沖縄県読谷村にお住まいで、「そろそろ自宅をリフォームしたいな」「古くなった水回りを新しくしたい」「親のためにバリアフリー化を進めたい」とお考えの方に朗報です。読谷村では、村民の快適な住環境づくりを支援するため、最大20万円が補助される「住宅リフォーム支援事業」を実施します。この制度は、村内の施工業者を利用して住宅のリフォームを行う村民を対象としており、バリアフリー化や省エネ改修、さらには子育て支援やテレワーク対応のリフォームまで、幅広い工事が対象となります。しかし、申請には期間が定められており、予算の上限に達すると早期に締め切られる可能性もあります。この記事では、令和7年度(2025年)の読谷村住宅リフォーム支援事業について、対象者や対象工事、申請方法から注意点まで、どこよりも詳しく、そして分かりやすく解説します。この機会を最大限に活用し、理想の住まいを実現しましょう。

この記事のポイント

  • 読谷村民限定!最大20万円のリフォーム補助金
  • バリアフリー、省エネ、子育て、テレワークなど幅広い工事が対象
  • 申請期間は令和7年6月3日~11月28日まで(予算上限あり)
  • 村内の施工業者の利用が必須条件
  • 工事着手前の申請が絶対条件!流れをしっかり確認しよう

令和7年度 読谷村住宅リフォーム支援事業とは?

読谷村住宅リフォーム支援事業は、読谷村の美しい風景に適した、ゆとりある住まいの実現を目的とした補助金制度です。村民が村内の施工業者を利用して自宅のリフォームを行う際に、その費用の一部を村が補助することで、地域経済の活性化と村民の住環境向上を両立させることを目指しています。

制度の基本情報

正式名称 令和7年度 読谷村住宅リフォーム支援事業
実施機関 沖縄県読谷村
補助金額 最大20万円
受付期間 令和7年6月3日(火) ~ 11月28日(金)
対象者 読谷村に住所があり、税金の滞納がない等の要件を満たす方
注意点 予算に限りがあるため、期間内に受付を終了する場合があります。

補助金額と補助率について

補助金額は、リフォームにかかる工事費(消費税込み)に応じて変動します。最低でも20万円以上の工事が対象となる点に注意が必要です。

具体的な補助金額

工事金額(消費税込み) 補助金額
20万円未満 対象外
20万円以上 100万円未満 対象工事費の20%
100万円以上 一律 20万円(上限)

重要:この補助金は、1人1回、1住宅1回限りの利用となります。過去に利用したことがある方は対象外となるためご注意ください。

計算例で見てみよう

  • 例1:工事費が80万円の場合
    80万円は「20万円以上100万円未満」に該当します。
    計算式:800,000円 × 20% = 160,000円
    この場合、16万円が補助されます。
  • 例2:工事費が150万円の場合
    150万円は「100万円以上」に該当します。
    この場合は一律で上限額の200,000円が補助されます。

補助対象となる方(申請者の条件)

この補助金を利用するには、以下のすべての条件を満たす必要があります。

  • 読谷村内に住所登録がある方
  • 村税、国民健康保険料などを滞納していない方(同居している方全員を含みます)

対象となる住宅

リフォームを行う住宅にも条件があります。

ご自身が住んでいる住宅

申請者本人が居住している村内の住宅が対象です。共同住宅(マンション・アパートなど)や借家の場合は、所有者の同意書が別途必要になります。

空き家

空き家をリフォームして活用する場合も対象となりますが、以下の条件を満たす必要があります。

  • 賃貸用として流通していないこと
  • 不動産業者が所有する物件ではないこと
  • 一戸建てであること
  • 空き家になってから1年以上が経過していること

補助対象となる工事内容【詳細解説】

対象となる工事は、大きく分けて6つのカテゴリーがあります。ご自身の計画がどれに当てはまるか確認してみましょう。

工事は読谷村内に本社または事業所を持つ施工業者が実施するものに限られます。村外の業者は対象外ですので、業者選びの際はご注意ください。

1. バリアフリー住宅改修工事

  • 手すりの設置(玄関、トイレ、廊下、階段など)
  • 床の段差解消
  • 廊下や出入口の幅の拡張
  • 扉を引き戸に変更、ドアノブをレバー式に変更
  • トイレの改修(和式から洋式へ、温水洗浄便座の設置など)
  • 浴室の改修(水栓器具の変更、浴槽の高さ調整、床材の防滑仕様化など)

2. 省エネ改修工事

  • 窓の断熱工事(二重窓、複層ガラスへの改修)
  • 床、壁、天井、屋根の断熱工事
  • 遮熱工事(高日射反射率塗料など)

3. 空き家の改修工事

  • 間取りの変更工事
  • 台所、浴室、洗面所、トイレの改修
  • 給排水、電気、ガス設備の改修
  • 屋根や外壁などの外装改修

4. 住宅の耐久性を向上させる改修工事

  • コンクリートの剥離部分の除去・補修
  • 柱・梁の金物による補強
  • 基礎や壁面の補強
  • 不使用となった屋上タンクの除去

5. 子育て支援改修等工事

  • 子どもの事故防止工事(角を丸める、チャイルドフェンス設置など)
  • 対面キッチンへの改修
  • 防犯対策(カメラ付きインターホン設置など)
  • 家事負担軽減工事(掃除しやすい床材、ビルトイン食洗機設置など)
  • シックハウス対策の内装材への取替
  • 移動間仕切り壁の設置など

6. テレワークの推進改修工事

  • デスク等を設置するための改修工事
  • 間仕切り壁などを設置し、独立したテレワークスペースを確保する工事
  • 非接触型の設備(水栓、照明など)への改修
  • 防音工事や通信環境のための電気配線工事

