長野県佐久穂町で農林水産物の付加価値向上を目指す事業者様へ朗報です。町内の地域資源を活用した6次産業化の取り組みを支援する「佐久穂町6次産業化支援事業補助金」が令和7年度も実施されます。新商品の開発や販路開拓にかかる経費の一部を最大50万円まで補助。この記事では、補助金の詳細や申請のポイントを分かりやすく解説します。

補助金の概要

まずは、本補助金の全体像を把握しましょう。以下の表に主要な項目をまとめました。

項目 内容
補助金名 佐久穂町6次産業化支援事業補助金 (令和7年度)
実施機関 長野県佐久穂町
目的 農林水産物等の地域資源を活用した6次産業化の取り組みを支援し、地域産業の振興及び活性化を図る。
補助上限額 500,000円
補助率 補助対象経費の1/2以内
事前相談 申請前に必須
令和6年度中の申請希望者は、令和6年12月末が締切の目安。

※同一事業者・団体等がこの事業を活用できるのは、5年間で1回のみです。

「6次産業化」とは?

本補助金のキーワードである「6次産業化」について理解を深めましょう。

一般的に、6次産業化とは、農林漁業者(1次産業)が、生産物だけでなく、食品加工(2次産業)、流通・販売(3次産業)にも一体的に取り組む経営形態を指します。産業の垣根を越えて連携することで、新たな価値を創出し、所得向上を目指す取り組みです。

1次産業 × 2次産業 × 3次産業 = 6次産業

佐久穂町では、この定義をさらに広げ、農業者以外の町内商工業者や団体等が地域ぐるみで地域産業を創出する取組も「6次化」として推進しています。これにより、多様な事業者が連携し、地域全体の活性化を目指すことが可能です。

補助対象者

補助の対象となるのは、佐久穂町内に住所を有する個人または団体で、以下のいずれかに該当する方です。

  • 町が認定した認定農業者または認定新規就農者
  • 町内に主たる事業所を有する商工業者またはNPO法人
  • 町内に住所を有する農林水産業を営む者で組織する団体

補助対象となる事業

補助の対象となるのは、農林水産物などの地域資源を活用し、地域産業の振興と活性化に取り組む事業です。具体的には、以下のような取り組みが該当します。

  • 新しい商品やサービスの開発
  • 農産物の加工
  • 新たな流通チャネルの開拓
  • 販売促進活動(Webサイト制作、パンフレット作成など)

補助対象経費の詳細は、募集の手引きで確認が必要ですが、事業に必要な幅広い経費が対象となる可能性があります。

申請の重要ポイント:事前相談

この補助金を申請する上で最も重要なのが「事前相談」です。事業を企画し申請を検討している方は、必ず申請前に担当窓口へ相談する必要があります。

事前相談は必須です!

ご自身の事業が補助の対象になるか、どのような計画を立てればよいかなど、専門の担当者と事前にすり合わせを行うことが採択への近道です。相談は随時受け付けていますが、令和6年度中に申請を希望する場合は、令和6年12月末が締切の目安とされていますので、早めに動き出しましょう。

商工業者の方は、まず佐久穂町商工会にご相談ください。

相談窓口・お問い合わせ

相談内容に応じて、以下の窓口で対応しています。ご自身の事業内容に合わせてご連絡ください。

補助事業の詳しい内容や申請書類については、佐久穂町の公式ウェブサイトをご確認ください。

公式サイトで詳細と書類をダウンロード

まとめ

「佐久穂町6次産業化支援事業補助金」は、地域の資源を活かして新たなビジネスに挑戦する事業者にとって、力強い後押しとなる制度です。補助金を活用することで、設備投資や販路開拓の初期費用を抑え、事業をスムーズに軌道に乗せることが期待できます。

成功の鍵は、綿密な事業計画早めの事前相談です。ご自身のアイデアが地域を元気にする一歩となるかもしれません。まずは気軽に担当窓口へ相談してみてはいかがでしょうか。