詳細情報
【2026年度】パブリックヘルス科学研究助成金 募集開始!
将来のパブリックヘルス分野を担う、意欲ある若手研究者の皆様へ朗報です。2026年度「パブリックヘルス科学研究助成金」の公募が開始されました。本助成金は、ストレス科学分野および生命医科学分野における独創的かつ挑戦的な研究を支援するものです。40歳未満の研究者を対象に、最大100万円の研究費を助成します。申請締切は2025年11月13日です。この記事では、助成金の概要から応募資格、申請方法、採択のポイントまでを網羅的に解説します。
助成金の概要
| 助成金名 | 2026年度 パブリックヘルス科学研究助成金 |
| 実施組織 | 公益財団法人 パブリックヘルス科学振興財団 |
| 助成金額 | ストレス科学分野: 最大50万円 生命医科学分野: 最大100万円 |
| 対象者 | 40歳未満の若手研究者(詳細は後述) |
| 申請締切 | 2025年11月13日(木)必着 |
| 申請方法 | オンライン申請システム |
パブリックヘルス科学研究助成金とは?
本助成金は、国民の健康維持・増進に寄与する公衆衛生学(パブリックヘルス)の発展を目指し、その基盤となる科学研究を支援することを目的としています。特に、現代社会が抱える健康課題に直結する「ストレス科学」と、生命現象の根源に迫る「生命医科学」の2分野に焦点を当て、次代を担う若手研究者の斬新な発想と挑戦的な研究テーマを積極的にサポートします。
助成金を通じて、若手研究者が自らの研究アイデアを追求し、研究者としてのキャリアを確立するための重要な一歩となることを期待しています。採択された研究成果は、将来的に新たな予防法や治療法の開発、健康政策への提言などに繋がることが期待されます。
募集要項の詳細
1. 助成対象分野と助成金額
本年度は以下の2つの分野で募集を行います。
-
ストレス科学分野
心理的・社会的ストレスの生体影響メカニズム解明、ストレス関連疾患の予防・介入法に関する研究など。
助成金額:最大50万円/件 -
生命医科学分野
遺伝子、細胞、生体分子レベルでの生命現象の解明、疾病の病態解明や新規治療法開発に繋がる基礎研究など。
助成金額:最大100万円/件
2. 応募資格
以下の条件をすべて満たす方が対象となります。
- 日本国内の大学または研究機関に所属し、研究活動に従事していること。
- 2026年4月1日時点で満40歳未満であること。
- 博士の学位を有する、またはそれと同等の研究能力を有すると認められること。
- 所属機関の長または指導教員の推薦が得られること。
- 助成期間中、国内の研究機関に在籍していること。
3. 対象となる経費
助成金は、研究計画を遂行するために直接必要な経費に使用できます。主な対象経費は以下の通りです。
- 物品費:研究に必要な試薬、消耗品、実験動物、分析用ソフトウェア、関連書籍など。
- 旅費:国内外でのフィールド調査、学会参加・発表、共同研究先への訪問等にかかる交通費・宿泊費。
- 人件費・謝金:研究補助員(RA)、データ入力作業員などへの謝金。
- その他:論文投稿料、論文別刷り費用、データ解析委託費、実験機器のリース料など、財団が研究遂行上必要と認める経費。
※所属機関の管理経費(オーバーヘッド)や、汎用性の高い備品(PC、プリンター等)の購入費は対象外です。
4. スケジュール
| 項目 | 期間 |
|---|---|
| 公募期間 | 2025年9月1日 ~ 2025年11月13日 |
| 審査期間 | 2025年11月下旬 ~ 2026年2月下旬 |
| 採択通知 | 2026年3月上旬(予定) |
| 助成期間 | 2026年4月1日 ~ 2027年3月31日 |
申請方法と必要書類
申請フロー
- 公式サイトから募集要項を確認:
まずは公式サイトにアクセスし、最新の募集要項と申請様式をダウンロードしてください。 - オンライン申請システムに登録:
指定のオンラインシステムにアカウントを登録し、基本情報を入力します。 - 必要書類の作成・アップロード:
後述の必要書類を作成し、PDF形式でシステムにアップロードします。 - 申請内容の最終確認・提出:
全ての入力・アップロードが完了したら、内容に誤りがないかを確認し、締切日までに提出ボタンを押して申請を完了させます。
必要書類一覧
- 助成金申請書(指定様式)
- 研究計画書(A4用紙5ページ以内)
- 研究業績リスト(論文、学会発表など)
- 推薦状(所属長または指導教員によるもの)
- 研究費積算内訳書
審査のポイントと採択されるコツ
本助成金の採択率は例年25%前後と、競争率が高いことで知られています。採択を勝ち取るためには、以下のポイントを意識して申請書を作成することが重要です。
審査における重要評価項目
- 研究の新規性・独創性:既存の研究の単なる延長ではなく、新たな視点や独自のアプローチが含まれているか。
- 研究計画の実現可能性:研究目的を達成するための計画が具体的かつ論理的で、1年間の助成期間内に遂行可能か。
- パブリックヘルスへの貢献度:研究成果が将来的に国民の健康課題解決にどのように貢献する可能性があるか。
- 申請者の研究遂行能力:これまでの研究業績から、計画を遂行する能力が十分にあると判断できるか。
特に、「なぜこの研究を今、自分が行う必要があるのか」を明確に、かつ情熱をもって伝えることが重要です。専門外の審査員にも理解できるよう、専門用語は避け、平易な言葉で研究の意義と魅力を説明する工夫が求められます。
よくある質問(Q&A)
- Q1. ストレス科学と生命医科学の両分野にまたがる研究テーマでも応募できますか?
- A1. 可能です。その場合は、より研究内容が合致すると思われる分野を一つ選択してご応募ください。研究計画書の中で、学際的な意義を明確に記述することが望ましいです。
- Q2. 助成金の使途として、海外の学会に参加するための旅費は認められますか?
- A2. はい、認められます。研究成果を発表するための海外学会参加旅費は、対象経費に含まれます。ただし、研究計画との関連性を明確にする必要があります。
- Q3. 採択された場合、報告義務はありますか?
- A3. はい。助成期間終了後、3ヶ月以内に研究成果報告書および会計報告書を提出していただきます。また、本助成金による研究成果を論文等で発表する際は、謝辞に助成を受けた旨を記載していただく必要があります。
まとめ
「2026年度 パブリックヘルス科学研究助成金」は、パブリックヘルス分野の未来を切り拓く若手研究者にとって、自身の研究を大きく飛躍させる絶好の機会です。最大100万円という助成額は、研究の初期段階における貴重な資金源となるでしょう。
申請締切は2025年11月13日です。ご自身の研究アイデアが社会に与えるインパクトを信じ、ぜひこの機会に挑戦してみてください。本記事が、皆様の申請準備の一助となれば幸いです。