対象となる方
- 愛知県小牧市に在住する、ひとり親家庭の母または父
- 児童扶養手当の支給を受けている、または同等の所得水準にある方
- 就職に有利な資格取得のため、養成機関で6ヶ月以上のカリキュラムを修業する方
- 仕事または育児と修業の両立が困難であると認められる方
申請手順
重要: 本制度の利用には、必ず事前の相談が必要です。申請を検討される方は、まず担当窓口へご連絡ください。
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| STEP 1 | 担当窓口(子育て世代包括支援センター)にて事前相談 |
| STEP 2 | 必要書類を準備し、申請書を提出 |
| STEP 3 | 市による審査 → 支給決定通知 |
| STEP 4 | 養成機関での修業開始後、毎月訓練促進費を受給 → 修了後、一時金を受給 |
支給金額・支給期間
本制度では、修業期間中の生活費を支援する「訓練促進費」と、修了後の「入学支援修了一時金」の2種類が支給されます。支給額は世帯の市町村民税の課税状況によって異なります。
| 項目 | 市町村民税非課税世帯 | 市町村民税課税世帯 |
|---|---|---|
| 訓練促進費(月額) | 100,000円 | 70,500円 |
| 訓練促進費(最後の1年間) | 月額40,000円増額 | 月額40,000円増額 |
| 入学支援修了一時金 | 50,000円 | 25,000円 |
| 支給上限期間 | 4年間 | |
計算例(非課税世帯が4年間修業した場合の最大支給総額):
(月額100,000円 × 36ヶ月) + (月額140,000円 × 12ヶ月) + 一時金50,000円 = 3,600,000円 + 1,680,000円 + 50,000円 = 5,330,000円
対象者・申請要件
対象となる方
- 小牧市内に住所を有する、20歳に満たない児童を養育しているひとり親家庭の母または父
- 児童扶養手当の支給を受けている方、または、同様の所得水準にある方
- 養成機関において6ヶ月以上のカリキュラムを修業し、対象資格の取得が見込まれる方
- 就業または育児の状況から、当該修業と仕事または育児との両立が困難であると認められる方
- 過去に本給付金(訓練促進費、修了一時金)の支給を受けたことがない方
所得水準について
児童扶養手当の支給対象となる所得水準が基準となります。例えば、お子さんが1人の場合、年間の収入目安が385万円未満の方が対象となる可能性があります。詳細な所得制限額は、扶養親族の人数等により異なりますので、事前相談の際にご確認ください。
対象となる資格
就職の際に有利となる国家資格や、デジタル分野等の民間資格が対象となります。具体的な対象資格は以下の通りです。
| 分野 | 資格例 |
|---|---|
| 医療・福祉 | 看護師(准看護師を含む)、介護福祉士、保育士、理学療法士、作業療法士、歯科衛生士、社会福祉士 |
| その他国家資格 | 美容師、製菓衛生師、調理師 |
| デジタル分野 | シスコシステムズ認定資格、LPI認定資格 |
| その他 | 上記以外の資格で、市長が地域の実情に応じて定める資格 |
補足: 上記以外の資格取得を希望される場合でも、対象となる可能性があります。必ず事前相談の際に、取得を目指す資格についてご相談ください。
必要書類一覧
申請に必要な書類は、個別の状況によって異なります。詳細は事前相談の際に担当者から案内がありますが、一般的に以下の書類が必要となる可能性があります。
| No. | 書類名 | 備考 |
|---|---|---|
| 1 | 支給申請書 | 窓口で配布 |
| 2 | 申請者および児童の戸籍謄本または抄本 | ひとり親家庭の事実を証明するため |
| 3 | 世帯全員の住民票の写し | 続柄が記載されたもの |
| 4 | 児童扶養手当証書の写し | 受給者の場合 |
| 5 | 所得証明書 | 児童扶養手当を受給していない場合 |
| 6 | 養成機関の在学証明書等 | 修業期間やカリキュラムがわかるもの |
