詳細情報
兵庫県の但馬地域で「地域を盛り上げたい」「地域の課題を解決したい」と活動されているNPO法人や自治会、各種団体の皆様へ朗報です。但馬県民局が実施する「令和7年度地域活動応援事業」は、そんな皆様の主体的な取り組みを力強く後押しする補助金制度です。この制度を活用すれば、最大30万円の補助を受け、活動の幅を大きく広げることが可能です。この記事では、補助金の概要から対象となる経費、具体的な申請手順、そして採択されるための重要なポイントまで、どこよりも詳しく、そして分かりやすく解説します。あなたの団体の夢を実現させる第一歩として、ぜひ最後までご覧ください。
この補助金のポイント
- 対象地域: 兵庫県 但馬地域(豊岡市、養父市、朝来市、香美町、新温泉町)
- 補助上限額: 最大30万円
- 対象者: NPO法人、自治会、子育て支援団体など、地域に根ざした活動を行う5人以上の団体
- 申請期間: 令和7年3月21日(金)~4月10日(木)17時必着
- 特徴: 地域の課題解決や活性化に繋がる新たな取り組みを支援
① 令和7年度地域活動応援事業の概要
まずは、この補助金がどのような制度なのか、全体像を把握しましょう。
正式名称と実施組織
- 正式名称: 令和7年度地域活動応援事業
- 実施組織: 兵庫県 但馬県民局 県民躍動室 県民課
目的・背景
この事業は、魅力ある地域づくりを目指して但馬地域で活動する団体が、他の団体や企業などとネットワークを広げることを通じて、地域の課題解決や活性化に主体的に取り組む活動を支援することを目的としています。
特に、長期的な指針である「但馬地域ビジョン2050」が目指す未来の姿「つながる、たからじま~みんなで創るワクワク但馬~」の実現に向けた取り組みが重視されます。
② 補助金額・補助率
気になる補助金額について詳しく見ていきましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 補助金額 | 1団体(1事業)あたり30万円以内(補助額は千円単位) |
| 総事業費 | 総事業費が200万円以内の事業であること |
| 補助率 | 補助対象経費の範囲内で、審査に基づき決定されます。明確な補助率(例:1/2など)の定めはありません。 |
| 補助対象事業の期間 | 採択決定後(令和7年5月下旬頃)~令和8年2月28日(土)までに実施・完了する事業 ※主たる事業を3月に実施する場合のみ、令和8年3月14日(土)まで延長可能 |
【重要】
申請した金額がそのまま採択されるとは限りません。審査結果によっては、不採択や補助金額の減額となる場合もあります。また、事業完了後の実績報告で経費の支出が不適切と判断された場合も、補助金が減額されることがあるため注意が必要です。
③ 対象者・条件
どのような団体・事業が対象になるのか、詳細な要件を確認しましょう。
対象となる団体
以下の3つの要件をすべて満たす地域団体が対象です。1つの団体が申し込めるのは1事業のみです。
- (1) 但馬地域に所在し、地域に根ざした活動をしている団体
- (2) 5人以上で構成され、規約や代表者を決めている団体
- (3) 過去に本補助(夢但馬応援事業を含む)を受けた回数が3回までの団体(4回目以降は補助対象外)
※地域団体とは、自治会、婦人会、子育て支援団体、商工団体、農業団体、観光団体、NPO法人、実行委員会、各種団体のネットワーク組織などを指します。
対象となる事業
「但馬地域ビジョン2050」がめざす5つの地域像の実現に貢献する、地域の課題解決や活性化に取り組む事業が対象です。
- 【対象事業の例】
- 地域の自然や文化資源を次世代に継承する事業(例:古民家を活用したワークショップ)
- 地域住民が芸術文化に触れる機会を提供する事業(例:地元アーティストによるコンサート開催)
- 地域内外の交流を促進するイベント事業(例:特産品を使った新しい祭りやマルシェの企画)
- 多様性を認め合う体験事業(例:多世代交流型の伝統工芸体験会)
