はじめに:宍粟市の未来を創る補助金・助成金
兵庫県宍粟市は、豊かな自然と美しい風景に恵まれ、「森林(もり)から創(はじ)まる地域創生」をテーマに、持続可能なまちづくりを進めています。人口減少という課題に立ち向かいながらも、市民一人ひとりが安心して暮らし、活躍できる社会を目指し、令和7年度(2025年度)も多岐にわたる補助金・助成金制度を用意しています。
この記事では、子育て支援から住宅改修、起業、省エネ対策まで、宍粟市が提供する全55種類の補助金・助成金を分野別に網羅的に解説します。あなたの暮らしや事業に役立つ制度がきっと見つかるはずです。ぜひ最後までご覧ください。
この記事でわかること
- 目的別に探せる:「まちづくり」「住まい」「子育て」など8つの分野から自分に合った補助金がすぐに見つかります。
- 詳細な情報:対象者、補助額、申請方法、注意点まで、各制度の詳細をわかりやすくまとめています。
- 申請のポイント:予算には限りがあるため、早めの情報収集と各担当課への事前相談が重要です。
目的別!補助金・助成金 早見表
まずは、ご自身の目的に合わせて、該当する分野をご確認ください。クリックすると詳細な解説にジャンプします。
- まちづくりに関する補助金
- 環境・生活に関する補助金
- 防犯・防災に関する補助金
- 住まい・生活道路に関する補助金
- 妊娠・出産、子育てに関する補助金
- 福祉に関する補助金
- 農業・林業に関する補助金
- 商工業・観光に関する補助金
【分野別】宍粟市の補助金・助成金 詳細解説
まちづくりに関する補助金
地域の活性化やコミュニティ活動を支援する補助金です。自治会やNPO、市民活動団体などが対象となります。
コミュニティ助成事業(宝くじの社会貢献広報事業)補助金
| 概要 | 一般コミュニティ、コミュニティセンター、地域防災組織育成、青少年健全育成など、宝くじの助成金を活用した事業を支援します。 |
|---|---|
| 対象者 | 市内の自治会、コミュニティ組織、自主防災組織等 |
| 補助内容 | 事業により異なります。詳細はお問い合わせください。 |
| 申請時期 | 次年度の募集に向け、9月~10月頃に市で事前募集。 |
| 注意点 | 一般財団法人自治総合センターの審査が必要です。 |
| 担当課 | 市民生活部 まちづくり推進課 |
自治会集会施設整備等事業補助金
| 概要 | 自治会集会所(公民館)の新築、増改築、改修、取得費用の一部を補助します。※用地費、外構、備品購入費は除く。 |
|---|---|
| 対象者 | 自治会 |
| 補助内容 | 【新築・増改築】経費の1/3(上限500万円)+ 1世帯あたり2万円 【改修】経費の1/3(上限300万円)+ 1世帯あたり5千円 【取得】上限150万円 |
| 申請時期 | 毎年9月頃に次年度の意向調査。担当課との事前協議(着工の約6ヶ月前まで)が必要です。 |
| 注意点 | 補助金を受けた後、10年間は対象外となります。 |
| 担当課 | 市民生活部 まちづくり推進課 または 市民局 まちづくり推進課 |
しそう元気げんき大作戦事業補助金
| 概要 | 地域資源や個性を活かした自主的・主体的なまちづくり活動(イベント、課題解決の学習会・視察など)を支援します。 |
|---|---|
| 対象者 | 地区自治会又は地区自治会と連携して活動する団体 |
| 補助内容 | 活動経費に対し上限15万円を助成。 |
| 申請時期 | 随時受付 |
| 注意点 | 令和10年3月31日に終了します。 |
| 担当課 | 市民生活部 まちづくり推進課 |
環境・生活に関する補助金
環境保全や生活の質向上に貢献する取り組みを支援します。スズメバチ駆除や省エネ設備の導入などが対象です。
スズメバチ駆除事業補助金