審査基準・採択のポイント
本制度は申請すれば必ず支給されるものではなく、審査が行われます。審査では、申請者が支給要件をすべて満たしているかが確認されます。
主な審査のポイント
- 要件適合性: 住所、所得、ひとり親家庭の状況などが市の定める要件に合致しているか。
- 修業の必要性: 資格取得が経済的な自立に繋がり、その必要性が認められるか。
- 両立の困難性: 現在の就業状況や育児の負担から、資格取得のための修業と両立することが客観的に困難であると判断されるか。
- 修業の実現可能性: 選択した養成機関やカリキュラムが、資格取得に向けて適切かつ実現可能であるか。
支給決定の可能性を高めるポイント
- 事前相談の段階で、自身の状況や資格取得への計画を具体的に説明する。
- なぜその資格が必要なのか、取得後にどのように自立を目指すのかを明確に伝える。
- 必要書類を不備なく、期限内に提出する。
本制度は要件を満たした方を支援する給付金であり、競争型の補助金ではないため、採択率は公表されていません。要件を満たしているか、まずは事前相談で確認することが重要です。
よくある質問
Q1: 事前相談は必ず必要ですか?
A: はい、必須です。制度の詳しい説明や個別の状況に応じたアドバイス、必要書類の案内などが行われますので、必ず修業を開始する前にご相談ください。
Q2: 働きながらでも受給できますか?
A: 「仕事と修業の両立が困難である」と認められることが要件の一つです。例えば、昼間は養成機関に通うため現在の仕事を辞めざるを得ない、または大幅に勤務時間を減らす必要がある場合などが想定されます。個別の状況については事前相談でご相談ください。
Q3: 通信制の講座でも対象になりますか?
A: 資格取得のためのカリキュラムとして適切であると認められれば、通信制も対象となる場合があります。ただし、修業形態についても審査の対象となりますので、詳細は事前相談でご確認ください。
Q4: 他の給付金(自立支援教育訓練給付金など)と併用できますか?
A: 目的が異なる給付金は併用可能な場合があります。例えば、養成機関の入学金や受講料を支援する「自立支援教育訓練給付金」と、生活費を支援する本給付金は、両方の要件を満たせば併用できる可能性があります。詳しくは担当窓口にお問い合わせください。
Q5: 修業途中で所得が上限を超えた場合はどうなりますか?
A: 国の制度では、所得水準を超過した場合でも1年に限り引き続き対象者とする規定があります。小牧市での具体的な取り扱いについては、事前相談時または担当窓口にご確認ください。
制度の概要・背景
「高等職業訓練促進給付金等支給事業」は、国(こども家庭庁)が定める制度に基づき、各市区町村が実施するひとり親家庭への就労支援策です。ひとり親家庭が、より安定した収入を得て経済的に自立できるよう、専門的な知識や技能を習得するための資格取得を支援することを目的としています。
特に、看護師や保育士などの専門職は安定した就労に繋がりやすいため、これらの資格取得を目指す期間中の生活費の負担を軽減することで、安心して学業に専念できる環境を整えることを目指しています。小牧市では、国の制度に準拠し、市内に在住するひとり親家庭のキャリアアップと生活基盤の安定を後押ししています。
まとめ・お問い合わせ先
小牧市高等職業訓練促進給付金は、ひとり親家庭の方が経済的な心配を軽減しながら、キャリアアップのための資格取得に集中できる非常に有効な制度です。申請には事前相談が必須となりますので、資格取得を検討されている方は、まずはお早めに下記の窓口までご相談ください。
お問い合わせ先
実施機関: 愛知県小牧市
担当部署: 子育て世代包括支援センター
所在地: 〒485-0041 小牧市小牧三丁目555番地
電話: 0568-71-8611
ファクス: 0568-71-8612
公式サイト: https://www.city.komaki.aichi.jp/admin/soshiki/kodomomirai/kosocen/kodomo/5/8369.html