この記事のポイント
- 京都府長岡京市の中小企業や個人事業主が対象の補助金
- 経営改善や販路開拓などの取り組みに最大30万円を補助
- ホームページ制作費や設備導入、展示会出展料などが対象経費に
- 申請には3年先を見据えた事業計画書の提出が必要
- 申請期間は1次募集が5月16日から、2次募集が9月16日から
令和7年度「中小企業持続経営支援補助金(ステップアップ枠)」とは?
京都府長岡京市では、厳しい経営環境に置かれている市内の中小企業者や個人事業主、商店街団体を支援するため、「中小企業持続経営支援補助金(ステップアップ枠)」の公募を令和7年度(2025年度)も実施します。この補助金は、事業者が作成した事業計画に基づく、経営改善や生産性向上、販路開拓といった前向きな取り組みを後押しする制度です。最大で30万円の補助が受けられ、事業の成長・発展を目指す事業者にとって大きなチャンスとなります。
本記事では、この「中小企業持続経営支援補助金(ステップアップ枠)」の概要、対象者、対象経費、申請方法などを詳しく解説します。長岡京市で事業を営む方は、ぜひ最後までご覧ください。
制度概要(早見表)
| 補助金名 | 令和7年度 中小企業持続経営支援補助金(ステップアップ枠) |
|---|---|
| 実施機関 | 京都府、長岡京市商工会 |
| 対象地域 | 京都府長岡京市 |
| 補助上限額 | 30万円 |
| 補助率 | ・経営改善型:2/3 または 1/2 ・起業支援型:2/3 |
| 申請受付期間 | 【1次募集】2025年5月16日(金) ~ 2025年6月10日(火) 【2次募集】2025年9月16日(火) ~ 2025年10月10日(金) |
補助対象者
この補助金の対象となるのは、長岡京市内に事業所を有する以下の方々です。
- 中小企業
- 小規模事業者
- 個人事業主
- 組合・商店街団体等
- 創業者(これから創業する方を含む)
幅広い事業者が対象となっており、特に地域経済を支える小規模な事業者にとって活用しやすい制度設計となっています。
補助対象となる事業・経費
本補助金は、事業計画に基づいた経営改善やイノベーションに繋がる、工夫を凝らした幅広い取り組みが対象となります。具体的な活用イメージと対象経費は以下の通りです。
活用目的の例
- 経営改善・経営強化:専門家コンサルティング、業務効率化ツールの導入など
- 販路開拓・拡大:新規顧客獲得のためのホームページ制作、チラシ・パンフレット作成、展示会への出展など
- 生産性向上・業務効率化:会計ソフトや顧客管理システムの導入、省力化に繋がる小規模な設備投資など
- 新規事業・第二創業:新たな商品・サービスの開発、新分野への進出準備など
- 省エネ:省エネ効果の高い照明(LED)や空調設備への更新など
- 起業・創業:事業開始に必要な備品購入や広告宣伝費など
主な対象経費
- 制作費・開発費:ホームページ、ECサイト、パンフレット、チラシ等の制作費用
- 出展料・出店料:国内外の展示会や見本市への出展にかかる費用
- 広告宣伝費:Web広告、新聞広告、雑誌広告などの費用
- 設備購入費:生産性向上に資する機械装置やソフトウェアの購入費用
- 資料購入費:事業に必要な専門書籍や市場調査データの購入費用
注意:対象となる経費の詳細は、必ず公式の募集案内でご確認ください。汎用性の高いパソコンや車両などは対象外となる場合があります。
申請手続きと必要書類
申請を検討される方は、以下の流れに沿って準備を進めてください。特に事業計画書の作成には時間がかかるため、早めの着手が重要です。
申請の流れ
- 長岡京市商工会へ相談(推奨):制度内容や事業計画について事前に相談することをおすすめします。
- 必要書類の準備・作成:公式サイトから申請書類をダウンロードし、事業計画書などを作成します。
- 申請期間内に書類を提出:長岡京市商工会の窓口へ必要書類一式を提出します。
- 審査:提出された書類に基づき、審査が行われます。(応募多数の場合は審査で採択者が決定)
- 交付決定:審査通過後、交付決定通知が届きます。
- 補助事業の実施:交付決定後に事業を開始し、経費の支払いを行います。
- 実績報告・補助金請求:事業完了後、実績報告書を提出し、補助金額が確定・支払われます。
主な必要書類
申請には以下の書類が必要です。様式は長岡京市商工会のウェブサイトからダウンロードできます。
- 交付申請書 (Word)
- 事業計画概要書 (Excel):3年先の中期目標計画や自社の経営分析などを記載します。
- 申告書(決算書)の写し(直近2期分)
- 事前着手届 (Word):交付決定前に事業を開始する必要がある場合のみ提出します。
採択されるためのポイント
本補助金は応募多数の場合、審査によって採択者が決まります。そのため、提出する事業計画書の質が非常に重要になります。
事業計画書作成のヒント
- 自社の強み・弱みを分析する:SWOT分析などを用いて、自社の現状を客観的に把握しましょう。
- 具体的で実現可能な目標を設定する:「売上を10%向上させる」など、数値目標を盛り込み、その達成に向けた具体的な取り組みを記述します。
- 補助事業の必要性を明確にする:なぜ今、この取り組みが必要なのか、補助金を使って何を実現したいのかを具体的に説明しましょう。
- 将来性を示す:3年後の中期目標を掲げ、今回の補助事業がその達成にどう繋がるのか、将来のビジョンを示しましょう。
まとめ
「令和7年度 中小企業持続経営支援補助金(ステップアップ枠)」は、長岡京市の事業者が経営改善や新たな挑戦を行う上で、非常に有効な支援策です。最大30万円という補助額は、ホームページのリニューアルや新たな販促ツールの導入など、具体的な一歩を踏み出すための大きな助けとなります。
申請には質の高い事業計画書が不可欠です。公募開始前から自社の課題や今後の展望を整理し、計画を練っておくことが採択への近道です。申請期間は限られていますので、関心のある方は早めに長岡京市商工会へ相談し、準備を進めましょう。
対象者・対象事業
京都府長岡京市に事業所を有する中小企業、小規模事業者、個人事業主、組合・団体等、創業者
必要書類(詳細)
交付申請書, 事前着手届(該当者のみ), 事業計画概要書, 申告書(決算書)2期分
対象経費(詳細)
出展料・出店料、制作費・開発費(ホームページ作成など)、資料購入費、広告宣伝費、設備購入費など、事業計画に基づく経営改善等に繋がる取組に関する経費。