長野県原村では、農業者の皆様を力強くサポートするため、令和7年度(2025年度)も多彩な農政補助事業を実施します。この記事では、新規事業から後継者育成、6次産業化支援(最大100万円)まで、全13種類の補助金を目的別に分かりやすく解説します。ご自身の経営に合う補助金を見つけ、ぜひご活用ください。
🚜 令和7年度 原村農政補助事業 早見表
まずは、今回ご紹介する補助金の一覧です。ご自身の目的に合った事業があるかチェックしてみましょう。
事業名 | 補助対象の例 | 補助率・補助額 |
---|---|---|
【新規】野菜花き作期拡大事業 | ビニールハウス、被覆材 | 購入費の10%以内 |
【変更】セルリー疫病対策推進事業 | 登録農薬費用 | 購入費の20%以内 |
農地流動化補助事業 | 農地の借り受け | 10aあたり3,000円 |
農業後継者育成事業 | 認定農業者となる後継者 | 20万円(1回のみ) |
有害鳥獣被害防止事業 | 防護柵、防護ネット | 購入費の30%以内 |
有機栽培産地確立事業 | バラ堆肥購入・運搬散布費 | 購入費等の20%以内 |
環境負荷低減推進事業 | 生分解性マルチ | 購入費の1/10以内(上限2万円) |
収入保険加入促進事業 | 収入保険の事務費 | 事務費の10/10以内 |
原村6次産業化支援事業 | 機械器具購入、施設整備 | 経費の1/3以内(上限100万円) |
原村ワイン用ぶどう苗木購入等補助事業 | 苗木購入、トレリス設置 | 経費の1/3以内(各上限20万円) |
農業経営基盤強化資金利子助成事業 | 融資の利子 | 条例で定める率 |
農業近代化資金融資利子補給事業 | 融資の利子 | 融資に係る利子の1%以内 |
経営継承・発展等支援事業 | 経営継承した中心経営体 | 100万円(1回のみ) |
✨ 新規・変更のある補助事業
令和7年度から新たに追加、または内容が変更された注目の事業です。
🌱【新規】野菜花き作期拡大事業
高冷地の気候的ハンデを克服し、出荷時期を拡大するための設備投資を支援します。
- 目的: パイプハウスや被覆材の導入により、降霜や低温障害を防ぎ、野菜・花きの作期を拡大する。
- 対象資材: ビニールハウス、霜除け用被覆材
- 補助率: 購入費の10%以内
🥬【変更】セルリー疫病対策推進事業
原村の特産品であるセルリーの安定生産を支えるため、疫病対策の補助率がアップしました。
- 目的: セルリーの生産振興のため、疫病対策にかかる経費を補助する。
- 対象資材: セルリー疫病対策として使用する登録農薬
- 補助率: 購入費の20%以内(作付け面積により上限額あり)
💡 JA原村営農センターで購入する場合
上記2事業および一部の継続事業において、対象資材をJA原村営農センターで購入した場合、JAが申請手続きを取りまとめてくれます。手続きが簡素化されるので、ぜひご相談ください。
継続実施される補助事業
昨年度から引き続き、多様なニーズに応える補助事業が用意されています。
💰 経営・担い手に関する支援
- 農業後継者育成事業: 認定農業者となる50歳未満の後継者に20万円を交付(1回のみ)。
- 経営継承・発展等支援事業: 経営を継承し、発展に取り組む後継者に100万円を交付(1回のみ)。※農業後継者育成事業との併用不可
- 農地流動化補助事業: 村内の農地を借り受けた農家に対し、10aあたり3,000円を交付。
- 収入保険加入促進事業: 収入保険制度の事務費(付加保険料)を全額補助(1経営体2回まで)。
- 農業経営基盤強化資金利子助成事業: 日本政策金融公庫からの融資に対する利子を助成。
- 農業近代化資金融資利子補給事業: 金融機関からの融資に対する利子を補給(1%以内)。
🛡️ 生産環境・鳥獣害対策に関する支援
- 有害鳥獣被害防止事業: 防護柵やネットの設置費用を補助(購入費の30%以内)。
- 有機栽培産地確立事業: バラ堆肥の購入費や運搬・散布費を補助(購入費等の20%以内)。
- 環境負荷低減推進事業: 生分解性マルチの購入費を補助(購入費の1/10以内、上限2万円)。
🚀 新たなチャレンジを応援する支援
- 原村6次産業化支援事業: 加工品の開発などに必要な機械や施設の整備費用を補助(経費の1/3以内、上限100万円)。
- 原村ワイン用ぶどう苗木購入等補助事業: ワイン用ぶどうの苗木購入やトレリス設置費用を補助(経費の1/3以内、各上限20万円)。
📝 申請手続きの基本的な流れ
多くの事業で共通する申請から受給までの流れは以下の通りです。事業によって異なる場合があるため、詳細は必ず担当係にご確認ください。
- 相談・確認: まずは原村役場農政係、またはJA原村営農センターに相談し、対象となるか確認します。
- 申請書類の提出: 必要な書類(交付申請書、見積書など)を揃えて提出します。
- 交付決定: 審査後、村から交付決定通知が届きます。(※必ず交付決定後に事業に着手してください)
- 事業の実施: 計画に沿って資材の購入や設備の設置などを行います。
- 実績報告: 事業完了後、実績報告書に領収書や写真などを添付して提出します。
- 補助金の請求・受領: 報告書の内容が確定した後、請求書を提出し、指定口座に補助金が振り込まれます。
📞 お問い合わせ・公式サイト
各補助金の詳細や申請に関するご不明点は、下記までお気軽にお問い合わせください。