愛媛県大洲市で農業を営む皆様へ朗報です。トラクターやビニールハウスなどの設備投資にかかる費用の一部を市が補助してくれる制度があるのをご存知ですか?
この記事では、農業経営の規模拡大や効率化を目指す方を力強くサポートする「大洲市担い手経営発展等支援事業補助金」について、対象者や補助額、申請の注意点などをプロの視点から分かりやすく解説します。
大洲市担い手経営発展等支援事業補助金とは?
この補助金は、大洲市内の農業者が経営改善や規模拡大を行うために、新しい農業機械を導入したり、ビニールハウスなどの施設を整備したりする際の費用の一部を補助する制度です。意欲ある農業者の積極的な設備投資を後押しし、地域の農業振興を図ることを目的としています。
補助額 | 最大100万円(対象経費の1/3以内) |
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対象者 | 大洲市内の認定農業者、認定新規就農者、特定の販売農家など |
対象経費 | 農業機械(トラクタ等)、農業施設(ビニールハウス等)の購入・整備費用 |
申請窓口 | 大洲市役所 農林振興課 |
注意点 | 申請前の契約・着手は対象外、予算に限りあり |
あなたは対象?補助対象者の詳細
この補助金を利用できるのは、大洲市内に住所があり、以下のいずれかに該当する方です。
補助上限100万円の対象者
- 認定農業者 または 認定新規就農者
- 認定農業者の基準に準拠し、事業年度中に認定農業者になる予定の方
補助上限50万円の対象者
- 地域計画で「地域内の農業を担う者」に位置付けられた販売農家
※販売農家とは、経営耕地面積30a以上、または農産物販売金額が年間50万円以上の農家を指します。
※ご自身が「地域内の農業を担う者」に位置付けられているか不明な場合は、農林振興課へお問い合わせください。
何に使える?補助対象となる機械・施設
補助の対象となるのは、農業経営の改善や規模拡大に直接必要な機械や施設です。具体的には以下のようなものが挙げられます。
🚜 農業機械の例
- トラクタ、コンバイン
- 田植機、管理機
- 選果機、乾燥機
- トラクタ用アタッチメント(ロータリー、ハロー等)
- 防除機(スピードスプレーヤー等)
🏡 農業施設の例
- ビニールハウス、パイプハウス
- 果樹用の棚(ぶどう棚など)
- ビニールハウス内環境制御装置
- 灌水設備
- 育苗施設
⚠️ 対象外となるもの
運搬用トラックやフォークリフト、パソコン、倉庫など、農業以外の用途にも使用できる汎用性の高いものは対象外となるためご注意ください。
重要!申請前に必ず確認すべき5つの注意点
補助金を確実に活用するため、申請前に以下のポイントを必ず確認してください。
- 【最重要】事前着手の禁止
補助金の交付決定前に、購入契約や工事着手をした場合は対象外となります。必ず市の決定通知を受け取ってから事業を開始してください。 - 事業費の要件
総事業費(税込み価格)が30万円未満の機械・施設は対象となりません。 - 利用回数の制限
原則として、1経営体につき3年に1回の活用となります。(※認定新規就農者は除く) - 住所要件
申請日時点で大洲市内に住所がある方のみが対象です。 - 予算の制約
市の予算には限りがあるため、申請しても必ず採択されるとは限りません。早めの相談・申請が推奨されます。
申請から補助金受給までの流れ
一般的な申請手続きの流れは以下の通りです。詳細は必ず担当窓口にご確認ください。
事前相談
まずは農林振興課に連絡し、計画している事業が補助金の対象になるか相談します。
申請書類の提出
申請書や事業計画書、見積書などを揃えて窓口に提出します。
審査・交付決定
市による審査が行われ、採択されると「交付決定通知書」が届きます。
事業の実施
交付決定後、機械の購入や施設の工事契約・着手を行います。
実績報告と補助金請求
事業完了後、実績報告書や領収書などを提出し、補助金の支払いを請求。審査後に指定口座へ振り込まれます。
まとめ:計画的な設備投資で経営を飛躍させよう
「大洲市担い手経営発展等支援事業補助金」は、初期投資の負担を大幅に軽減し、経営のステップアップを後押しする非常に有効な制度です。新しい機械の導入で作業効率を上げたい、ハウスを増設して生産量を増やしたいとお考えの方は、ぜひ活用を検討してみてください。
まずはご自身の計画が補助金の対象となるか、下記の窓口へ気軽に相談してみることから始めましょう。
お問い合わせ・相談窓口
大洲市役所 農林振興課 農業振興係
〒795-8601 愛媛県大洲市大洲690番地の1
Tel:0893-24-1727 / Fax:0893-24-1350