- 他団体と連携して地域の安全・安心を高める事業(例:防災マップ作成と避難訓練イベント)
【注意点】
従来から実施している既存事業の継続は原則対象外です。ただし、新たな取り組みを加え、活動の広がりが認められる事業は対象となる可能性があります。例えば、毎年開催しているお祭りに、新たに他地域の団体を招いた交流企画を追加する、といったケースが考えられます。
対象外となる事業
以下の事業は対象外となるため、計画段階で注意しましょう。
- 営利目的、宗教・政治目的の事業
- 従来から行われている恒例事業、前年度までに補助を受けた全く同じ内容の事業
- 団体の構成員のみが利益を得る事業(例:会員限定の親睦旅行)
- 委託費や印刷費など外部発注経費が大半を占める事業
- 兵庫県から他の補助金等を受けている事業
- 総事業費が200万円を超える事業
④ 補助対象経費
補助金の対象となる経費、ならない経費をしっかり区別することが重要です。
補助対象となる経費
事業の実施に直接必要な経費が対象です。一部上限があるものに注意してください。
- 講師等謝金 (上限: 1人1日3万円、合計15万円)
- 講師等旅費 (上限: 宿泊費含め合計10万円)
- 印刷製本代、コピー代、広告費
- 車両借上げ料 (上限: 1台1日5万円、合計10万円) ※視察目的は除く
- 消耗品費
- 保険料(団体会員は除く)
- 切手代・送料
- 会場費
- 会場設営などの専門業者への委託費
- 機器、物品等のレンタル費用
補助対象外となる経費
以下の経費は補助の対象になりません。自己資金で賄う必要があります。
- 工事請負費
- 備品購入費(パソコン、テントなど耐用年数1年以上のもの)
- 飲食費、イベント等の食材費
- 賞品、景品、記念品代
- 団体会員の人件費・活動旅費・保険料
- 視察のための車両借上げ料
- 団体の日常的な活動経費(事務所家賃など)
- 領収書のない経費
⑤ 申請方法・手順
申請から補助金受領までの流れをステップごとに解説します。
- STEP 1: 事前相談・準備
申請期間は短いため、早めに担当窓口に相談し、事業計画を練り始めましょう。受付期間前でも相談は可能です。 - STEP 2: 申請書類の作成・提出
公式サイトから最新の様式をダウンロードし、必要書類を揃えます。必ず事前に電話連絡の上、持参してください。 - STEP 3: 審査(5月中旬予定)
書類審査が行われます。10万円を超える補助金を申し込む場合は、企画提案会でのプレゼンテーションが必須です(欠席すると不採択)。 - STEP 4: 採択・交付申請(5月下旬頃)
審査結果が通知されます。採択された団体は、改めて正式な「補助金交付申請書」を提出します。 - STEP 5: 事業実施
交付決定通知を受けた後、計画に沿って事業を実施します。 - STEP 6: 実績報告
事業完了後30日以内に「補助事業実績報告書」と領収書などの証拠書類を提出します。 - STEP 7: 補助金の支払い
実績報告書が審査され、問題がなければ指定口座に補助金が振り込まれます(精算払い)。 - STEP 8: 報告会への参加(令和8年2~3月予定)
活動成果を共有し、他団体と交流する報告会に参加します。
申請期間と提出先
- 受付期間: 令和7年3月21日(金曜日)から4月10日(木曜日)17時必着
- 提出方法: 原則、持参。事前に電話連絡が必須です。
- 提出先: 但馬県民局県民躍動室県民課(豊岡総合庁舎1階)
必要書類一覧
公式サイトから令和7年度の様式をダウンロードして使用してください。
- (1) 地域活動応援事業補助金申込書(様式第1号)
- (2) 事業計画書(別紙1)
- (3) 継続団体に係る自己分析(別紙2) ※過去に補助を受けた団体のみ
- (4) 収支予算書(別紙3)
- (5) 団体概要書(別紙4)
- (6) 団体規約(会則)
- (7) 団体会員名簿
- (8) その他参考となる資料(チラシ案など)
⑥ 採択されるためのポイント
