【令和7年度】新潟県小千谷市の事業者向け補助金制度がスタート!
新潟県小千谷市では、地域経済の活性化と市内事業者の成長を支援するため、令和7年度(2025年度)の商工業振興補助事業を実施しています。この記事では、これから事業を始める方から、さらなる事業拡大を目指す方まで、幅広いニーズに対応する6つの補助金制度を分かりやすく解説します。
小千谷市の令和7年度予算案においても、創業起業支援や産業振興は重点政策として掲げられており、市を挙げて事業者を力強くバックアップする姿勢がうかがえます。この機会に自社で活用できる制度がないか、ぜひご確認ください。
この記事でわかること
- 小千谷市が実施する6つの商工業向け補助金の概要
- 出店・開業、人材育成、商品開発、販路開拓など目的別の支援内容
- 各補助金の対象者、補助額、対象経費の詳細
- 申請期間や注意点
小千谷市 商工業振興補助事業 一覧(令和7年度)
まずは、今回ご紹介する6つの補助金制度の概要を一覧表で確認しましょう。ご自身の事業の目的や課題に合わせて、最適な補助金を見つけてください。
| 目的 | 補助金名 | 補助額(上限) | 主な対象者 |
|---|---|---|---|
| 出店・開業 | 出店・開業促進事業 | 60万円(空き店舗加算あり) | 市内で開業・事業拡大・事業承継する方 |
| 人材育成 | 中小企業研修補助事業 | 5万円 | 市内の中小企業者 |
| 商品・技術開発 | 地場産品開発支援事業 | 30万円 | 市内の食料品・雑貨等製造事業者 |
| 商品・技術開発 | ものづくり研究・開発支援事業 | 100万円 | 学術機関と連携する市内中小企業者等 |
| 販路開拓 | 国内・海外販路開拓支援事業 | 国内20万円/海外50万円 | 市内の製造業・情報サービス業 |
| 販路開拓 (EC) | EC活用支援事業 | 10万円 | 市内の中小企業者 |
【重要】申請受付期間は令和7年4月1日からですが、各補助金ともに予算がなくなり次第終了となります。検討中の方はお早めに準備を進めましょう。
【目的別】各補助金制度の詳細解説
1. 出店や開業をお考えの方へ|出店・開業促進事業
小千谷市内で新たにビジネスを始める方や事業を拡大する方を支援する制度です。店舗の新築や改装費用が対象となり、特に空き店舗を活用する場合は補助額が手厚くなります。
- 対象者: 市内で開業、事業拡大、または事業承継を行う方で、市税を完納していること。
- 対象経費: 事業所の新築・改装にかかる内外装工事、給排水衛生設備工事、空調設備工事など。
- 補助率・補助額:
- 開業する者: 補助対象経費の1/2以内、上限60万円
- 事業拡大する者: 補助対象経費の1/2以内、上限30万円
- 事業承継する者: 補助対象経費の1/2以内、上限30万円
- 注目ポイント: 空き店舗等を活用する場合、上記の補助額に加えて以下の金額が加算されます。
- 商店街区域: 50万円加算
- 中心市街地区域: 40万円加算
2. 人材育成に取り組まれる方へ|中小企業研修補助事業
従業員のスキルアップを支援するための補助金です。指定された研修機関の受講料が対象となります。
- 対象者: 市内に事業所を有する中小企業者。
- 対象経費: 中小企業大学校または、にいがた産業創造機構(NICO)が実施する研修の受講料。
- 補助率・補助額: 補助対象経費の1/3以内、上限5万円(1研修ごとに1事業所あたり1人まで)。
3. 商品開発や技術研究に取り組まれる方へ
新たな価値を創造する事業者を支援する2つの制度があります。
地場産品開発支援事業
小千谷ならではの地場産品の新商品開発や既存商品の改良を支援します。
- 対象者: 市内で1年以上事業を営む食料品事業者または雑貨等製造事業者で、専門家(おぢやブラッシュアップ相談会等)の相談支援を受けていること。
- 対象経費: 試作費、広告費、デザイン料など。
- 補助率・補助額:
- 新商品の開発: 2/3以内、上限30万円
- 既存商品の改良: 2/3以内、上限20万円
- 推奨品または返礼品の改良: 1/2以内、上限10万円
ものづくり研究・開発支援事業
大学などの学術機関と連携し、より高度な技術研究や新製品開発に取り組む事業を強力にサポートします。
- 対象者: 市内で1年以上事業を営む中小企業者等。
- 対象事業: 学術機関と連携し、新たな技術研究や付加価値の高い新製品開発を進める事業。
- 対象経費: 謝金、研修費、原材料費、外注費、委託費など。
- 補助率・補助額: 補助対象経費の1/2以内、上限100万円(同一事業について3年度が限度)。
4. 販路の開拓や拡大に取り組まれる方へ
自社の製品や技術を広くPRするための活動を支援する2つの制度です。
国内・海外販路開拓支援事業補助金
国内外で開催される展示会への出展を支援し、新たなビジネスチャンスの創出を後押しします。
- 対象者: 市内で1年以上事業を営む製造業または情報サービス業。
- 対象事業: 国内外の展示会等(オンライン含む)への出展事業(合計経費10万円以上)。
- 対象経費: 会場使用料、小間料、登録料、展示場所の設営・装飾費、展示物品の輸送費など。
- 補助率・補助額:
- 国内展示会: 経費の1/2以内、上限20万円(事業協同組合は上限50万円)
- 海外展示会: 経費の1/2以内、上限50万円
EC(電子商取引)活用支援事業
オンラインでの販売チャネル構築・強化を支援します。ECサイトの新規導入や、Amazon・楽天市場などのECモールへの出店が対象です。
- 対象者: 市内で1年以上事業を営む中小企業者。
- 対象経費: EC機能の導入・拡充、またはECモール出店にかかる経費。
- 補助率・補助額: 補助対象経費の1/2以内、上限10万円。
申請前の重要チェックポイント
必ず事業開始前に事前相談を!
本記事や市のホームページに掲載されている内容は概要です。補助金の対象となるか、必要書類は何かなど、詳細な条件が定められています。申請を検討される方は、必ず事業を開始する前(申請書類提出前)に、小千谷市役所の商工振興課へ連絡し、相談を行ってください。
申請期間と予算について
申請受付は令和7年4月1日(火曜日)から開始されますが、各補助金ともに予算の上限に達した時点で受付を終了します。人気の補助金は早期に締め切られる可能性もあるため、早めの行動が鍵となります。
共通の要件
多くの補助金で、「納期限の到来した市税などを完納していること」が共通の申請要件となっています。事前に納税状況を確認しておきましょう。
まとめ
新潟県小千谷市では、令和7年度も事業者の多様なチャレンジを支援する手厚い補助金制度を用意しています。開業資金の支援から、人材育成、新商品開発、そして国内外への販路開拓まで、自社の成長ステージや課題に合わせて活用できるのが大きな魅力です。
補助金を活用することで、これまで資金面で躊躇していた新しい取り組みにも挑戦しやすくなります。まずは自社がどの補助金の対象になるかを確認し、市の担当窓口へ相談することから始めてみてはいかがでしょうか。
お問い合わせ
小千谷市役所 商工振興課 地域産業係
〒947-8501 新潟県小千谷市城内2丁目7番5号(市役所本庁舎3階)
電話番号:0258-83-3556
FAX:0258-83-2789
公式サイト:【令和7年度】商工業振興補助事業