詳細情報
岩手県一関市にお住まいで、「太陽光発電や蓄電池を導入して、環境に優しく経済的な暮らしを実現したい」とお考えではありませんか?その初期費用を大幅に軽減できる、大変魅力的な補助金制度が一関市で実施されています。それが「令和7年度 一関市住宅用新エネルギー設備導入促進費補助金」です。
この制度を活用すれば、太陽光発電システムや蓄電池、さらには太陽熱・地中熱利用システムといった新エネルギー設備の導入費用の一部が補助されます。しかし、補助金には予算があり、申請期間も決まっているため、正しい情報を早めに入手し、計画的に準備を進めることが成功のカギとなります。この記事では、一関市の新エネルギー補助金について、対象者、補助金額、申請手順、そして採択されるための重要なポイントまで、誰にでも分かりやすく徹底的に解説します。
この記事でわかること
- 一関市の新エネルギー補助金の具体的な補助金額と対象設備
- 補助金を受けられる対象者の詳細な条件
- 失敗しないための申請から受給までの全ステップ
- 採択率を上げるための重要なポイントと注意点
- よくある質問とその回答
一関市住宅用新エネルギー設備導入促進費補助金の概要
まずは、この補助金制度がどのようなものなのか、全体像を把握しましょう。
| 正式名称 | 令和7年度 一関市住宅用新エネルギー設備導入促進費補助金 |
|---|---|
| 実施組織 | 岩手県一関市(担当:生活環境課 環境企画係) |
| 目的・背景 | 新エネルギー設備の普及を促進し、市民の環境意識を高めることで、脱炭素社会の構築を目指すことを目的としています。また、市内業者の活用を条件とすることで、地域経済の活性化も図ります。 |
| 申請受付期間 | 令和7年4月1日(火)~令和7年12月26日(金) |
| 令和7年度 予算総額 | 850万円 |
【重要】先着順!早めの申請が必須です!
この補助金は予算がなくなり次第、受付が終了となります。過去には、令和5年度は8月28日、令和6年度は12月27日に終了しており、年度末を待たずに締め切られる可能性があります。導入を決めたら、速やかに申請準備を進めることを強くお勧めします。
補助金額・補助率|いくらもらえる?
気になる補助金額は、導入する設備の種類や規模によって異なります。ここでは、各設備の補助額と具体的な計算例を見ていきましょう。
対象設備と補助金額一覧
| 対象設備 | 補助金額 | 上限額 |
|---|---|---|
| 太陽光発電設備 | 太陽電池の公称最大出力1kWあたり2万円 | 10万円 |
| 蓄電設備 | 蓄電池の蓄電容量1kWhあたり2万円 | 10万円 |
| 太陽熱利用設備 | 設置経費の1/10以内 | 自然循環型: 3万円 強制循環型: 5万円 |
| 地中熱利用設備 | 設置経費の1/10以内 | ヒートポンプシステム: 30万円 その他: 10万円 |
※補助金額は千円未満切り捨てとなります。
※ポータブル型の設備は対象外です。
【具体例】補助金の計算方法
実際にどのくらいの補助が受けられるのか、シミュレーションしてみましょう。
- ケース1:太陽光発電システム(4.8kW)を設置する場合
計算式: 2万円/kW × 4.8kW = 96,000円
→ 補助金額:96,000円 - ケース2:蓄電システム(7.4kWh)を設置する場合
計算式: 2万円/kWh × 7.4kWh = 148,000円
上限額が10万円のため → 補助金額:100,000円 - ケース3:太陽光(5.5kW)と蓄電池(8.0kWh)を同時に設置する場合
太陽光分: 2万円/kW × 5.5kW = 11万円 → 上限適用で10万円
蓄電池分: 2万円/kWh × 8.0kWh = 16万円 → 上限適用で10万円
合計 → 補助金額:200,000円
対象者・条件|誰がもらえる?
補助金を受け取るためには、いくつかの要件を満たす必要があります。申請前に必ず確認してください。
交付対象者(申請者)の要件
- 一関市内に自ら居住している、またはこれから居住する予定の住宅に、対象設備を設置する方。
- または、対象設備が設置された市内の建売住宅を購入する方。
- 市税を滞納していないこと。
- 一関市内に本店、支店、営業所などを有する施工業者等と契約すること。(建売住宅の場合も同様)
補助対象となる設備・工事の要件
- 対象となる設備が未使用品であること。
- 業者との契約後、かつ工事に着手する前に補助金の交付申請を行うこと。(交付決定後に工事を開始)
- 太陽光発電設備は、固定価格買取制度(FIT)を利用すること。
- 目的を同じくする他の補助金(国、県など)と併用しないこと。
注意!対象外となるケース
・エアコン、冷蔵庫などの省エネ家電製品
・エコキュート、エネファーム
・すでに工事が始まっている、または完了している場合
・市外の業者と契約した場合
申請方法・手順|どうすればもらえる?
