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【2020年度終了】経産省ヘルスケアサービス品質評価構築支援事業とは?採択事例も解説

最大助成額
詳細は公募要領をご確認ください
申請締切
2020/12/31 (終了)
採択率
30.0%
実施機関
経済産...

詳細情報

はじめに:ヘルスケア業界の品質向上を支えた補助金

超高齢社会の進展とともに、ヘルスケアサービスの重要性はますます高まっています。しかし、サービスの多様化に伴い、品質の標準化や利用者が安心してサービスを選択できる環境整備が課題となっていました。今回ご紹介する経済産業省の「令和2年度ヘルスケアサービス社会実装事業費補助金」は、まさにこの課題解決を目的とした事業です。

本記事では、この補助金の概要と、実際に採択された「訪問理美容」や「PHR(パーソナルヘルスレコード)」分野での具体的な取り組み事例を詳しく解説します。※本事業は2020年度のものであり、現在は公募を終了しています。

この記事のポイント

  • 経済産業省が主導したヘルスケア業界の品質向上支援事業の概要がわかる。
  • 「訪問理美容」と「PHR」分野での具体的なガイドライン策定事例を学べる。
  • 業界の自主的なルール作りがどのように支援されたかがわかる。

補助金の概要:ヘルスケアサービス品質評価構築支援事業

本事業は、ヘルスケアサービス分野において、事業者が自主的に品質を評価し、利用者に分かりやすく提示するための「業界自主ガイドライン」等の策定を支援することを目的としていました。

項目 内容
正式名称 令和2年度ヘルスケアサービス社会実装事業費補助金
(ヘルスケアサービス品質評価構築支援事業)
実施機関 経済産業省
目的 ヘルスケアサービスの品質評価構築を支援し、業界自主ガイドライン等の策定を通じて、利用者が適切なサービスを選択できる環境を整備する。
対象者 ヘルスケアサービス分野で業界自主ガイドライン等の策定を目指す業界団体、コンソーシアム、民間事業者等。
公募期間 2020年度(公募終了)

採択事例紹介:業界の未来を創るガイドライン

この補助金を活用し、実際にどのような取り組みが行われたのか、2つの採択事例を見ていきましょう。

事例1:全国訪問理美容協議会

全国訪問理美容協議会は、高齢者施設等へ訪問して美容サービスを提供する事業者や技術者のために、「訪問理美容サービス提供事業者に対するガイドライン」を策定・改訂しました。

  • 目的:安全・安心な訪問理美容サービスの普及と、利用者のQOL(生活の質)向上。
  • 内容:理美容、ネイル、エステティック等のサービス提供における要求事項や運営管理方法を定めた基準文書を作成。
  • 効果:仲介者や利用者が、品質の高いサービス提供事業者を合理的に選択できるようになり、健康寿命の延伸にも寄与することが期待されます。

事例2:一般社団法人PHR普及推進協議会

一般社団法人PHR普及推進協議会は、個人の健康情報を電子的に管理・活用するPHR(パーソナルヘルスレコード)サービスの普及を目指し、「民間事業者のPHRサービスに関わるガイドライン」を策定しました。

  • 背景:PHRの利活用が期待される一方、民間事業者が取り扱う際のモラルやルールが未整備であった。
  • 内容:PHRサービス事業者が踏まえるべきルールや規範を整理・提示。データの取り扱いや情報セキュリティ、利用者への説明と同意の方法などを具体的に定めています。
  • 効果:PHRサービスの質の向上と業界の健全な発展を促し、国民が安心してサービスを利用できる社会基盤の育成に貢献します。

💡 業界自主ガイドラインの重要性

これらの事例からわかるように、補助金は単なる資金提供に留まらず、業界全体が健全に発展するための「共通のルール作り」を後押しする重要な役割を果たしています。これにより、事業者は安心してサービスを展開でき、利用者は信頼できるサービスを選べるようになります。

申請プロセス(参考)

※本事業は終了していますが、今後の同様の事業の参考として、一般的な申請から事業完了までの流れをご紹介します。

  1. 公募開始・情報収集:経済産業省のウェブサイト等で公募情報を確認します。
  2. 事業計画の策定:ガイドライン策定の目的、スケジュール、体制、必要経費などを盛り込んだ事業計画書を作成します。
  3. 申請書類の提出:指定された様式に従い、期間内に申請書類を提出します。
  4. 審査・採択決定:専門家による審査を経て、採択事業者が決定されます。
  5. 事業実施:交付決定後、計画に沿ってガイドライン策定等の事業を実施します。
  6. 事業完了・実績報告:事業完了後、実績報告書と経費の証憑書類を提出し、検査を経て補助金額が確定します。

まとめ

経済産業省の「ヘルスケアサービス品質評価構築支援事業」は、訪問理美容やPHRといった新しいヘルスケア分野の基盤整備に大きく貢献しました。業界が自らルールを定め、サービスの質を担保していく取り組みは、利用者の信頼を得て市場を拡大させる上で不可欠です。

このような公的支援は、個々の事業者の努力だけでは難しい業界全体の課題解決を促進します。ヘルスケア関連事業者の皆様は、今後も国や自治体が打ち出す同様の支援事業に注目し、積極的に活用を検討してみてはいかがでしょうか。

助成金詳細

実施機関 経済産業省
最大助成額 詳細は公募要領をご確認ください
申請締切 2020/12/31 (終了)
採択率 30.0%
難易度
閲覧数 3

対象者・対象事業

ヘルスケアサービス分野において、業界自主ガイドライン等の策定を目指す業界団体、コンソーシアム、民間事業者等。

お問い合わせ

経済産業省 商務・サービスグループ ヘルスケア産業課