佐賀県内で飲食店や小売店などを経営されている事業者様へ朗報です。お客様がより快適に過ごせる店舗づくりを支援する「令和7年度 さがすたいるバリアフリー化補助金」の募集が開始されます。この補助金を活用すれば、店舗のバリアフリー改修やキッズスペースの設置などに最大50万円の支援が受けられます。高齢者、障がいのある方、子育て世代など、すべてのお客様に「また来たい」と思っていただけるお店作りは、顧客満足度の向上と売上アップに直結します。さらに、佐賀市中心部の事業者様は、県からの補助金に加えて最大30万円の上乗せ補助も!この記事では、補助金の対象者、申請方法、採択されるためのポイントまで、どこよりも詳しく、そして分かりやすく解説します。このチャンスを最大限に活用し、お客様に選ばれるお店を目指しましょう。

この補助金のポイント

  • 佐賀県内の店舗・施設のバリアフリー化や環境整備を支援
  • 工事費、物品購入費などを対象に最大50万円を補助(補助率1/3)
  • 飲食店、小売店、サービス業など幅広い業種が対象
  • 申請期間は令和7年5月1日~12月12日まで(予算に達し次第終了)
  • 佐賀市中心部の事業者は最大30万円の上乗せ補助あり!

さがすたいるバリアフリー化補助金とは?

制度の目的と背景

「さがすたいるバリアフリー化補助金」は、佐賀県が推進する「さがすたいる」の取り組みの一環です。「さがすたいる」とは、お年寄りや障がいのある方、子育て・妊娠中の方など、誰もが自然に支え合い、心地よく過ごせる佐賀らしいやさしさのカタチを目指すプロジェクトです。この補助金は、県民が日常的に利用する飲食店や小売店などの民間施設が、より多くの人にとって利用しやすい環境を整備することを目的としています。具体的には、段差の解消、多機能トイレの設置、キッズスペースの整備などを支援することで、県全体の魅力向上と地域経済の活性化を図ります。

実施組織

この補助金は、佐賀県が主体となって実施しています。担当部署は以下の通りです。

  • 組織名: 佐賀県 県民環境部 県民協働課 さがすたいる担当
  • 所在地: 〒840-8570 佐賀県佐賀市城内一丁目1番59号

補助金額・補助率について

この補助金は、経費の種類によって補助の基準額が設定されており、それらを合算して最大50万円まで補助されます。補助率は一律で対象経費の1/3です。詳細を以下の表にまとめました。

区分 補助基準額 補助率 算出される補助額の上限
(1) 工事施工費 150万円 1/3 50万円
(2) 物品購入費 30万円 10万円
(3) その他経費 15万円 5万円
合計補助上限額 50万円

計算方法と具体例

補助額は、区分ごとに「実際にかかった補助対象経費」と「補助基準額」を比べて、いずれか低い方の金額に補助率1/3を掛けて算出します。複数の区分で申請する場合は、それぞれ算出した額を合計し、最終的な補助額が決定されます(上限50万円)。

【計算例】カフェがトイレ改修と備品購入を行う場合

  • 工事施工費(トイレの多機能化): 180万円
  • 物品購入費(ベビーチェア、おむつ交換台): 15万円

<補助額の計算>

  1. 工事施工費の補助額:
    対象経費180万円 > 補助基準額150万円。低い方の150万円を採用。
    150万円 × 1/3 = 50万円
  2. 物品購入費の補助額:
    対象経費15万円 < 補助基準額30万円。低い方の15万円を採用。
    15万円 × 1/3 = 5万円
  3. 合計補助額:
    50万円 + 5万円 = 55万円。しかし、補助上限額は50万円のため、最終的な補助額は 50万円 となります。

対象者・条件の詳細

補助金を受け取るためには、以下の条件をすべて満たす必要があります。

  • さがすたいる倶楽部会員であること: 県の「さがすたいる」の趣旨に賛同し、取り組みに協力する事業者が登録できる制度です。登録は無料です。
  • 佐賀県内で事業を営んでいること: 対象となる店舗・施設が佐賀県内にある個人事業主または法人である必要があります。
  • セミナーを受講していること: 「さがすたいるセミナー」または「さがすたいるゼミ」を受講済みか、令和7年度末までに受講する見込みであること。
  • 1年以上の営業期間があること: 申請時点で、同一の施設や店舗で1年以上の営業実績が必要です。
  • 国の機関や地方公共団体でないこと。