数多くの申請の中から採択を勝ち取るためには、審査の視点を理解し、計画を練ることが不可欠です。採択率は公表されていませんが、ポイントを押さえることで可能性は高まります。
主な審査の視点
- ① 連携・ネットワークの広がり:
他の団体、NPO、企業などと連携する計画はありますか?単独の活動よりも、多様な主体を巻き込む事業が高く評価されます。「どのようにネットワークを広げるか」を具体的に示しましょう。 - ② 地域への貢献度:
その事業は、地域の課題解決や活性化にどう繋がりますか?幅広い層の住民が参加・交流できるような、地域の魅力を活かした事業内容になっているかが問われます。 - ③ 事業の継続性と発展性:
補助金が終了した後も活動が続くような工夫はありますか?自己資金の確保や、将来的に自走できるような計画(例:参加費収入、協賛金など)があると説得力が増します。 - ④ 経費の妥当性:
収支予算は適切ですか?事業内容に対して経費が高すぎたり、補助対象外経費が多く含まれていたりすると評価が下がります。なぜその経費が必要なのか、明確に説明できるようにしましょう。
申請書作成のコツとよくある不採択理由
- コツ:事業の「新規性」と「発展性」をアピールしましょう。既存事業であっても、「今年度は新たに移住者との交流会を追加する」など、新しいチャレンジを具体的に書くことが重要です。
- コツ:誰が読んでも事業内容がイメージできるよう、5W1Hを明確に、専門用語を避けて分かりやすく書きましょう。
- 不採択理由:単なる恒例行事の申請、団体の内部向けイベント、事業目的と経費の不一致などがよくある不採択の理由です。
⑦ よくある質問(FAQ)
Q1. 申請はオンラインや郵送でもできますか?
A1. 原則として、但馬県民局の窓口への持参となります。持参が難しい場合は、事前に必ず電話で相談してください。また、持参する際も事前の電話連絡が必須です。
Q2. 団体のメンバーへの人件費や交通費は対象になりますか?
A2. いいえ、団体会員の人件費、活動旅費、保険料は補助対象外です。ただし、外部から招く講師への謝金や旅費は対象となります。
Q3. イベントで使うテントやプロジェクターの購入費は対象ですか?
A3. いいえ、耐用年数が1年以上の備品購入費は対象外です。ただし、レンタル費用であれば補助対象となります。
Q4. 過去に3回採択されましたが、団体名を変えれば申請できますか?
A4. 団体の実態が同じであれば、補助対象外となります。過去の受給回数は通算で3回までというルールが厳格に適用されます。
Q5. 申請前に事業計画書を見てもらうことは可能ですか?
A5. はい、可能です。受付期間前でも申込みについての相談は受け付けています。締め切り間際は混み合うため、早めに相談することをおすすめします。
⑧ まとめと次のアクション
兵庫県但馬地域の「地域活動応援事業」は、地域の未来を創る熱意ある団体にとって、非常に価値のある補助金です。最後に重要なポイントを再確認しましょう。
- 補助上限は30万円で、地域の課題解決や活性化に繋がる新規性・発展性のある事業が対象。
- 申請には事前連絡の上での持参が必須。申請期間は令和7年4月10日17時までと短いため、早期の準備が鍵。
- 採択には他団体との連携、事業の継続性、経費の妥当性が重要視される。
- 10万円を超える申請にはプレゼンテーション審査があるため、事業内容を熱意をもって説明する準備が必要。
あなたの団体の活動が、この補助金を活用することでさらに飛躍することを願っています。まずは公式サイトで詳細を確認し、少しでも疑問があれば、下記の問い合わせ先に気軽に相談してみてください。
お問い合わせ・申込書提出先
但馬県民局県民躍動室県民課
〒668-0025 豊岡市幸町7-11 豊岡総合庁舎1階
TEL:0796-26-3645
FAX:0796-23-1476
公式サイト: https://web.pref.hyogo.lg.jp/tjk04/2025chiikikatsudou.html