詳細情報
山口県岩国市で店舗を運営されている中小企業の皆様へ朗報です。集客力アップや顧客満足度向上を目指した店舗の改装を力強く後押しする「岩国市店舗魅力向上リニューアル補助金」が2025年度も実施されます。この制度を活用すれば、最大80万円の補助を受けて、内外装のリニューアルやトイレの洋式化、バリアフリー対応などを実現できます。この記事では、補助金の対象者、対象経費、申請方法から採択されるためのポイントまで、どこよりも詳しく、そして分かりやすく解説します。予算には限りがあり、先着順で受付が終了となるため、早めの準備が成功のカギです。ぜひ最後までお読みいただき、魅力的な店舗づくりにお役立てください。
この補助金のポイント
- 岩国市内の小売業・飲食業・サービス業の店舗改装を支援
- 補助率は対象経費の2分の1、上限額は50万円
- 事業承継を行う場合は上限額が80万円に増額!
- トイレの洋式化や内外装、厨房の改修など幅広い工事が対象
- 申請には商工会議所・商工会のサポートが必要
- 予算がなくなり次第終了のため、早期の申請が重要
① 補助金の概要
まずは、本補助金の基本的な情報を確認しましょう。どのような目的で、誰が実施している制度なのかを理解することが第一歩です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 令和7年度 岩国市店舗魅力向上リニューアル補助金 |
| 実施組織 | 岩国市(担当:商工振興課 企業振興班) |
| 目的・背景 | 岩国市内(中心市街地を除く)において、中小企業者等が行う集客力向上のための店舗改装等を支援し、活力と魅力あふれる商環境を創出することで、地域経済の活性化を図ることを目的としています。 |
| 対象地域 | 岩国市全域(ただし、岩国市中心市街地活性化基本計画に規定する区域は除く。当該区域は別途「まちなか再生事業助成金」の対象となります。) |
| 公募期間 | 2025年4月1日~予算上限に達し次第終了 |
② 補助金額・補助率
気になる補助金額と補助率について、詳しく見ていきましょう。事業承継を予定している場合は、補助上限額が引き上げられる特例があります。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 補助率 | 対象経費(消費税を除く)の2分の1 |
| 補助上限額(通常) | 50万円 |
| 補助上限額(事業承継加算) | 80万円(実績報告書提出までに事業承継を行う場合) |
計算例
ケース1:税抜150万円の内装工事を実施した場合(通常申請)
補助対象経費:150万円
計算式:150万円 × 1/2 = 75万円
補助金額:上限額が適用され、50万円となります。
ケース2:税抜80万円の厨房改修工事を実施した場合(通常申請)
補助対象経費:80万円
計算式:80万円 × 1/2 = 40万円
補助金額:40万円となります。
ケース3:税抜180万円の外装・内装工事を実施し、期間内に事業承継も行った場合
補助対象経費:180万円
計算式:180万円 × 1/2 = 90万円
補助金額:事業承継加算の上限額が適用され、80万円となります。
③ 対象者・条件
補助金を利用するには、いくつかの要件を満たす必要があります。自社が対象となるか、以下のリストでしっかり確認してください。
対象となる事業者
- 岩国市に主たる店舗を有する中小企業者等であること。
- 個人事業者の場合は、岩国市内に住所および事業所を有していること。
- 以下のいずれかの事業を、申請日以前に3年以上継続して営んでいる店舗であること。
- 小売業
- 飲食サービス業
- 生活関連サービス業(理容・美容・クリーニング業に限る)
- 無人店舗は対象外です。
- 【制度拡充!】過去に本補助金の交付を受けた方でも、交付から3年が経過していれば再度申請が可能です。
対象外となる事業者・店舗
残念ながら、以下に該当する場合は補助の対象となりません。
- 岩国市に対して納付義務のある税金や料金を滞納している。
- 暴力団員または暴力団と密接な関係がある。
- 風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律に規定される営業を行っている。
