【2025年度最新】東京都のMICE支援事業が公募開始！国際会議やイベント開催を強力にサポート

東京都内での国際会議や展示会、報奨旅行（インセンティブ旅行）などのMICE開催を検討中の主催者や関連事業者の皆様に朗報です。東京都および東京観光財団は、2025年度（令和7年度）のMICE主催者等向け各種支援事業の申請受付を開始しました。国際会議の開催支援では最大1億5,000万円という大規模な助成金をはじめ、多様なニーズに応える14種類の支援メニューが用意されています。この記事では、各支援事業の概要、対象者、助成額、申請期間などを分かりやすく徹底解説します。

そもそもMICEとは？

MICE（マイス）とは、以下の4つのビジネスイベントの頭文字を取った総称です。企業等の会議（Meeting）、報奨・研修旅行（Incentive Travel）、国際会議（Convention）、展示会・イベント等（Exhibition/Event）を指し、多くの人が集まることから開催地域への高い経済波及効果が期待されています。

東京都MICE関連支援事業 概要一覧表

まずは、今回発表された14の支援事業を一覧でご紹介します。ご自身の目的や事業内容に合うものを探してみてください。

【目的別】各支援事業の詳細解説

ここからは、14の支援事業を目的別に分類し、それぞれの詳細を解説します。

カテゴリ1：MICE開催・誘致を目指す主催者向け支援

1. 国際会議誘致・開催支援事業

都内で国際会議の開催を予定している主催者向けの、最も手厚い支援事業です。誘致活動から開催までをトータルでサポートします。

• 助成内容：
  • 誘致資金助成：誘致活動に要する経費（上限800万円）
  • 開催資金助成：会場借上費や機材費など開催に要する経費（上限1億5,000万円）
• 助成率：10/10
• 申請期間：
  • 誘致資金：令和7年4月1日～令和8年2月27日
  • 開催資金：第1回 ～R7.5.30、第2回 ～R7.8.29、第3回 ～R7.11.28、第4回 ～R8.2.27

2. 報奨旅行等誘致・開催支援事業

企業の会議や報奨・研修旅行（インセンティブ旅行）の主催者や企画者を対象とした支援です。金銭的な支援ではなく、魅力的な体験プログラムの提供などが中心です。

• 支援内容：
  • 開催検討段階での東京への事前視察機会の提供
  • 開催時のアトラクション等の提供
  • 会場借上げ手配のサポート
• 申請期間：令和7年4月1日～令和8年2月27日

3. 多摩地域におけるMICE誘致促進事業

豊かな自然や学術研究機関が集積する多摩地域でのMICE開催を促進するための支援です。特に交通アクセスの課題を解決する支援が特徴です。

• 助成対象経費：国際空港とMICE開催地域間を走行する参加者用貸切バスの運営費用など
• 助成率：10/10
• 助成上限額：600万円（M・C・E）／350万円（I）
• 申請期間：令和7年4月1日～令和8年2月27日

4. 島しょ地域におけるMICE誘致促進事業

東京の美しい島々というユニークな環境でのMICE開催を支援します。誘致から開催まで幅広くサポートします。

• 助成対象経費：誘致活動費、会場借上費、島内輸送費など
• 助成率：10/10
• 助成上限額：500万円（誘致資金）／1,500万円（開催資金）
• 申請期間：令和7年4月1日～令和8年2月27日

5. ユニークベニュー利用促進事業

美術館や庭園、歴史的建造物など、特別感を演出できる「ユニークベニュー」でのMICE開催を支援します。

• 助成対象経費：ユニークベニューの会場借上費および会場設営費
• 補助率：2/3
• 限度額：1,500万円
• 申請期間：第1回 ～R7.4.30、第2回 ～R7.7.31、第3回 ～R7.10.31

