詳細情報
この記事のポイント
- 神奈川県逗子市内の介護事業所が対象の補助金
- 介護職員を1名新規採用するごとに5万円を支給
- 補助金の使い道は自由で、採用者の定着支援に活用可能
- 申請は先着順!予算がなくなり次第終了のため早期申請が必須
- 申請期限は令和8年3月31日まで
はじめに:逗子市の介護事業所が抱える人材課題を解決!
神奈川県逗子市で介護事業所を運営されている皆様、深刻化する介護人材の不足にお悩みではありませんか?「求人を出しても応募が来ない」「採用コストが負担になっている」「採用してもすぐに辞めてしまう」といった課題は、多くの事業所が直面している現実です。そんな中、逗子市が事業所の皆様を力強くサポートする制度を令和7年度も継続します。それが「逗子市介護人材確保事業補助金」です。
この補助金は、市内の介護事業所が新たに介護職員を採用した場合に、1事業所あたり5万円を支給するという、非常にシンプルで活用しやすい制度です。特筆すべきは、補助金の使い道に指定がない点。採用した職員の定着支援や、さらなる人材確保のための費用など、事業所の実情に合わせて柔軟に活用できます。この記事では、逗子市介護人材確保事業補助金の概要から申請方法、採択されるためのポイントまで、どこよりも詳しく、そして分かりやすく解説します。予算には限りがあり、先着順での受付となりますので、この記事を読んで今すぐ準備を始めましょう。
逗子市介護人材確保事業補助金の概要
まずは、本補助金の全体像を把握しましょう。どのような目的で、誰が実施している制度なのかを理解することが、申請への第一歩です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 令和7年度 逗子市介護人材確保事業補助金 |
| 実施組織 | 逗子市 福祉部高齢介護課介護保険係 |
| 目的・背景 | 市内介護事業所における介護人材の確保を支援し、福祉サービスの安定的な提供体制の確立を図ることを目的としています。 |
| 対象者 | 逗子市内の指定居宅介護サービス事業者、指定地域密着型サービス事業者 |
関連制度「介護人材育成事業補助金」との違い
逗子市には、本補助金とよく似た名前の「介護人材育成事業補助金」という制度もあります。混同しないように、違いを明確にしておきましょう。
- 介護人材確保事業補助金(本記事の補助金):事業所が対象。職員を新規採用した場合に支給。
- 介護人材育成事業補助金:個人または事業所が対象。職員の資格取得(研修受講)や、新規就労に対して支給。
簡単に言うと、「確保」は採用活動そのものへの支援、「育成」は職員のスキルアップや就労への支援です。対象となるアクションが異なるため、自社の状況に合わせて適切な補助金を活用しましょう。
補助金額・補助率
本補助金の最大の魅力は、そのシンプルさにあります。複雑な計算は不要です。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 補助金額 | 1事業所あたり 50,000円 |
| 補助率 | 定額補助(採用経費の多寡にかかわらず一律5万円) |
| 備考 | 1事業所につき、年度内1回の申請が上限です。複数の職員を採用した場合でも、補助金額は5万円となります。 |
重要ポイント:この5万円は、採用にかかった実際の経費が5万円未満であっても、要件を満たせば満額支給される定額補助です。採用活動のコストを補填し、さらにプラスアルファの資金として活用できる可能性があります。
対象者・詳細な条件
補助金を受け取るためには、事業所と新規採用した職員の両方が、定められた要件を満たす必要があります。申請前に必ず確認してください。
対象となる事業所(注1)
- 逗子市内に事業所を設置していること。
- 介護保険法に規定する指定居宅介護サービス事業者であること。
- 介護保険法に規定する指定地域密着型サービス事業者であること。
具体的には、訪問介護、通所介護(デイサービス)、認知症対応型共同生活介護(グループホーム)などが対象となります。一方で、特別養護老人ホームや介護老人保健施設などの「介護施設」は別の補助制度の対象となる可能性があるため、高齢介護課へ直接お問い合わせください。
対象となる新規採用職員(注2)
上記の事業所に新たに採用された職員が、以下のすべての要件を満たす必要があります。
- 業務内容:主に身体介護サービスの提供に従事する職員であること。
- 勤務時間:概ね週16時間以上勤務する方であること。
- 雇用期間:採用日から90日間以上、継続して雇用されていること。
採用時期に関する注意点:90日間の継続雇用が要件のため、補助金の申請期限(令和8年3月31日)から逆算すると、遅くとも令和7年1月1日までに採用する必要があります。採用計画は早めに立てましょう。
補助対象経費
本補助金の大きな特徴は、使途に指定がないことです。「採用した方が長く勤務していただけるようにご活用ください」という市のメッセージ通り、事業所の判断で自由に経費を充当できます。
活用例
- 採用活動費:求人サイトの掲載料、人材紹介会社への手数料、合同説明会の出展料など
- 人材育成費:新規採用者向けの研修費用、資格取得支援(書籍代、受講料補助など)
- 福利厚生費:歓迎会の開催費用、ユニフォームの新調、休憩室の備品購入など
- 設備投資費:業務効率化のためのタブレット端末や記録ソフトの導入費用の一部として
- 人件費:採用した職員への就職祝い金(支度金)として
対象外となる経費
明確な規定はありませんが、事業運営と直接関係のない経費や、公序良俗に反するような支出は対象外となると考えられます。常識の範囲内で、職員の定着や事業所の発展に繋がる使い方を心がけましょう。
申請方法・手順
申請は先着順です。以下の手順を参考に、スムーズな手続きを進めましょう。
- Step 1: 介護職員の採用と継続雇用
対象となる介護職員を新たに採用し、90日以上継続して雇用します。 - Step 2: 必要書類の準備
逗子市の公式サイトから申請様式をダウンロードし、必要事項を記入します。 - Step 3: 申請書の提出
記入した申請書兼誓約書(第1号様式)と介護職員雇用証明書(第2号様式)を、逗子市役所の高齢介護課へ提出します。(郵送または持参) - Step 4: 審査・交付決定
市による審査が行われ、要件を満たしていれば交付決定通知が届きます。 - Step 5: 実績報告と請求
事業実績報告書(第5号様式)と交付請求書(第4号様式)を提出します。 - Step 6: 補助金の受領
指定した口座に補助金5万円が振り込まれます。
申請期間
申請期限は 令和8年3月31日(月曜日)まで です。
【最重要】先着順・予算上限あり!
