【2025年度版】神奈川県大和市の太陽光発電・蓄電池補助金を徹底解説!
神奈川県大和市にお住まいで、太陽光発電システムや蓄電池の導入を検討中の方に朗報です。大和市では、地球温暖化対策とエネルギーの有効活用を目的として、住宅への設備導入を支援する補助金制度を実施しています。この制度を賢く利用すれば、初期費用を大幅に抑えることが可能です。
この記事では、大和市が提供する2種類の主要な補助金制度について、それぞれの特徴や申請方法、注意点を分かりやすく解説します。ご自身の目的に合った制度を見つけ、お得にエコな暮らしを始めましょう。
この記事でわかること
- 大和市の2つの太陽光・蓄電池補助金(FIT売電向け/自家消費向け)の違い
- それぞれの補助金額、対象者、申請期間
- 申請から補助金受け取りまでの具体的な流れ
- 神奈川県の共同購入事業など、併用可能な制度について
- 申請前に知っておくべき重要な注意点
あなたに合うのはどっち?大和市の太陽光補助金2種類を比較
大和市の補助金は、発電した電気の活用方法によって大きく2つの制度に分かれています。まずは、どちらの制度がご自身のライフスタイルや目的に合っているか、以下の比較表で確認してみましょう。
| 項目 | ① FIT売電向け補助金 | ② 自家消費向け補助金 |
|---|---|---|
| 目的 | 余剰電力を電力会社に売電したい方向け(FIT認定必須) | 発電した電気を自宅で消費し、電気代を削減したい方向け |
| 補助金額(太陽光) | 1kWあたり10,000円(上限40,000円) | 1kWあたり70,000円(上限なし) |
| 補助金額(蓄電池) | 上限30,000円 | 対象経費の1/3(上限なし) |
| 申請期間(令和7年度) | 2025年4月1日~2026年2月13日 | 2025年4月1日~2026年1月30日 |
| 主な要件 | ・FITの事業計画認定を受けること ・蓄電池は太陽光と同時設置のみ |
・FIT/FIP認定を受けないこと ・発電電力の30%以上を自家消費すること |
| 併用可能な制度 | 国・県の補助金と併用可能 | 国の他の補助金とは併用不可 |
※注意:いずれの制度も予算の上限に達し次第、期間内でも受付を終了する場合があります。申請は早めに行いましょう。
【制度①】FIT売電向け:住宅用太陽光発電システム等設置費補助金
こちらは、国の固定価格買取制度(FIT)を利用して、発電した電気の一部を電力会社に売りたい方向けの補助金です。国や県の補助金とも併用できるのが大きなメリットです。
補助対象と金額
- 住宅用太陽光発電システム
- 補助金額:1kWあたり10,000円
- 上限額:40,000円
- 要件:最大出力10kW未満、実績報告までにFITの事業計画認定を受けること
- リチウムイオン蓄電池
- 補助金額:上限30,000円
- 要件:太陽光発電システムと同時に設置する場合のみ対象。指定の登録制度に登録済みの製品であること。
申請の流れ
- 事前申請:工事着手予定日の2週間前までに申請書を提出します。
- 交付決定:市から「交付決定通知書」が届きます。この通知書を受け取る前に着工すると補助対象外になるため注意が必要です。
- 工事着工:通知書受理後に工事を開始します。
- 実績報告:設置完了日から30日以内、または2026年3月13日のいずれか早い日までに実績報告書を提出します。FIT認定の取得後に提出が必要です。
- 補助金受取:市から「交付額確定通知書」が届いた後、請求書を提出。約4〜5週間後に指定口座に振り込まれます。
重要ポイント
FITの事業計画認定は国への申請が必要で、時間がかかる場合があります。補助金の実績報告に間に合うよう、早めに認定申請を行うことが非常に重要です。