補助金の申請は、正しい手順を踏むことが非常に重要です。特に「申請のタイミング」を間違えると補助金が受けられなくなるため、以下の流れをしっかり確認してください。
- 市内施工業者の選定・見積取得
まずは補助金の対象となる市内の業者を探し、設置したい設備の相談と見積もりを依頼します。 - 業者との工事請負契約
見積内容に納得したら、業者と正式に工事請負契約を締結します。 - 【最重要】補助金交付申請(工事着手前)
契約後、工事に着手する前に、必要書類を揃えて市役所に補助金の交付申請を行います。市の公式サイトからダウンロードできる「提出書類チェックシート」を活用すると便利です。 - 交付決定通知の受領
市が申請内容を審査し、問題がなければ「交付決定通知書」が郵送されます。 - 工事の着工・完了
必ず「交付決定通知書」を受け取ってから工事を開始してください。工事が完了したら、業者に工事代金を支払います。 - 実績報告・補助金請求
工事完了後、速やかに「請求書」や領収書の写し、完了後の写真などの必要書類を市役所に提出します。提出期限は令和8年3月31日までです。 - 補助金の受領
市が完了報告を審査し、内容が確定したら、指定した口座に補助金が振り込まれます。
主な必要書類一覧
- 様式第1号 交付申請書
- 経費内訳確認書、仕様及び出力等確認書
- 工事請負契約書または見積書の写し
- 設置場所の案内図、設備の仕様がわかる書類(カタログ等)
- 工事着手前の現況写真
- 市税の納税証明書
- 委任状(申請者と振込先口座名義が異なる場合)
※上記は申請時の一例です。詳細は必ず一関市の公式ホームページで最新の情報を確認してください。
採択されるための3つの重要ポイント
この補助金を確実に受給するために、特に注意すべき3つのポイントを解説します。
1. とにかく「工事着手前」に申請する
何度も繰り返しますが、これが最も重要なルールです。契約は済ませていても、少しでも工事を始めてしまうと補助金の対象外となります。「交付決定通知書」が手元に届くまでは、絶対に工事を始めないでください。
2. 予算とスケジュールを常に意識する
補助金は先着順で、予算(850万円)に達した時点で受付終了です。令和5年度は8月末に終了した実績もあるため、「まだ大丈夫だろう」と油断せず、早めに行動を開始しましょう。特に年度の後半になると、申請が集中する可能性があります。市のホームページで予算の執行状況が公開されている場合があるので、定期的にチェックすることをお勧めします。
3. 「市内業者」との契約を徹底する
この補助金は地域経済の活性化も目的としているため、一関市内に本店、支店、営業所などを持つ業者との契約が絶対条件です。インターネットなどで見つけた市外の格安業者に依頼してしまうと、補助金の対象になりません。業者選定の際には、必ず市内の事業者であることを確認してください。
よくある質問(FAQ)
Q1. 国や県の補助金と併用できますか?
A1. いいえ、できません。この補助金は「目的を同じくする他の補助金との併用はしないこと」が要件として明記されています。
Q2. エコキュートや省エネエアコンの設置も対象になりますか?
A2. いいえ、対象外です。市のホームページにも明記されていますが、省エネ家電製品やエコキュート、エネファームは本補助金の対象ではありません。
Q3. 申請書類はどこで手に入りますか? 提出先はどこですか?
A3. 申請書類は一関市の公式ホームページからダウンロードできます。提出先は、一関市役所本庁の生活環境課、または各支所の市民福祉課の窓口です。
Q4. 中古の太陽光パネルを設置する場合も対象ですか?
A4. いいえ、対象外です。補助対象となる設備はすべて「未使用品」である必要があります。
Q5. 賃貸住宅に住んでいますが、申請できますか?
A5. この補助金は、自ら居住する「住宅」に設置する方が対象です。賃貸の場合、住宅の所有者ではないため、基本的には対象外と考えられます。ただし、建売住宅を購入する場合は対象となりますので、ご自身の状況に合わせて市役所にご確認ください。
まとめ|賢く補助金を活用して、お得に省エネライフを始めよう!
今回は、「令和7年度 一関市住宅用新エネルギー設備導入促進費補助金」について詳しく解説しました。
- ポイント1:太陽光発電や蓄電池の設置で最大20万円(地中熱なら最大30万円)の補助が受けられる。
- ポイント2:申請は令和7年12月26日までだが、予算上限による早期終了に注意が必要。
- ポイント3:「工事着手前の申請」と「市内業者との契約」が絶対条件。
電気代の高騰が続くいま、再生可能エネルギーの導入は家計にも環境にも大きなメリットをもたらします。一関市の補助金制度は、その第一歩を力強く後押ししてくれる絶好の機会です。このチャンスを逃さず、賢く制度を活用して、快適で経済的な省エネライフを実現しましょう。
まずは信頼できる市内の施工業者に相談し、ご自宅に最適なプランと見積もりを取ることから始めてみてはいかがでしょうか。
お問い合わせ先・公式サイト
一関市役所 本庁 生活環境課 環境企画係
電話番号: 0191-21-8331
E-mail: seikan@city.ichinoseki.iwate.jp
公式サイト: 令和7年度 一関市住宅用新エネルギー設備導入促進費補助金のご案内