詳細情報
造血細胞移植後ワクチン再接種費用助成金とは?
小児がんなどの治療で行われる造血細胞移植。この移植によって、これまで接種してきたワクチンの効果が薄れてしまうことがあります。そんな時に、再度ワクチンを接種する費用を助成してくれるのが「造血細胞移植後ワクチン再接種費用助成金」です。お子様の健康を守るために、ぜひ知っておきたい制度です。
助成金の概要
正式名称
造血細胞移植後定期予防接種ワクチン再接種費用助成金
実施組織
福岡県、埼玉県、鹿児島県、東松山市(各市町村)
目的・背景
造血細胞移植を受けた方は、移植前に接種したワクチンの効果が低下または消失し、感染症にかかりやすくなることがあります。再接種は感染症予防に有効ですが、費用は自己負担となるため、経済的な負担を軽減し、感染症から子どもたちを守ることを目的としています。
対象者の詳細
各自治体によって対象者の条件が異なりますが、一般的には以下の条件を満たす方が対象となります。
- 造血細胞移植によって、移植前に接種した予防接種ワクチンの免疫が低下または消失したと医師が認める方
- 再接種を受ける日において、各自治体に住所を有する20歳未満の方
- 令和2年4月1日以降(自治体によって異なる)に再接種を受けた方
- 予防接種実施規則に基づく予防接種を受けた方
助成金額・補助率
助成金額は、各自治体が定める定期予防接種委託料を上限とします。具体的な金額は、接種するワクチンや医療機関によって異なります。
補助率は、自治体によって異なりますが、再接種費用の全額または一部が助成されます。
例えば、東松山市では、市が定める定期予防接種委託料を上限として助成されます。
対象者・条件
対象となるのは、以下の条件をすべて満たす方です。
- 造血細胞移植を受けた方
- 移植前に接種したワクチンの効果が期待できないと医師が診断した方
- 再接種を受ける日において、各自治体に住所を有する20歳未満の方
- 各自治体が定める年齢要件を満たす方(例:四種混合は15歳未満、ヒブは10歳未満など)
補助対象経費
補助対象となるのは、造血細胞移植後に再接種するワクチンの費用です。ただし、以下のワクチンは対象外となる場合があります。
- BCGワクチン
- ロタウイルスワクチン
詳細はお住まいの自治体にご確認ください。
申請方法・手順
申請方法や必要な書類は、各自治体によって異なります。ここでは一般的な流れをご紹介します。
- 医療機関で再接種を受け、費用を支払う
- お住まいの自治体の予防接種担当課に申請
- 必要な書類を提出
- 審査後、助成金が交付される
必要書類
- 造血細胞移植後定期予防接種ワクチン再接種費用助成金交付申請書
- 造血細胞移植後定期予防接種ワクチン再接種費用助成に関する理由書(医師の診断書)
- 母子健康手帳(予防接種の履歴が確認できるもの)
- 再接種に使用した予防接種予診票または再接種を受けたことを証する書類
- 接種した医療機関が発行した再接種の費用を支払ったことを証する書類
- 振込先の口座情報がわかるもの
申請期限
申請期限は、自治体によって異なります。東松山市では、助成対象予防接種を受けた日から1年以内となっています。お早めにお手続きください。
採択のポイント
この助成金は、要件を満たしていれば基本的に採択されます。ただし、申請書類に不備があると、審査に時間がかかったり、不採択となる可能性もあります。以下の点に注意して申請しましょう。
- 申請書類は正確に記入する
- 必要な書類はすべて揃える
- 申請期限を守る
よくある質問(FAQ)
- Q: 助成金はいつもらえますか?
A: 審査後、通常1〜2ヶ月程度で指定の口座に振り込まれます。 - Q: 申請に必要な書類はどこで手に入りますか?
A: お住まいの自治体のホームページからダウンロードできます。 - Q: 医療機関はどこでも良いですか?
A: 国内の医療機関であれば、どこでも構いません。 - Q: 過去に受けた再接種も対象になりますか?
A: 各自治体によって異なります。詳細はお問い合わせください。 - Q: 申請代行はできますか?
A: 原則として、保護者の方が申請する必要があります。
まとめ・行動喚起
造血細胞移植後ワクチン再接種費用助成金は、お子様の健康を守るための大切な制度です。対象となる方は、ぜひ申請をご検討ください。ご不明な点はお住まいの自治体の予防接種担当課にお問い合わせください。
お問い合わせ先:
福岡県、埼玉県、鹿児島県、東松山市(各市町村の予防接種担当課)