| 概要 | 市民の生活圏(半径10m以内)に作られたスズメバチの巣を、市の指定業者に依頼して駆除した場合の費用の一部を補助します。 |
|---|---|
| 対象者 | 土地・建物の所有者、管理者、賃借人(個人、法人、自治会)。市税等の滞納がないこと。 |
| 補助内容 | 駆除費用の1/2以内(上限8,000円) |
| 申請時期 | 駆除後30日以内に申請が必要です。 |
| 注意点 | 店舗や事業所は対象外。駆除費用が5,000円以上であること。令和11年3月31日終了予定。 |
| 担当課 | 市民生活部 生活衛生課 |
再生可能エネルギー利用促進補助金
| 概要 | 太陽光発電、小水力発電、バイオマス発電、薪・ペレットストーブ、木質バイオマスボイラーの購入・設置費用を補助します。 |
|---|---|
| 対象者 | 市内に住所又は事業所を有する方、自治会 |
| 補助内容 | 【10kW以上太陽光発電】上限100万円(自治会のみ) 【小水力・バイオマス発電】上限250万円 【薪・ペレットストーブ】上限20万円 【木質バイオマスボイラー】上限100万円 ※いずれも対象経費の1/2以内等の条件あり |
| 申請時期 | ストーブは完了後3ヶ月以内、その他は着工前申請。 |
| 注意点 | 年度予算の範囲内での補助。令和11年3月31日終了予定。 |
| 担当課 | 産業部 森林環境課 |
住まい・生活道路に関する補助金
快適で安全な住環境の整備を支援します。耐震改修や空き家の除却、移住者向けの住宅取得支援など、幅広いメニューがあります。
注目!移住・定住者向け支援が充実
宍粟市では、東京圏からの移住者や若者世帯の定住を促進するため、「東京圏在住者移住支援金」や「森林(もり)の家づくり応援事業」など、手厚い支援制度を用意しています。移住を検討中の方は必見です。
住まいの耐震改修促進事業補助金
| 概要 | 昭和56年5月以前に着工され、耐震性が低いと判定された住宅の耐震改修工事等にかかる費用の一部を補助します。 |
|---|---|
| 対象者 | 耐震改修を行おうとする個人 |
| 補助内容 | 【住宅耐震改修工事】対象経費の4/5又は100万円のいずれか低い額 【建替工事】定額100万円(対象経費100万円以上) その他、屋根軽量化、シェルター型、防災ベッド設置など多様なメニューあり。 |
| 申請時期 | 事前に担当課へお問い合わせください。 |
| 注意点 | 申請年度内に事業を完了する必要があります。事業者による代理受領も可能です。 |
| 担当課 | 建設部 住宅土地政策課 |
森林(もり)の家づくり応援事業補助金
| 概要 | 転入・転居者の住宅取得、市内事業者による施工、宍粟材の活用、空き家改修などを支援します。 |
|---|---|
| 対象者 | 40歳以下の転入・転居者、中学生以下の子を持つ世帯、市内事業者で住宅を取得した方など |
| 補助内容 | 【住宅取得】経費の1/10以内(転入:上限50万円, 転居:上限30万円) 【市内事業者活用】経費の1/10以内(上限50万円) 【地域材活用】最大40万円 【空き家改修】経費の1/3以内(最大50万円) |
| 申請時期 | 随時受付(一部、事前計画書の提出が必要) |
| 担当課 | 建設部 住宅土地政策課 |
妊娠・出産、子育てに関する補助金
安心して子どもを産み育てられる環境づくりのため、妊娠期から子育て期まで切れ目のない支援を提供します。
しそうスクスク応援ギフト給付金
| 概要 | 安心して出産・子育てができる環境を整えるため、妊婦のための支援給付金を給付します。 |
|---|---|
| 対象者 | 妊娠届出後に給付妊婦であることの申請を行い妊婦給付対象と認定された方 |
| 給付額 | 妊娠届出後に5万円、胎児の数の届出後に子どもの数×5万円を給付。 |
