神奈川県小田原市で、使われていない店舗や家屋の活用をお考えのオーナー様、そして新しいビジネスのスタートを夢見る出店者様に朗報です。小田原市では、空き店舗の改修費用や開業時の広告宣伝費を支援する「空き店舗等利活用促進事業補助金」を実施しています。この記事では、2つの補助金制度の概要から申請方法、活用事例まで、専門家が分かりやすく徹底解説します。
小田原市空き店舗等利活用促進事業補助金の概要
この補助金は、小田原市内の空き店舗・空き家・空き事務所を魅力的な店舗として再生させ、商店街の賑わいを創出することを目的としています。制度は「物件オーナー向け」と「出店者向け」の2本立てとなっており、それぞれの立場に合わせた支援が受けられます。
支援対象 | 補助上限額 | 補助率 | 主な対象経費 |
---|---|---|---|
空き店舗等所有者 | 100万円 | 2/3 | 内装・外装工事、設備工事費など |
出店者 | 10万円 | 1/2 | 広告宣伝費(チラシ、HP制作など) |
あなたはどっち?2つの補助金プランを解説
① 空き店舗等所有者向け(最大100万円)
設備の老朽化などで貸し出せずにいる空き物件を、店舗として貸し出すための改修費用を支援します。
補助対象事業
- 店舗部分と居住部分を分ける工事
- 既存設置物の処分費
- 内装工事、外装工事、給排水工事及び電気工事
- その他、市長が必要と認める改修工事等
② 出店者向け(最大10万円)
上記の「所有者向け補助金」を活用して改修された物件に出店する方が対象。開業当初の顧客獲得と経営安定化を目的とした広告宣伝費を支援します。
補助対象事業
- チラシの作成
- タウン誌等への広告掲載
- ホームページの開設
- SNSへの広告掲載
- その他、市長が認める広告宣伝事業
申請前に必ずチェック!補助対象の要件
【共通の要件】
- 市町村民税を完納していること。
- 市がホームページ等で補助金活用実績として公表することに同意すること。
所有者向けの主な補助要件
- 補助対象者が所有する物件であること。
- 補助対象となる改修工事等に着手していないこと。
- 改修後は、飲食店、小売店、サービス業のうち、来店型の店舗として貸し出すこと。
- 改修後10年以上は、賃貸物件として提供を続けること。
- 実績報告書提出までに出店者の募集を開始すること。
- 物件所有者と出店者が同一とならないこと。
出店者向けの主な補助要件
- 店内写真の提供等に協力すること。
- 近隣の商店会等(小田原箱根商工会議所やまちづくり協議会も含む)に加入すること。
申請スケジュールと手続きの流れ
【超重要】事前相談が必須です!
この補助金は、事業に着手(契約や発注など)する前に、必ず市への事前相談が必要です。相談がない事業は補助対象外となります。
事前相談期間: 令和7年4月21日(月)~令和7年12月5日(金)
※先着順のため、予算に達し次第、受付を終了します。お早めにご相談ください。
申請から補助金交付までのステップ
- 1協力不動産会社へ相談(推奨)
- 2市役所へ事前相談【必須】
- 3申請書類の提出
- 4交付決定通知
- 5事業の実施(工事着工・広告発注など)
- 6実績報告書の提出
- 7補助金の請求・交付
補助金で誕生!小田原の新たな魅力(活用事例)
この補助金を活用して、実際に多くのお店がオープンし、街に新たな活気をもたらしています。ここではその一部をご紹介します。
- 宮小路オールド: シェアキッチン&コミュニティスペース
- Kitchen Slow Time: ホテルシェフが腕を振るう洋食店
- 十二庵キッチン: 湯河原の人気豆腐店のカフェ
- ばぁばんち: 手作りおむすびとお惣菜のお店
- ペットケアサロンARIA: 地域密着型トリミングサロン
これらの事例は、補助金が単なる資金援助だけでなく、個性豊かな店舗を生み出すきっかけとなっていることを示しています。
まとめ:小田原での新たな一歩を応援
小田原市の「空き店舗等利活用促進事業補助金」は、物件オーナーと出店者の双方にとって大きなチャンスとなる制度です。空き物件の再生から新規開業のスタートダッシュまで、市のサポートを活用して、あなたのビジネスプランを実現させましょう。
まずは、協力不動産会社や市の担当窓口への相談から始めてみてください。