【制度②】自家消費向け:地域脱炭素移行・再エネ推進重点対策加速化事業補助金
こちらは、発電した電気を売るのではなく、主に自宅で使って電気代を節約したい方向けの補助金です。補助額が非常に高く設定されているのが特徴です。初期費用0円で始められる「0円ソーラー」も対象となります。
補助対象と金額
- 自家消費型太陽光発電設備
- 補助金額:太陽電池出力値(kW)× 7万円(上限なし)
- 例:4kWのパネルを設置した場合 → 4kW × 7万円 = 28万円の補助
- 家庭用蓄電池
- 補助金額:補助対象経費(税抜)の3分の1(上限なし)
- 例:税抜90万円の蓄電池を設置した場合 → 90万円 × 1/3 = 30万円の補助
主な補助要件
- 国のFIT制度またはFIP制度の認定を取得しないこと。
- 発電する電力の30%以上を自家消費すること。(設置後に報告義務あり)
- 太陽光発電設備は17年間、蓄電池は6年間、継続して使用すること。
- 国の他の補助金との併用はできません。
申請の流れ
基本的な流れはFIT売電向けと同様ですが、期限や要件が異なります。
- 事前申請:工事着手予定日の2週間前までに申請書を提出します。審査には1ヶ月程度かかるため、余裕を持った申請が必要です。
- 交付決定:市から「交付決定通知書」が届きます。必ず受理後に着工してください。
- 工事着工・引渡し
- 実績報告:設置完了日から60日以内、または2026年2月20日のいずれか早い日までに実績報告書を提出します。
- 補助金受取:請求書提出後、指定口座に振り込まれます。
最大の注意点:自家消費率の報告義務
この補助金を受けた場合、設置後12ヶ月以上の発電量や自家消費率を市に報告する義務があります。万が一、自家消費率が30%未満だった場合、補助金の返還を求められる可能性がありますので、家庭の電力使用状況をよく考慮して導入を検討してください。
さらにお得に!神奈川県の共同購入事業もチェック
大和市の補助金に加えて、神奈川県が実施している「住宅用太陽光発電・蓄電池の共同購入事業」も活用できる可能性があります。これは、多くの希望者を集めて一括で発注することで、スケールメリットを活かして通常より安く設備を購入できる仕組みです。
- メリット:市場価格より大幅に割引された価格で設置できる可能性がある。
- 募集期間:令和7年度は2025年4月9日~9月4日まで(予定)
- 注意:市の補助金との併用可否については、最新の要綱を確認するか、市の担当窓口へお問い合わせください。
まとめ:ご家庭に合った補助金を選んで賢く導入しよう
大和市では、太陽光発電や蓄電池の導入を力強く後押しする、手厚い補助金制度が用意されています。ご自身の目的が「売電収入」なのか「電気代削減」なのかを明確にし、最適な制度を選びましょう。
いずれの制度も【工事着工前の事前申請】が必須であり、予算には限りがあります。検討されている方は、まずは施工業者に相談し、早めに申請準備を進めることをお勧めします。
お問い合わせ先
制度の詳細や申請書類については、必ず公式サイトをご確認ください。
- 担当窓口:大和市役所 環境共生部 環境総務課 地球環境係
- 電話番号:046-260-5493
- 公式サイト:大和市の脱炭素補助金のご案内
対象者・対象事業
大和市内の住宅に新たに対象設備を設置する個人(市税の滞納がない等、諸条件あり)。自家消費型は0円ソーラー事業者も対象。
必要書類(詳細)
申請書、見積書の写し、設置予定場所の図面、工事着手前の現況写真、市税の滞納がない証明書など。制度や状況により異なるため、詳細は公式サイトのチェックシートを確認してください。
対象経費(詳細)
【FIT売電】住宅用太陽光発電システム、リチウムイオン蓄電池の購入・設置費用。【自家消費】自家消費型太陽光発電設備、家庭用蓄電池の設備費および設置工事費(消費税除く)。