| 申請時期 | 妊娠届出後に妊婦給付認定、出産予定日の8週間前以後に胎児の数の届出を受け付け。 |
| 担当課 | 健康福祉部 保健福祉課 |
商工業・観光に関する補助金
地域経済の活性化を目指し、起業家の支援、企業の設備投資、観光振興など、ビジネスの成長を後押しする補助金です。
起業家支援助成金
| 概要 | 市内で新たに起業する方に対して、店舗改装費、設備購入費、広告宣伝費、新規雇用にかかる費用の一部を助成します。 |
|---|---|
| 対象者 | 市長に申請し、その認定を受けられた方 |
| 補助内容 | 【設備投資等】対象経費の1/2以内(上限100万円) 【新規雇用】社会保険被保険者1人あたり50万円、雇用保険被保険者1人あたり30万円など |
| 申請時期 | 事前に担当課へお問い合わせください。 |
| 注意点 | 市の他の補助金を受けていると対象とならない場合があります。 |
| 担当課 | 産業部 商工観光課 |
中小企業等省エネ設備導入支援事業補助金
| 概要 | 物価高騰の影響を受ける中小企業等を支援するため、省エネ設備(例:LED照明、高効率空調、冷蔵庫など)への更新費用の一部を助成します。 |
|---|---|
| 対象者 | 市内に事業所又は事務所を有する事業者 |
| 補助内容 | 補助対象経費の1/5(上限100万円) ※補助対象経費合計額が10万円以上のもの |
| 申請時期 | 事前に担当課へお問い合わせください。予算に達し次第終了。 |
| 注意点 | 令和7年12月31日までに設備導入及び支払いが完了する必要があります。 |
| 担当課 | 産業部 商工観光課 |
申請前に確認すべき共通の注意点
- 予算の限り:各補助金は予算に限りがあります。申請期間内であっても、予算がなくなり次第、受付を終了する場合があります。
- 事前相談の重要性:多くの制度で、申請前の事前相談が推奨または必須となっています。計画段階で早めに各担当課へ連絡し、要件や手続きを確認しましょう。
- 着工・購入前の申請:設備導入や工事に関する補助金の多くは、事業に着手する前(契約・発注前)の申請が必要です。事後申請は認められない場合がほとんどですのでご注意ください。
- 最新情報の確認:この記事は令和7年度の情報を基に作成していますが、制度内容が変更される可能性もあります。申請前には必ず宍粟市の公式ウェブサイトで最新の公募要領をご確認ください。
まとめ
今回は、令和7年度(2025年度)に兵庫県宍粟市で活用できる補助金・助成金制度を網羅的にご紹介しました。宍粟市では、市民の暮らしを豊かにし、事業者の挑戦を後押しするための多様な支援策が用意されています。
自分に合った制度を見つけたら、まずは担当課に問い合わせてみることが第一歩です。これらの制度を賢く活用し、宍粟市での生活やビジネスをより一層充実させましょう。
対象者・対象事業
宍粟市内の個人、世帯、中小企業、個人事業主、自治会、NPO法人など(制度により対象者は異なります)
必要書類(詳細)
申請書、事業計画書、見積書、領収書、住民票、納税証明書など。制度によって必要書類は大きく異なりますので、必ず各担当課にご確認ください。
対象経費(詳細)
改修工事費、設備購入費、専門家謝金、広報費、賃借料、人件費、研修参加費、駆除費用など。補助金ごとに補助対象経費は厳密に定められています。
対象者・対象事業
宍粟市内の個人、世帯、中小企業、個人事業主、自治会、NPO法人など(制度により対象者は異なります)
必要書類(詳細)
申請書、事業計画書、見積書、領収書、住民票、納税証明書など。制度によって必要書類は大きく異なりますので、必ず各担当課にご確認ください。
対象経費(詳細)
改修工事費、設備購入費、専門家謝金、広報費、賃借料、人件費、研修参加費、駆除費用など。補助金ごとに補助対象経費は厳密に定められています。