対象となる施設(重点強化施設)

不特定多数の人が利用する以下の施設が対象となります。

  • 物品販売業施設: ドラッグストア、コンビニ、書店、パン屋、スーパーマーケット、百貨店など
  • 飲食施設: 食堂、レストラン、カフェ、居酒屋など(※スナックバーなどアルコール提供が主体の店舗は除く)
  • サービス施設・娯楽施設: 理容室、美容室、クリーニング店、映画館、カラオケボックスなど

補助対象となる経費

補助の対象となるのは、誰もが利用しやすい環境づくりのための経費です。具体的には以下のものが挙げられます。

対象経費の具体例

  • 工事施工費:
    • 出入口や通路の拡幅、自動ドアへの改修
    • 段差解消スロープや手すりの設置
    • 多機能トイレへの改修(洋式化、ベビーキープ、オストメイト対応など)
    • キッズスペースや授乳スペースの整備
    • 視覚障害者誘導用ブロックの敷設
  • 物品購入費:
    • 筆談ボード、コミュニケーションボード
    • 貸出用の車いす、簡易スロープ
    • お年寄りや子ども用の椅子、食器
    • ベビーシート、おむつ交換台
  • その他経費:
    • 点字や音声コード付きメニューの作成(多言語対応も含む)
    • 分かりやすい店内案内サインの作成
    • イベント時の手話通訳者や託児サービスの派遣費用

対象にならない経費

以下の経費は補助の対象外となるため、申請の際は十分にご注意ください。

  • 交付決定日より前に発注、購入、契約した経費
  • 汎用性が高い物品(例: 呼び出しボタン、ワイヤレスチャイムなど)
  • 単なる設備の更新・修繕費、維持管理費、消耗品費
  • 消費税、振込手数料、送料などの間接経費
  • 国や他の地方公共団体から補助を受けている経費

申請方法とスケジュール

申請は、定められた期間内に必要書類を提出することで行います。予算がなくなり次第、受付終了となるため、早めの準備と申請が重要です。

申請期間

令和7年5月1日(木曜日)から令和7年12月12日(金曜日)まで

※期間内であっても、補助金申請額が県の予算額に達した時点で受付を終了します。

申請から交付までのステップ

  1. 事前準備: 「さがすたいる倶楽部」への入会、セミナー受講、施工業者からの見積取得など。
  2. 申請書類の提出: 公式サイトから様式をダウンロードし、必要事項を記入して提出します。
  3. 審査・交付決定: 県による審査後、交付決定通知書が届きます。事業の契約・発注は必ずこの通知書を受け取った後に行ってください。
  4. 事業の実施: 交付決定の内容に基づき、工事や物品購入を実施します。
  5. 事業完了・支払い: 令和8年3月16日までに事業を完了し、支払いを済ませます。
  6. 実績報告: 事業完了後、実績報告書と証拠書類(領収書、写真など)を提出します。
  7. 補助金額の確定・交付: 県による内容確認後、補助金額が確定し、指定口座に振り込まれます。

必要書類リスト

申請には以下の書類が必要です。詳細は必ず公式サイトの募集要項をご確認ください。

  • 交付申請書
  • 事業計画書、収支予算書
  • 工事や物品購入の見積書の写し
  • 施工箇所の現況がわかる写真や図面
  • さがすたいる倶楽部会員であることがわかる書類
  • 営業に必要な許可証等の写し
  • 誓約書(暴力団排除関係)
  • 口座振替申出書

【佐賀市限定】さらにお得!上乗せ補助金制度

佐賀市中心市街地活性化エリア内で事業を営む方は、県の補助金に加えて、佐賀市独自の「中央大通り『さがすたいる』推進事業補助金」を利用できる可能性があります。これは、県の補助金交付決定額を基準に、さらに補助が受けられる大変お得な制度です。

