はじめに：CEV補助金で賢くエコカーを購入しよう

環境性能に優れた電気自動車（EV）やプラグインハイブリッド車（PHEV）の購入を検討している方に朗報です。経済産業省が実施する「CEV補助金（クリーンエネルギー自動車導入促進補助金）」を活用すれば、車両購入費用の一部が補助され、お得に次世代自動車を手に入れることができます。この記事では、CEV補助金の概要から申請方法、必要書類までをプロの視点で徹底解説します。

CEV補助金の概要

まずは、CEV補助金の基本的な情報を確認しましょう。この補助金は、環境負荷の少ないクリーンエネルギー自動車の普及を促進し、脱炭素社会の実現を目指すことを目的としています。

補助対象となる車両

補助金の対象となるのは、センターが承認したクリーンエネルギー自動車です。主な対象車種は以下の通りです。

• 電気自動車（EV）
• プラグインハイブリッド自動車（PHV）
• 燃料電池自動車（FCV）
• 超小型モビリティ
• クリーンディーゼル自動車（CDV）※一部条件あり
• 電動二輪車 など

申請から交付までの流れ

補助金の申請から受け取りまでの大まかな流れは以下の通りです。計画的に進めましょう。

1. 補助対象車両の購入契約・登録
   ディーラー等で補助対象となっている車両を購入し、車両代金の支払いを完了させ、車両登録（届出）を行います。
2. 申請書類の準備
   公式サイトから申請書をダウンロードし、必要書類（車検証の写し、支払確認書類など）を揃えます。
3. 申請書類の提出
   オンラインまたは郵送で、次世代自動車振興センターへ申請書類を提出します。期限厳守です。
4. 審査
   提出された書類が審査されます。審査状況は公式サイトで確認可能です。
5. 交付決定・補助金の振込
   審査に通ると「交付決定通知書」が届き、その後1〜2週間程度で指定の口座に補助金が振り込まれます。
6. 車両の保有義務
   交付後、定められた期間（3年または4年）は車両を適切に管理・保有します。

申請者別の必要書類

必要書類は申請者の区分によって異なります。ここでは主なものを紹介しますが、申請時には必ず最新の応募要領をご確認ください。

個人の場合

• 補助金交付申請書
• 本人確認書類（運転免許証の両面コピーなど）
• 自動車検査証（車検証）のコピー
• 車両代金の支払いを証明する書類（領収書のコピーなど）
• 購入価格がわかる書類（注文書や契約書のコピー）
• （下取り車がある場合）下取車入庫証明書

法人の場合

• 補助金交付申請書
• 商業登記簿の全部事項証明書（発行後3ヶ月以内）のコピー
• 役員名簿（指定様式）
• 自動車検査証（車検証）のコピー
• 車両代金の支払いを証明する書類（領収書のコピーなど）
• 購入価格がわかる書類（注文書や契約書のコピー）

リース会社の場合

リース会社が申請者となり、補助金はリース料金に還元されることが条件です。上記法人書類に加え、以下の書類が必要です。

• リース契約書のコピー
• 貸与料金の算定根拠明細書（指定様式）
• リース使用者（借受人）の確認書類（個人なら運転免許証、法人なら登記簿謄本など）

まとめ

CEV補助金は、環境に優しいクリーンエネルギー自動車の購入を力強く後押しする制度です。申請には期限があり、予算にも限りがあるため、購入を決定したら速やかに手続きを進めることが重要です。保有義務期間などのルールをしっかり理解し、制度を有効活用しましょう。

対象車種や補助金額、最新の応募要領は頻繁に更新される可能性があります。申請前には、必ず公式サイトで最新情報を確認してください。