補助対象とならない工事

以下の工事や経費は補助の対象外となりますので、ご注意ください。

  • 店舗や事務所など、住宅以外の部分の工事
  • 新築や解体工事
  • フェンスやブロック塀などの外構工事
  • 倉庫や車庫の改修工事
  • 家具、家電、カーテンなどの購入・設置費用
  • 太陽光パネルの設置
  • ハウスクリーニングや排水管清掃
  • 補助金の交付決定前に着手した工事

申請方法と必要書類

申請から補助金受け取りまでの流れは、大きく6つのステップに分かれています。特に「交付決定後に工事を開始する」という順番が非常に重要です。

申請から補助金受取までの6ステップ

  1. 【交付申請】
    申請者が必要書類を揃えて、読谷村役場 土木建築課の窓口に提出します。
  2. 【交付決定通知】
    村が申請内容を審査し、問題がなければ「交付決定通知書」が申請者に送付されます。
  3. 【工事着手】
    必ず「交付決定通知書」を受け取ってから、リフォーム工事を開始してください。
  4. 【工事完了】
    工事が完了します。工事前・工事中・完了後の写真撮影を忘れないようにしましょう。
  5. 【実績報告】
    工事完了後、令和8年1月30日までに「実績報告書」と添付書類を窓口に提出します。
  6. 【補助金の支払い】
    実績報告の審査後、問題がなければ指定した金融機関口座に補助金が振り込まれます。

主な必要書類一覧

申請には多くの書類が必要です。読谷村の公式サイトで公開されている「提出書類チェックリスト」を活用し、漏れがないように準備しましょう。以下は主な書類です。

  • 交付申請書(第1号様式)
  • 工事の見積書の写し
  • 工事箇所の図面
  • 工事前の写真(工事前写真台帳 第2号様式)
  • 住民票謄本(世帯全員分)
  • 納税証明書(世帯全員分)
  • 工事承諾書(第3号様式) ※共同住宅や借家の場合
  • 委任状(第4号様式) ※申請を施工業者などに委任する場合

※様式は読谷村役場の窓口または公式サイトからダウンロードできます。

採択されるための重要ポイントと注意点

補助金を確実に受け取るために、いくつか押さえておくべき重要なポイントがあります。

ポイント1:必ず村内業者に依頼する

本事業は地域経済活性化の目的も含まれるため、工事は読谷村内に本社または事業所を持つ業者に依頼することが絶対条件です。業者選定の際に必ず確認しましょう。

ポイント2:交付決定前に絶対に工事を始めない

最も多い不採択理由の一つが「フライング着工」です。申請書を提出しても、村からの「交付決定通知書」が届く前に工事契約や着工をしてしまうと、補助金の対象外となります。必ず通知書が手元に届いてから行動を開始してください。

ポイント3:予算には限りあり!早めの申請が鍵

この補助金は、村の予算の範囲内で実施されます。そのため、申請額が予算の上限に達した場合、受付期間の途中であっても締め切られてしまいます。リフォームを計画している方は、早めに準備を進め、受付開始後速やかに申請することをおすすめします。

ポイント4:写真撮影は忘れずに(工事前・中・後)

実績報告の際に、「工事前」「工事中」「完了後」の3種類の写真が必須となります。特に工事中の写真は撮り忘れがちです。施工業者としっかり打ち合わせをし、各工程の写真を確実に撮影してもらうよう依頼しましょう。

よくある質問(FAQ)

Q1. 申請前に工事契約をしても大丈夫ですか?

A. いいえ、できません。必ず読谷村からの「交付決定通知書」を受け取った後に、工事契約および工事着手を行ってください。通知書受理前の契約や着工は補助対象外となります。

Q2. 読谷村外の業者にリフォームを依頼できますか?

A. いいえ、できません。この補助金は、読谷村内に本社または事業所を有する施工業者が行う工事のみが対象です。業者選定の際はご注意ください。

Q3. 予算がなくなるとどうなりますか?

A. 申請額が予算の上限に達した場合、受付期間中(令和7年11月28日より前)であっても、その時点で申請の受付は終了となります。早めの申請をおすすめします。

Q4. 過去にこの補助金を利用したことがあっても申請できますか?

A. いいえ、できません。この補助金は「1人1回、1住宅1回限り」と定められています。以前に利用された方は対象外となります。

Q5. 20万円未満の小規模な工事は対象になりますか?

A. いいえ、対象外です。補助の対象となるのは、消費税込みで20万円以上のリフォーム工事です。

まとめ

今回は、令和7年度の読谷村住宅リフォーム支援事業について詳しく解説しました。最後に重要なポイントをもう一度おさらいします。

  • 補助金額:最大20万円(工事費20万円以上が対象)
  • 対象者:読谷村在住で税金の滞納がない方など
  • 対象工事:バリアフリー、省エネ、子育て支援など6つのカテゴリー
  • 必須条件:村内業者の利用と、交付決定後の工事着手
  • 申請期間:令和7年6月3日~11月28日(予算がなくなり次第終了)

この補助金を活用すれば、費用負担を抑えながら、より安全で快適な住まいを実現できます。リフォームを検討中の方は、まずは村内の施工業者に相談し、見積もりを取ることから始めてみてはいかがでしょうか。そして、申請期間が始まったら、速やかに手続きを進めることをお勧めします。ご不明な点があれば、下記の問い合わせ先に気軽に相談してみましょう。

問い合わせ先

読谷村役場 土木建築課 施設整備係
〒904-0392 沖縄県中頭郡読谷村字座喜味2901番地(庁舎2階)
電話番号:098-982-9217 (内線 205)
ファックス:098-982-9219