三重県伊勢市では、伊勢一刀彫や伊勢和紙などの伝統工芸品の技術再生、後継者育成、需要開拓といった地場産業の発展に繋がる取り組みを支援するため、「伝統工芸品等再生支援事業補助金」を実施しています。この記事では、補助金の対象者、補助額、申請方法などを分かりやすく解説します。
補助金の概要
本補助金は、伊勢市の貴重な伝統工芸品産業の再生と発展を目的として、事業に必要な経費の一部を支援する制度です。令和7年度の申請は令和7年4月1日から先着順で受け付けられます。
| 補助金額 | 最大 30 万円 |
|---|---|
| 補助率 | 補助対象経費から国・県の補助額等を除いた額の 3分の2以内 |
| 申請受付期間 | 令和7年4月1日(火曜)から ※先着順(予算額に達し次第終了) |
| 実施団体 | 三重県伊勢市 |
| 予算残高 | 30万円(令和7年6月30日時点) |
この補助金の重要ポイント
- 先着順受付: 予算(令和7年度は30万円)がなくなり次第、受付終了となります。早めの申請が鍵です。
- 幅広い事業が対象: 技術の再生、後継者育成、需要開拓など、伝統工芸の未来に繋がる多様な事業が対象です。
- 伊勢市内の事業者限定: 主たる事務所を伊勢市内に有する個人、企業、団体が対象となります。
補助対象の詳細
対象となる方
以下の条件を満たす方が対象です。
- 伝統工芸品等の製造、保存、再生に携わる個人、企業、または団体
- 主たる事務所を伊勢市内に有する者
対象となる事業
伝統工芸品産業の再生及び発展につながる、以下のような事業が対象となります。
- 技術又は技法の再生に関する事業
- 後継者の確保及び育成に関する事業
- 需要の開拓に関する事業 など
対象となる「伝統工芸品等」の例
伊勢一刀彫、伊勢の神殿、伊勢玩具、提灯、伊勢の根付、伊勢春慶、伊勢和紙、和釘のほか、市長が特に必要と認めるものが含まれます。
⚠️ 補助対象外となる事業
- 単なる機械や器具などの購入
- 交付決定前にすでに着手している事業
- 令和8年1月末日までに完了しない事業
申請手続きと流れ
申請から補助金交付までの大まかな流れは以下の通りです。
- ステップ1:申請書類の準備・提出
公式サイトから必要書類をダウンロードし、事業計画を作成して提出します。 - ステップ2:審査・交付決定
市が要綱に基づき審査を行い、採否を決定します。 - ステップ3:事業の実施
交付決定後、計画に沿って事業を開始します。(事業完了期限:令和8年1月末日) - ステップ4:実績報告書の提出
事業完了後、20日以内または令和8年2月20日のいずれか早い日までに実績報告書を提出します。 - ステップ5:補助金の交付
実績報告書の内容が適正と認められた後、補助金が交付(振込)されます。
必要書類
申請には「補助金交付申請書」や「市税に関する調査同意書」などが必要です。詳細は伊勢市の公式ページにある「提出書類一覧表」を必ずご確認ください。
まとめ
伊勢市の「伝統工芸品等再生支援事業補助金」は、地域の宝である伝統工芸を未来へ継承するための重要な支援制度です。後継者の育成や新たな販路開拓など、意欲的な取り組みを計画している事業者の方は、ぜひ活用を検討してみてください。申請は先着順ですので、早めの準備と相談をおすすめします。
お問い合わせ先
伊勢市 商工労政課
〒516-8601 三重県伊勢市岩渕1丁目7番29号 東館3階
電話:0596-21-5512
ファクス:0596-21-5651
対象者・対象事業
伝統工芸品等の製造や保存、再生に携わる個人、企業、または団体であって、主たる事務所を伊勢市内に有する者。
必要書類(詳細)
提出書類一覧表(Excel)に基づき、伝統工芸品等再生支援事業補助金交付申請書(様式第1号)、市税に関する調査同意書(法人用または個人用)などが必要です。詳細は公式サイトの提出書類一覧表をご確認ください。
対象経費(詳細)
補助対象事業(技術・技法の再生、後継者の確保・育成、需要の開拓など)を実施するために直接要する経費。ただし、単なる機械や器具などの購入費、交付決定前に着手した事業、令和8年1月末日までに完了しない事業は対象外です。