詳細情報
岩手県の中央に位置し、都市の利便性と豊かな自然が調和する矢巾町。盛岡市のベッドタウンとして人気が高く、子育て世代にも優しいこの町への移住を検討している方も多いのではないでしょうか。そんなあなたの新しいスタートを強力に後押しするのが「矢巾町移住支援補助金制度」です。この制度を活用すれば、東京圏からの移住で世帯で100万円、単身で60万円、さらに18歳未満のお子様一人につき100万円が加算され、最大で数百万円の支援を受けることが可能です。この記事では、矢巾町の移住支援金の詳細な対象条件から申請手順、採択されるためのポイントまで、どこよりも分かりやすく徹底的に解説します。あなたの矢巾町での新生活を、この支援金でより豊かにスタートさせましょう。
この補助金のポイント
- 世帯で100万円、単身で60万円の基本額を支給
- 18歳未満の子ども1人につき100万円という手厚い加算
- 東京圏からの移住者が対象（就業・起業・テレワークなど）
- 移住後の新生活に幅広く活用できる
矢巾町移住支援補助金の概要
矢巾町移住支援補助金は、国の地方創生事業の一環として、岩手県と矢巾町が連携して実施する制度です。東京一極集中の是正と、町内の中小企業における人手不足の解消を目的として、東京圏から矢巾町へ移住し、就業や起業を行う方々の経済的負担を軽減します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 矢巾町移住支援補助金制度 |
| 実施組織 | 矢巾町（岩手県と連携） |
| 目的 | 町内への移住・定住の促進と中小企業等の人手不足解消 |
| 対象者 | 東京圏から矢巾町へ移住し、特定の就業・起業要件等を満たす方 |
| 公式サイト | 矢巾町移住支援補助金制度のお知らせ |
支援金額・加算額
支援金額は、移住する世帯の状況によって大きく異なります。特に子育て世帯への加算が手厚いのが特徴です。
| 区分 | 支給額 |
|---|---|
| 単身での移住 | 60万円 |
| 2人以上の世帯での移住 | 100万円 |
| 子育て加算 | 18歳未満の世帯員1人につき 100万円を加算 |
【計算例】家族構成ごとの支給額
- 夫婦のみの世帯: 100万円
- 夫婦＋子ども1人(18歳未満)の世帯: 100万円 ＋ 100万円 ＝ 200万円
- 夫婦＋子ども2人(18歳未満)の世帯: 100万円 ＋ (100万円 × 2人) ＝ 300万円
対象者・詳細な条件
支援金を受給するには、「①移住元要件」「②移住先要件」「③就業・起業等要件」の3つをすべて満たす必要があります。非常に重要な部分ですので、ご自身が該当するかをしっかり確認してください。
① 移住元に関する要件
住民票を矢巾町に移す直前の状況が、以下のいずれかに該当する必要があります。
- パターンA：東京23区に在住していた方
住民票を移す直前の10年間のうち、通算5年以上、東京23区に在住していたこと。 - パターンB：東京圏から東京23区に通勤していた方
住民票を移す直前の10年間のうち、通算5年以上、東京圏（東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県）の条件不利地域※以外の地域に在住し、東京23区へ通勤（雇用保険の被保険者として）していたこと。
共通の条件：上記A・Bいずれの場合も、住民票を移す直前に、連続して1年以上、東京23区に在住または東京圏から23区へ通勤している必要があります。
※条件不利地域：檜原村、奥多摩町、秩父市、館山市など、過疎地域自立促進特別措置法等で指定された地域。詳細は岩手県の公式サイトでご確認ください。
② 移住先に関する要件
矢巾町に移住した後の要件です。
- 矢巾町に転入したこと。
- 支援金の申請が、転入後1年以内であること。
- 申請日から5年以上、継続して矢巾町に居住する意思があること。
- 暴力団等の反社会的勢力又は反社会的勢力と関係を有する者でないこと。
③ 就業・起業等に関する要件
以下のいずれか1つに該当する必要があります。
- 就業（マッチングサイト）：岩手県が運営するマッチングサイト「シゴトバクラシバいわて」に掲載されている移住支援金対象法人の求人に応募し、新規に就業すること。