- 宗教活動または政治的活動を目的としている。
- 店舗面積の合計が1,000平方メートルを超える大規模小売店舗内にある店舗。
- 公の施設、学校、医療施設、社会福祉施設内にある店舗。
- 国や県などから、同じ目的の補助金を受けている。
④ 補助対象経費
どのような費用が補助の対象になるのか、具体例を交えて解説します。ポイントは「顧客に直接サービスを提供する店舗部分」の工事であることと、「岩国市内の業者に発注」することです。
重要:対象経費の条件
1. 補助対象経費(税抜)が30万円以上の工事であること。
2. 工事の発注先は、岩国市内に本店を置く事業所であること。(市外業者への発注は対象外)
対象となる工事の例
- 店舗外装:外壁の張替え・塗装、看板の修繕・取替え、ドア・窓の取替え(自動ドア化含む)、軒先テントの改装など
- 店舗内装:床材・壁材・天井材の張替え・塗装、間仕切りの変更など
- 設備工事:店舗専用トイレ・洗面の改修(和式から洋式へなど)、厨房の改修、ボイラー・空調機の新設・取替え、照明・配線等の電気工事
- その他:バリアフリー化工事(スロープ設置、手すり取付など)、固定式の陳列棚やテーブル・椅子の設置工事
対象とならない工事・経費の例
- 住居、事務所、倉庫、車庫など、顧客に直接サービスを提供しない部分の工事
- 外構(塀、フェンスなど)や駐車場の工事
- 備品(パソコン、レジ、冷蔵庫、食器洗浄機など)の購入のみの費用
- 解体のみの工事
- 消防設備(火災報知器など)や防犯設備(防犯カメラなど)の設置工事
- 太陽光発電設備の設置
- 店舗のクリーニングや害虫駆除の費用
⑤ 申請方法・手順
申請から補助金交付までの流れを、ステップごとに詳しく解説します。特に「交付決定前に着工しない」という点は絶対に守ってください。
- STEP1:施工業者の選定と見積書の取得
岩国市内に本店を置く施工業者に相談し、改装工事の見積書(申請者宛てのもの)を取得します。 - STEP2:申請書類の作成
岩国市の公式サイトから申請書や事業計画書などの様式をダウンロードし、必要事項を記入します。 - STEP3:商工会議所・商工会への相談
作成した事業計画書や見積書などを持参し、最寄りの商工会議所または商工会に相談します。事業内容の確認を受け、事業計画書の「所見欄」に記入をしてもらいます。日数に余裕を持って依頼しましょう。 - STEP4:岩国市へ申請
すべての必要書類を揃え、岩国市商工振興課または各総合支所地域振興課の窓口に提出します。 - STEP5:交付決定通知の受領
市で書類審査が行われ、補助金の交付が決定すると「交付決定通知書」が郵送されます。この通知書が届くまでは、絶対に工事の契約や着工をしないでください。 - STEP6:工事の契約・着工
交付決定通知書を受け取ったら、施工業者と契約し、工事を開始します。 - STEP7:工事完了・代金の支払い
工事が完了したら、施工業者へ代金を支払います。支払いは年度内(3月末まで)に完了させる必要があります。 - STEP8:実績報告書の提出
工事完了と支払日から30日以内、または年度末のいずれか早い日までに、実績報告書と領収書の写し、改装後の写真などを市へ提出します。 - STEP9:補助金額の確定と交付
実績報告書の内容が審査され、市職員による現地確認が行われます。その後、補助金額が確定し、指定した口座に補助金が振り込まれます。
必要書類一覧
- 申請時チェックシート
- 交付申請書
- 誓約書兼同意書
- 補助事業計画書(商工会議所・商工会の所見記入済みのもの)
- 店舗の地図、平面図
- 改装箇所の施工前の写真と図面
- 工事の見積書の写し
- 【賃貸物件の場合】賃貸借契約書の写し、店舗所有者の改装承諾書
- 【事業承継加算の場合】事業承継計画書
- 相手方登録申出書(市に口座登録がない場合)
⑥ 採択のポイント
この補助金は予算がなくなり次第終了となるため、申請内容の質とスピードが重要です。採択の可能性を高めるための3つのポイントをご紹介します。
1. 事業計画書で「集客力向上」を具体的に示す