この補助金は、申請期限内であっても市の予算がなくなり次第、受付終了となります。採用後、90日の雇用期間が経過したら、一日でも早く申請手続きを行うことを強く推奨します。
必要書類一覧
申請に必要な書類は以下の通りです。すべて公式サイトからダウンロード可能です。
- 第1号様式 逗子市介護人材確保事業補助金交付申請書兼誓約書
- 第2号様式 介護職員雇用証明書
- 第4号様式 逗子市介護人材確保事業補助金交付請求書
- 第5号様式 事業実績報告書
- その他、市が必要と認める書類(求められた場合)
採択のポイント・注意点
本補助金は審査で落とされるというよりは、要件を満たし、予算があるうちにいかに早く申請するかが鍵となります。
最大のポイントは「スピード」
何度も繰り返しますが、先着順です。採用計画の段階からこの補助金の活用を視野に入れ、職員の採用後90日が経過したらすぐに申請できるよう、あらかじめ書類の準備を進めておきましょう。担当者の方は、カレンダーに「〇〇さん採用90日経過・補助金申請日」とリマインダーを設定しておくことをお勧めします。
書類の不備をなくす
せっかく早く申請しても、書類に不備があれば差し戻しとなり、その間に予算が尽きてしまうリスクがあります。提出前には、以下の点を入念にチェックしてください。
- すべての記入欄が埋まっているか?
- 押印はされているか?(法人の実印など)
- 雇用証明書の勤務時間や雇用期間は要件を満たしているか?
- 申請者名、口座情報などに誤りはないか?
不安な点があれば、提出前に電話で担当課に問い合わせるのが確実です。
よくある不採択理由(注意点)
- 予算終了:申請が遅れ、すでに予算が上限に達してしまっていた。
- 雇用期間不足:採用後90日未満で申請してしまった、または職員が退職してしまった。
- 対象外職員:採用した職員が身体介護の従事者ではなかった、または週の勤務時間が16時間に満たなかった。
- 対象外事業所:逗子市外の事業所や、対象外のサービス種別(介護施設など)だった。
よくある質問(FAQ)
- Q1. 補助金の使い道について、報告は必要ですか?
-
A1. 公式の案内には領収書等の提出義務は明記されていません。ただし、事業実績報告書(第5号様式)の提出は必要です。補助金をどのように活用したか説明できるように、資金の使途は記録しておくことが望ましいでしょう。
- Q2. パートタイムの職員を採用した場合も対象になりますか?
-
A2. はい、対象になります。ただし、「概ね週16時間以上勤務する方」という要件を満たす必要があります。雇用契約書で定められた所定労働時間で判断されます。
- Q3. 採用後、90日以内に職員が自己都合で退職してしまいました。この場合、補助金は申請できますか?
-
A3. いいえ、申請できません。「採用から90日間以上継続して雇用されている」ことが支給の絶対条件となります。
- Q4. 1年間に2人採用しました。補助金は10万円もらえますか?
-
A4. いいえ、補助金は「1事業所あたり5万円」が上限です。年度内に複数名採用した場合でも、支給額は5万円となります。
- Q5. 申請はいつの時点で行えばよいですか?
-
A5. 新たに採用した職員の継続雇用期間が90日を経過した時点から申請が可能です。予算がなくなり次第終了となるため、90日が経過したら速やかに申請してください。
まとめ:今すぐ行動を!
「逗子市介護人材確保事業補助金」は、人材不足に悩む市内の介護事業所にとって、非常に価値のある支援制度です。最後に重要なポイントをもう一度確認しましょう。
- 対象:逗子市内の指定居宅介護サービス・地域密着型サービス事業所
- 内容:週16時間以上勤務の介護職員を新規採用し90日以上継続雇用で5万円を支給
- 特徴:使い道は自由。採用者の定着支援に活用できる。
- 注意点:先着順!予算がなくなり次第終了。令和8年3月31日が最終期限。
このチャンスを逃さないためにも、現在採用活動中、あるいはこれから採用を計画している事業所の皆様は、すぐにでも準備を始めることをお勧めします。まずは公式サイトで最新情報と申請様式を確認し、不明な点があれば市の担当課へ問い合わせてみましょう。この補助金を活用し、貴事業所の人材確保と安定経営の一助としてください。
お問い合わせ先・公式サイト
逗子市 福祉部高齢介護課介護保険係
〒249-8686 神奈川県逗子市逗子5丁目2番16号
電話番号:046-872-8116
▶ 逗子市介護人材確保事業補助金のご案内(公式サイト)