  • 補助額: 県の補助金交付決定額 × 補助率3/5
  • 補助上限額: 30万円
  • 申請条件: 佐賀県の「さがすたいるバリアフリー化補助金」の交付決定を受けていること、市税の滞納がないことなど。

【活用例】
県の補助金で50万円の交付決定を受けた場合、佐賀市からさらに 50万円 × 3/5 = 30万円 の上乗せ補助が受けられます。合計で最大80万円の補助となり、自己負担を大幅に軽減できます。

対象エリアや申請方法の詳細は、佐賀市の公式サイトで必ずご確認ください。

採択されるためのポイント

この補助金を確実に活用するために、申請時に押さえておきたいポイントを解説します。

  • 「さがすたいる」の理念を理解する: 申請書では、単に設備を導入するだけでなく、その取り組みが「さがすたいる」の目指す「誰もが心地よく過ごせる環境づくり」にどう貢献するのかを具体的に示すことが重要です。
  • 書類の不備をなくす: 記入漏れや添付書類の不足は、審査の遅れや不採択の原因になります。提出前に何度もチェックリストで確認しましょう。
  • 早めに申請する: 予算上限に達し次第終了となるため、募集開始後、できるだけ早く申請することをおすすめします。準備は募集開始前から進めておきましょう。
  • 対象外経費を含めない: 申請内容に対象外の経費が含まれていると、審査でマイナスの印象を与えかねません。対象経費の項目を熟読し、不明な点は事前に問い合わせましょう。

よくある質問(FAQ)

Q1. 「さがすたいる倶楽部」への入会は有料ですか?

A1. いいえ、入会は無料です。県の「さがすたいる」の取り組みに協力する意思があれば、どなたでも入会できます。公式サイトから申込書をダウンロードして申請してください。

Q2. 申請前に工事の契約をしても大丈夫ですか?

A2. 絶対にダメです。補助金の対象となるのは、県の「交付決定通知書」を受け取った後に契約・発注した経費のみです。それ以前の経費はすべて対象外となりますのでご注意ください。

Q3. 呼び出しベルやワイヤレスチャイムは対象になりますか?

A3. いいえ、対象外です。要綱には「その機能や効果が、当事者以外にも、汎用性が高い物品」は対象外と明記されており、呼び出しベルやチャイムはこれに該当します。

Q4. 過去にこの補助金を利用しましたが、再度申請できますか?

A4. 原則として、より多くの事業者に活用してもらうため、過去に交付実績がある場合は他の申請者の応募状況を勘案し、採択されにくい可能性があります。詳細は事前に問い合わせ窓口にご確認ください。

Q5. 佐賀市以外に上乗せ補助制度はありますか?

A5. 2025年5月現在、公式に発表されているのは佐賀市の上乗せ補助のみです。お住まいの市町で同様の制度がないか、各市町の商工担当課などにご確認いただくことをお勧めします。

まとめと問い合わせ先

「さがすたいるバリアフリー化補助金」は、佐賀県内の事業者が店舗の魅力を高め、より多くのお客様に選ばれるための強力なサポート制度です。最大50万円の補助を活用し、すべての人にやさしいお店づくりを始めてみませんか?

重要ポイントの再確認

  • 補助上限額: 50万円(補助率1/3)
  • 申請期間: 令和7年5月1日~12月12日(予算次第で早期終了あり)
  • 必須条件: 「さがすたいる倶楽部」への入会とセミナー受講
  • 注意点: 交付決定前の契約・発注は絶対NG!
  • 佐賀市特典: 中心市街地エリアは最大30万円の上乗せ補助チャンス!

まずは公式サイトで最新の募集要項や申請マニュアルをダウンロードし、詳細を確認することから始めましょう。不明な点があれば、下記の問い合わせ先に気軽に相談してみてください。

問い合わせ先

  • 担当部署: 佐賀県 県民環境部 県民協働課 さがすたいる担当
  • 住所: 〒840-8570 佐賀県佐賀市城内一丁目1番59号
  • 電話番号: 0952-25-7068
  • FAX番号: 0952-25-7561
  • メール: kenminkyoudou@pref.saga.lg.jp
  • 公式サイト: https://saga-style.jp/subsidy/