2025年度(令和7年度)の「災害時の強靭性向上に資する天然ガス利用設備導入支援事業費補助金」の公募が開始されています。この補助金は、災害時でも事業継続を可能にする天然ガス利用設備の導入を支援し、企業のBCP(事業継続計画)対策を強力に後押しするものです。最大1億円という大規模な支援が特徴で、エネルギーインフラの強靭化を目指す事業者様は必見です。
補助金の概要
本補助金は、一般財団法人都市ガス振興センターが実施するもので、災害に強いエネルギー供給体制の構築を目的としています。平時のエネルギーコスト削減や環境負荷低減に加え、停電時でも稼働可能な設備を導入することで、事業の継続性を高めることができます。
補助金 基本情報 | |
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補助金名 | 災害時の強靭性向上に資する天然ガス利用設備導入支援事業費補助金 |
実施団体 | 一般財団法人都市ガス振興センター |
対象者 | 対象となる天然ガス利用設備を導入する事業者(法人・個人事業主) |
公募期間 | 3次公募:令和7年6月19日(水)から予算額に達し次第終了 |
申請方法 | jGrantsによる電子申請 |
補助対象と支援内容
補助対象設備
本補助金の対象となるのは、災害時にも稼働可能な以下の天然ガス利用設備です。
- 天然ガスコージェネレーションシステム
- ガスヒートポンプ(GHP)
- 業務用ガス厨房機器
- ガスボイラー・温水器
- その他、災害時に有用な天然ガス利用設備
補助率・補助上限額
補助額は導入する設備や要件によって異なります。主な内容は以下の通りです。
設備区分 | 補助率 | 補助上限額 |
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天然ガスコージェネレーション | 1/3以内 等 | 1億円 |
ガスヒートポンプ(GHP) | 1/3以内 等 | 1,500万円 |
業務用厨房機器 等 | 1/2以内 等 | 設備により異なる |
※詳細な要件や補助額は必ず公式の公募説明会資料等でご確認ください。
補助対象経費について
補助の対象となる経費は、設備費(本体および付帯設備)、設計費、工事費(据付、配管、配線工事など)です。事業遂行に不可欠な経費が幅広くカバーされます。
申請手続きの流れ
申請は国の補助金電子申請システム「jGrants」を利用して行います。事前に「GビズID」の取得が必要です。
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1
GビズIDの取得
jGrantsの利用に必須の「GビズIDプライム」または「gBizIDメンバー」を取得します。取得には数週間かかる場合があるため、早めに手続きを行いましょう。 -
2
必要書類の準備
公式サイトから申請書類一式をダウンロードし、事業計画書や経費明細書、見積書などを作成・準備します。 -
3
jGrantsで電子申請
準備した書類をjGrantsの申請フォームにアップロードし、公募期間内に申請を完了させます。 -
4
審査・交付決定
申請内容に基づき審査が行われ、採択されると交付決定通知が届きます。 -
5
事業実施と補助金受給
交付決定後、計画に沿って設備の導入事業を実施します。事業完了後に実績報告を行い、検査を経て補助金が支払われます。
⚠️ ご注意ください
3次公募は予算額に達した時点で締め切られます。設備導入をご検討中の事業者様は、お早めに申請準備を進めることを強くお勧めします。
まとめ:BCP対策の要として補助金を活用しよう
「災害時の強靭性向上 天然ガス利用設備導入支援補助金」は、企業の事業継続能力を大幅に向上させる絶好の機会です。災害による停電リスクに備え、安定したエネルギー供給源を確保することは、顧客や従業員を守り、事業を守る上で不可欠です。この機会に補助金を最大限に活用し、災害に強い事業基盤を構築してみてはいかがでしょうか。
お問い合わせ・関連リンク
お問い合わせ先 |
一般財団法人都市ガス振興センター 事業部 事業グループ TEL:03-6435-7692 受付時間:9:00~12:00、13:00~17:20(土日祝等を除く) |