では、未来の担い手を育むこの貴重な補助金制度について、対象者、申請方法、スケジュールなどを分かりやすく解説します。
補助金の概要
項目 | 内容 |
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制度名 | 地場産業・伝統的工芸品次世代魅力体験事業 |
実施機関 | 滋賀県 |
補助上限額 | 最大15万円 |
補助率 | 対象経費の1/2以内 |
申請期間 | 令和7年5月9日(金)~令和7年12月26日(金) |
対象者 | 滋賀県内の小学校、中学校、高等学校など |
この補助金の3つの重要ポイント
1. 将来の担い手育成が目的
この事業の目的は、子どもたちが地場産業や伝統工芸に触れることで興味や関心を持ち、将来の「作り手」「支え手」「買い手」となる人材を育成することです。単なる体験に留まらず、地域の文化継承に繋がる重要な取り組みを支援します。
2. 学校単位での申請が対象
補助対象者は、滋賀県内の小学校、中学校、高等学校、特別支援学校などです。企業や個人ではなく、教育機関が主体となって申請する点が特徴です。地域の職人と学校が連携する絶好の機会となります。
3. 県立学校とそれ以外で手続きが異なる
申請プロセスや提出様式が「県立学校」と「県立学校以外」で異なります。申請を検討する際は、必ず自校がどちらに該当するかを確認し、正しい手順と様式を使用してください。
補助対象者・対象事業
対象となる方
以下のいずれかに該当する学校が対象です。
- 滋賀県内の小学校
- 滋賀県内の中学校
- 滋賀県内の義務教育学校
- 滋賀県内の高等学校
- 滋賀県内の中等教育学校
- 滋賀県内の特別支援学校
対象となる事業
滋賀の地場産業・伝統的工芸品製造事業者と連携して、製造工程等の体験学習を行う取組が対象となります。
【重要】事業完了期限
事業は令和8年3月10日(火)までに完了し、代金の支払いと実績報告を行う必要があります。
補助額・補助率・対象経費
補助額 | 上限15万円 |
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補助率 | 対象経費の1/2以内 |
対象経費の例 | 専門家謝金、通信運搬費、委託費、専門家旅費、借料など、体験学習の実施に直接必要な経費 |
申請手続きの流れ(県立学校以外の場合)
申請から補助金支払いまでの大まかな流れは以下の通りです。詳細は必ず公式の手引きをご確認ください。
- 1補助金交付申請
申請書や事業計画書などを準備し、郵送または電子メールで県へ提出します。 - 2交付決定通知
県からの審査後、交付決定通知が届きます。 - 3事業実施・完了
計画に沿って体験学習事業を実施します。 - 4実績報告
事業完了後、実績報告書や領収書の写しなどを県へ提出します。 - 5額の確定・補助金支払い
県から額の確定通知が届いた後、補助金が指定口座に振り込まれます。
ご参考:滋賀県の伝統的工芸品
滋賀県には、長い歴史の中で育まれてきた素晴らしい伝統的工芸品が数多くあります。体験学習のテーマ選びの参考にしてください。
経済産業大臣指定(3品目)
- 信楽焼(しがらきやき):日本六古窯の一つで、温かみのある土の風合いが特徴の陶器。
- 彦根仏壇(ひこねぶつだん):木地、彫刻、漆塗、金箔押しなど7つの工程を分業で行う総合芸術品。
- 近江上布(おうみじょうふ):涼感あふれる麻織物で、絣(かすり)模様の精緻な美しさが魅力。
滋賀県知事指定(一部抜粋)
大津絵、膳所焼、和ろうそく、高島扇骨、愛知川びん細工手まりなど、37品目が指定されています。
まとめ
「地場産業・伝統的工芸品次世代魅力体験事業」は、子どもたちが地域の文化やものづくりの心に触れる貴重な機会を創出するための補助金です。学校関係者の皆様は、この制度を活用し、生徒たちの心に残る体験学習を企画してみてはいかがでしょうか。申請期間は令和7年12月26日(金)までです。早めの準備をおすすめします。
お問い合わせ・申請先
担当部署 | 滋賀県商工観光労働部イノベーション推進課 |
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電話番号 | 077-528-3791 |
メールアドレス | [email protected] |
郵送先 | 〒520-8577 大津市京町四丁目1番1号 滋賀県庁東館2階 滋賀県商工観光労働部イノベーション推進課あて |