6. 展示会の国際化支援

都内で開催される展示会に海外からの参加者を増やすための取り組みを支援します。

• 助成対象経費：海外PR活動費、通訳手配費など
• 補助率：1/2
• 限度額：400万円
• 申請期間：令和7年4月1日～令和8年1月30日

7. 国際的なイベント等の開催支援

開催地が未決定で、他都市と誘致を競合している国際イベントが対象。東京開催を後押しするためのプログラムを提供します。

• 支援内容：都内観光ツアーや日本文化体験プログラムの提供
• 申請期間：第1回 ～R7.5.30、第2回 ～R7.8.29、第3回 ～R7.11.28、第4回 ～R8.2.27

カテゴリ2：開催形式の高度化・多様化への支援

8. ハイブリッド型会議等開催資金助成

対面とオンラインを組み合わせたハイブリッド形式でのMICE開催にかかる経費を支援します。

• 助成対象経費：会議等の一部オンライン化に要する経費
• 助成率：10/10
• 限度額：600万円
• 申請期間：第1回 ～R7.4.30、第2回 ～R7.6.30、第3回 ～R7.9.30

9. 次世代型MICE開催資金助成

5Gや顔認証、ロボットなどの先端テクノロジーを活用した新しい形のMICE開催を支援します。

• 助成対象経費：先端テクノロジーの導入に要する経費など
• 助成率：10/10
• 限度額：3,000万円
• 申請期間：第1回 ～R7.4.30、第2回 ～R7.6.30、第3回 ～R7.9.30

10. 環境配慮型MICE開催資金助成

サステナビリティ（持続可能性）に配慮したMICE開催の取り組みを支援します。

• 助成対象経費：環境などサステナビリティに配慮した取組に要する経費
• 助成率：10/10
• 助成限度額：700万円
• 申請期間：第1回 ～R7.4.30、第2回 ～R7.6.30、第3回 ～R7.9.30

カテゴリ3：MICE関連施設・事業者向け支援

11. ユニークベニュー施設の受入環境整備支援【拡充】

ユニークベニューとなる施設が、MICE開催に必要な設備を導入する際の経費を助成します。

• 対象者：都内のユニークベニュー施設所有者・管理運営事業者等
• 助成率：2/3
• 助成上限額：1施設あたり1,500万円
• 申請期間：第1回 ～R7.7.31、第2回 ～R8.1.30

12. MICE施設の受入環境整備支援

会議施設などのMICE施設が、機能強化のための設備を導入する経費を助成します。

• 対象者：都内の常設MICE関連施設の所有者・管理運営事業者等
• 助成率・上限額：対象経費により異なる（情報通信機能強化は1/2・上限3,000万円、先端テクノロジー導入は3/4・上限3,000万円など）
• 申請期間：第1回 ～R7.5.30、第2回 ～R7.10.31

13. MICEプロフェッショナル人材育成助成金

MICE関連事業者が、専門的なスキルや資格を取得するための費用を助成します。

• 対象者：都内に事業所があるMICE関連事業者
• 助成上限額：1名につき上限30万円
• 申請期間：5回に分けて公募（第1回 ～R7.5.12）

14. ユニークベニュートライアル開催支援事業【新規】

まだ貸出実績のない施設が、ユニークベニューとしての活用を目指してショーケースイベントを実施する経費を支援する新規事業です。

• 対象者：ユニークベニュー活用を検討している都内施設など
• 補助率：10/10
• 限度額：1,500万円
• 申請期間：第1回 ～R7.4.30、第2回 ～R7.6.30、第3回 ～R7.10.31

まとめ：自社に合った支援を活用し、東京でのMICEを成功させよう

今回は、2025年度に東京都が実施するMICE主催者・関連事業者向けの14の支援事業について解説しました。大規模な国際会議から、特定の地域や施設、新しい開催形式に特化したものまで、非常に幅広い支援メニューが用意されています。特に、ユニークベニューやDX、サステナビリティといったトレンドに対応した支援が充実しているのが特徴です。

申請期間が複数回に分かれている事業や、予算に達し次第終了となる可能性がある事業もありますので、ご検討中の方はお早めに公式サイトで詳細な募集要領をご確認ください。これらの手厚い支援を最大限に活用し、東京でのMICE開催を成功させましょう。