愛知県豊橋市で事業を営む中小企業や個人事業主の皆様へ朗報です。従業員の定着と生産性向上を支援する「豊橋市働きやすい職場づくり補助金」が令和7年度も実施されます。今年度からは、従業員のメンタルヘルスケアに関する費用も補助対象となり、さらに活用しやすくなりました。この記事では、制度の概要から申請方法まで、専門家が分かりやすく解説します。
豊橋市働きやすい職場づくり補助金とは?
本補助金は、豊橋市内の中小企業者が直面する人材確保の課題に対応し、経営基盤を強化することを目的としています。具体的には、従業員の心の健康を守る「メンタルヘルスケア」や、多様な人材が活躍できる環境を整えるための「就業規則の作成・見直し」にかかる費用の一部を豊橋市が補助する制度です。
この補助金の3つのメリット
- 人材定着率の向上:働きやすい環境を整備することで、従業員の満足度が高まり、離職率の低下が期待できます。
- 生産性の向上:メンタルヘルスケアにより従業員のパフォーマンスが向上し、組織全体の生産性アップに繋がります。
- 企業の魅力向上:従業員を大切にする企業姿勢は、採用活動においても大きなアピールポイントになります。
補助金の概要(早見表)
項目 | 内容 |
---|---|
補助上限額 | 10万円 |
補助率 | 補助対象経費の 1/2以内 |
申請期間 | 2025年4月1日(火)~ 2025年12月26日(金) |
対象者 | 豊橋市内に事業所を有する中小企業者、個人事業主、組合等 |
実施機関 | 豊橋市(商工業振興課) |
補助対象となる2つの事業
この補助金は、以下の2つの事業のいずれか、または両方を実施する場合に活用できます。
1. メンタルヘルスケア事業
令和7年度から新たに追加された事業です。従業員の心の健康を維持・増進するための取り組みが対象となります。
- 外部専門家(産業医、保健師、臨床心理士等)によるカウンセリング委託料
- メンタルヘルスに関する研修の外部講師謝金や委託料
- ストレスチェックの実施にかかる委託料
2. 就業規則作成・見直し事業
子育て世代、高齢者、障がい者、外国人など、多様な人材が働きやすい環境を整備するための就業規則の作成や見直しが対象です。
- 社会保険労務士等の専門家への就業規則の作成・見直し委託料
- 育児・介護休業規定や短時間勤務制度など、多様な働き方に対応するための規定整備費用
補助対象者の詳細な条件
以下のすべての条件を満たす事業者が対象となります。
- 豊橋市内に主たる事業所または事業所を有していること。
- 中小企業基本法第2条第1項に規定する中小企業者であること。
- 市税を滞納していないこと。
- 過去にこの補助金の交付を受けていないこと。
申請から受給までの5ステップ
申請は以下の流れで進みます。事業開始前に申請し、交付決定を受ける必要がある点にご注意ください。
- 1事前相談(推奨)
申請をお考えの方は、まず豊橋市商工業振興課へ相談することをおすすめします。 - 2申請書類の提出
公式サイトから様式をダウンロードし、必要事項を記入の上、期間内に提出します。 - 3審査・交付決定
市が申請内容を審査し、交付が決定されると通知書が届きます。 - 4事業の実施・実績報告
交付決定後に事業を開始し、完了後に実績報告書を提出します。 - 5補助金の請求・受給
市で実績報告書を確認後、補助金額が確定します。その後、請求書を提出し、補助金が振り込まれます。
まとめ
「豊橋市働きやすい職場づくり補助金」は、従業員のエンゲージメントを高め、企業の持続的な成長を後押しする強力なツールです。特に、メンタルヘルスケアへの支援が加わったことで、現代の職場が抱える課題に直接アプローチできます。上限10万円、補助率1/2と、比較的小規模な投資から始められるのも魅力です。この機会にぜひ制度の活用を検討し、誰もが働きやすい職場環境を実現しましょう。
お問い合わせ先
豊橋市 産業部 商工業振興課
- 電話番号: 0532-51-2425
- 所在地: 豊橋市役所 東館5階