審査の核となるのが「補助事業計画書」です。なぜこの改装が必要なのか、改装によってどのように客層が広がり、売上が向上する見込みがあるのかを、誰が読んでも納得できるように具体的に記述しましょう。「トイレを洋式化することで、高齢者や子育て世代のお客様が安心して利用できるようになり、リピート率向上を目指す」といったように、改装内容と経営改善のストーリーを明確に結びつけることが重要です。
2. 商工会議所・商工会への早期相談
事業計画書には商工会議所または商工会の所見が必要です。これは単なる手続きではなく、経営の専門家から客観的なアドバイスをもらえる貴重な機会です。計画の早い段階で相談することで、事業計画のブラッシュアップができ、より説得力のある申請書を作成できます。締め切り間近は混み合う可能性もあるため、余裕を持ったスケジュールで相談しましょう。
3. 書類の不備をなくし、ルールを厳守する
基本的なことですが、書類の記入漏れや添付忘れは審査の遅れや不採択に直結します。提出前には「申請時チェックシート」を使って、何度も確認しましょう。特に、「交付決定前の着工は絶対NG」「発注先は岩国市内の業者限定」といった重要ルールは必ず守ってください。これらのルール違反は、一発で対象外となる最も多い不採択理由です。
⑦ よくある質問(FAQ)
- Q1. 賃貸の店舗でも申請できますか?
- A1. はい、可能です。ただし、申請時に「賃貸借契約書の写し」と、建物の所有者から改装工事を行うことについての「改装承諾書」を提出する必要があります。事前にオーナー様の許可を得ておきましょう。
- Q2. 交付決定通知が届く前に、業者と契約してしまいました。対象になりますか?
- A2. いいえ、対象外となります。補助金の対象となるのは、必ず市の「交付決定通知書」を受け取った後に契約・着工した工事のみです。これを「事前着工」といい、補助金申請における最も重要な注意点の一つです。絶対にフライングしないようにしてください。
- Q3. 複数の店舗を経営していますが、すべての店舗で申請できますか?
- A3. いいえ、1申請者につき1店舗限りとなります。複数の店舗をお持ちの場合は、最も改装効果が高いと思われる店舗を選んで申請してください。
- Q4. 事業承継加算について詳しく教えてください。
- A4. 申請年度の4月1日から実績報告書提出までの間に事業承継を行った場合、補助上限額が50万円から80万円に増額される制度です。事業を引き継ぐ方が満60歳未満であることなどの要件があります。申請時に「事業承継計画書」の提出が必要となりますので、詳細は「申請の手引き」をご確認ください。
- Q5. 申請はいつまでにすれば良いですか?
- A5. 申請受付は2025年4月1日から開始されますが、「予算の上限に達し次第終了」となります。明確な締切日は設定されていません。人気の補助金は早期に予算がなくなる可能性があるため、改装計画が決まり次第、できるだけ早く申請準備を進めることを強くお勧めします。
⑧ まとめ・行動喚起
今回は、岩国市の中小企業者を対象とした「店舗魅力向上リニューアル補助金」について詳しく解説しました。
重要ポイントの再確認
- 対象者:岩国市内で3年以上、小売・飲食・特定サービス業を営む中小企業者
- 補助額:最大50万円(事業承継で最大80万円)、補助率1/2
- 対象工事:税抜30万円以上の店舗改装工事(岩国市内の業者への発注が必須)
- 注意点:交付決定前の着工は厳禁!予算がなくなり次第終了!
この補助金を活用することで、自己負担を抑えながら店舗の魅力を大きく向上させることができます。お客様にとってより快適で魅力的な空間を提供することは、売上アップに直結する重要な投資です。
まず、最初の一歩として、岩国市の公式サイトで最新の「申請の手引き」をダウンロードし、詳細なルールを確認してください。その上で、改装計画を具体化し、最寄りの商工会議所・商工会へ相談することから始めましょう。チャンスを逃さないよう、今すぐ行動を開始してください。
お問い合わせ先
岩国市 商工振興課 企業振興班
〒740-8585 山口県岩国市今津町一丁目14番51号(本庁4階)
Tel:0827-29-5110
Fax:0827-22-2866
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