- 就業（専門人材）：内閣府のプロフェッショナル人材事業または先導的人材マッチング事業を利用して就業すること。
- テレワーク：所属先企業等からの命令ではなく、自己の意思で移住し、移住元での業務を引き続きテレワークで実施すること。
- 起業：岩手県が実施する「地方創生起業支援金」の交付決定を受けていること。
- 関係人口：岩手県の「遠恋複業」の取組を実施したことがあるなど、矢巾町が定める関係人口の要件に該当すること。
支援金の使い道（補助対象経費）
この支援金は、特定の経費の支払いを証明して補助を受けるタイプのものではありません。移住者の新生活を支援するための交付金であるため、使い道は自由です。引越し費用、住宅の購入・賃貸費用、家具・家電の購入、お子様の教育費、当面の生活費など、矢巾町での生活をスタートさせるために幅広くご活用いただけます。
申請方法・手順
申請は、以下のステップで進めます。書類に不備がないよう、計画的に準備しましょう。
- 要件の確認と事前相談：ご自身が対象要件を満たすかを確認し、不明な点は矢巾町役場企画財政課に相談します。
- 矢巾町への転入：住民票を矢巾町へ移します。
- 就業・起業等の開始：移住支援金の対象となる就業先に就職するか、テレワーク・起業を開始します。
- 必要書類の準備：下記のリストを参考に、必要な書類をすべて揃えます。
- 申請：矢巾町役場企画財政課の窓口に、申請書類一式を提出します。（郵送可否は要確認）
- 審査・交付決定：町で審査が行われ、交付が決定されると通知が届きます。
- 支援金の受給：指定した口座に支援金が振り込まれます。
必要書類リスト
- 移住支援金交付申請書（様式は町の公式サイトからダウンロード）
- 誓約書兼同意書
- 写真付き身分証明書の写し（運転免許証、マイナンバーカードなど）
- 移住元の住民票の除票の写し（世帯申請の場合は全員分）
- 矢巾町の住民票の写し（世帯申請の場合は全員分）
- 移住元での市区町村税の納税証明書
- 【就業の場合】就業証明書（指定様式）
- 【テレワークの場合】就業証明書（テレワーク用）（指定様式）
- 【起業の場合】起業支援金の交付決定通知書の写し
- その他、町長が必要と認める書類
申請期限に注意！
申請は矢巾町に転入してから1年以内です。ただし、年度ごとに予算が組まれており、申請受付期間が別途定められている場合があります。移住を計画する際は、必ず矢巾町の公式サイトで最新の申請期間を確認してください。
採択されるためのポイント
この支援金は要件を満たせば基本的に交付されますが、予算には限りがあります。スムーズに受給するために、以下の点を押さえておきましょう。
- 早めの準備と申請：年度末に近づくと予算が上限に達する可能性があります。移住後、要件を満たしたら速やかに申請準備を始めましょう。
- 書類の不備をなくす：申請書の記入漏れや必要書類の不足は、審査の遅れや不受理の原因になります。提出前に何度もチェックしましょう。
- 5年以上の定住意思：申請書や誓約書には、5年以上矢巾町に住み続ける意思を明確に記載することが求められます。
- 事前相談を活用する：少しでも不明な点があれば、申請前に必ず担当課に電話などで相談し、疑問を解消しておくことが重要です。
よくある質問（FAQ）
まとめと次へのアクション
矢巾町移住支援補助金は、東京圏からの移住者、特に子育て世帯にとって非常に魅力的な制度です。最大で数百万円にもなる支援金は、新しい土地での生活基盤を築く上で大きな助けとなるでしょう。
重要ポイントの再確認
- 支給額は世帯100万円、単身60万円。
- 18歳未満の子ども1人につき100万円の強力な加算あり。
- 移住元（東京圏在住・通勤）、移住先（矢巾町）、就業・起業等の3つの要件をすべて満たす必要がある。
- 申請は転入後1年以内。早めの行動が鍵。
矢巾町での新しい暮らしに興味を持たれた方は、まずは公式サイトで最新情報を確認し、ご自身の状況が要件に合うかチェックしてみてください。そして、具体的な移住計画を立てる際には、ぜひ町の担当窓口へ相談してみましょう。
お問い合わせ先
- 担当課： 矢巾町企画財政課
- 住所： 〒028-3692 岩手県紫波郡矢巾町大字南矢幅第13地割123番地
- 電話番号： 019-697-2111
- 公式サイト： https://www.town.yahaba.iwate.jp/
