対象となる方
- 高岡市内の空き家を所有し、売却や賃貸のために「高岡市空き家・空き地情報バンク」への登録を予定している方
- 家財道具の処分、樹木の伐採、清掃等を専門の事業者に依頼して実施する方
- 市町村税を滞納していない方
- 過去に本補助金の交付を受けていない方
申請手順
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| STEP 1 | 【事前】交付申請書の提出(片付け等に着手する前に申請が必要です) |
| STEP 2 | 交付決定通知の受領後、事業者へ片付け・伐採等を依頼・実施 |
| STEP 3 | 高岡市空き家・空き地情報バンクへの登録手続き |
| STEP 4 | 実績報告書・請求書を提出し、審査後に補助金が交付されます |
補助金額・補助率
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 補助上限額 | 10万円 |
| 補助率 | 補助対象経費の2分の1以内 |
| 備考 | 補助金額に1,000円未満の端数がある場合は切り捨てとなります。 |
計算例: 家財道具の処分と庭木の伐採に合計25万円(税抜)の費用がかかった場合、補助対象経費は25万円です。補助金額は25万円の2分の1である12.5万円となりますが、上限額が10万円のため、交付額は10万円となります。
対象者・申請要件
対象要件
本補助金の交付を受けるには、以下の要件をすべて満たす必要があります。
- 家財道具の処分、樹木の伐採、清掃等を専門の事業者に依頼し実施していること。
- 高岡市空き家・空き地情報バンクへの登録申込日より前に、対象物件の売買契約や賃貸借契約、所有権移転を行っていないこと。
- 片付け等の事業を実施した後に、媒介業者を通じて高岡市空き家・空き地情報バンクへ当該空き家を登録していること。
- 申請者が過去にこの補助金の交付を受けたことがないこと。
- 申請者が市町村税を滞納していないこと。
注意点
- 原則として、過去に一度でも高岡市空き家・空き地情報バンクに登録したことがある空き家は対象外です。
- 例外として、情報バンクに登録されていた物件で、登録日から2年が経過し、再度登録を行う場合は対象となる可能性があります。詳細は担当課にご確認ください。
- 補助金の交付は、一物件につき1回限りです。
補助対象経費
| 経費区分 | 詳細 | 対象可否 |
|---|---|---|
| 家財道具の処分費 | 空き家内に残された家具、家電、衣類等の残置物の収集、運搬、処分に係る費用 | ○ |
| 樹木の伐採費 | 敷地内に繁茂した樹木の伐採、剪定、処分に係る費用 | ○ |
| 清掃費 | 空き家内外の清掃(ハウスクリーニング等)に係る費用 | ○ |
| 個人作業費 | 申請者自身や親族等が作業した場合の人件費や、個人で購入した道具代、ごみ処理手数料等 | × |
重要: 補助対象となるのは、専門の事業者に依頼して実施した費用のみです。個人で行った作業に関する費用は一切対象となりません。また、必ず市の交付決定通知書を受け取ってから事業者に作業を依頼してください。
必要書類一覧
申請から交付まで、段階に応じて以下の書類が必要となります。様式は高岡市の公式サイトからダウンロード可能です。
1. 交付申請時(事業開始前)
| 書類名 | 備考 |
|---|---|
| 高岡市空き家おかたづけ支援事業交付申請書 | 公式サイトよりダウンロード |
| 建物の登記事項証明書 | 所有権を確認するために必要 |
| 見積書の写し | 事業者に依頼する作業内容と費用がわかるもの |
| 市町村税の納税証明書 | 税の滞納がないことを証明するもの |
| 実施箇所がわかる図面等 | 作業範囲を明確にするための書類 |
| 建物及び敷地内の現況写真 | 事業実施前の状況がわかる写真 |
2. 実績報告時(事業完了後)
- 高岡市空き家おかたづけ支援事業実績報告書
- 補助対象費の支払いが確認できる書面の写し(領収書等)
- 補助対象事業実施後の写真
- 高岡市空き家・空き地情報バンク登録完了通知書の写し
審査基準・採択のポイント
本補助金には公募型の競争採択とは異なり、明確な審査基準は公開されていません。しかし、要件を満たし、手続きを正しく行うことが交付の前提となります。以下のポイントを押さえることが重要です。
交付を受けるための重要ポイント
- 申請のタイミング: 必ず片付け等の事業に着手する「前」に交付申請を行ってください。事後申請は一切認められません。
- 書類の正確性: 申請書や添付書類に不備がないよう、提出前に十分確認してください。特に、見積書の内容と申請内容が一致していることが重要です。
- 空き家バンクへの登録: 補助金の目的は空き家の流通促進です。事業完了後、速やかに媒介業者を通じて空き家バンクへの登録を完了させることが必須条件です。
- 期限の遵守: 実績報告書は、交付決定通知書に記載された通知日の属する年度内に提出する必要があります。期限を過ぎると補助金が交付されないため、計画的に進めてください。
よくある質問
Q1: 自分で片付けた場合の費用は対象になりますか?
A: いいえ、対象外です。本補助金は、専門の事業者に依頼して実施した片付け、伐採、清掃等に係る費用を支援するものです。ご自身で作業された場合の人件費やごみ処理費用などは対象となりません。
Q2: 申請から補助金交付までどのくらいの期間がかかりますか?
A: 申請内容や時期によって異なりますが、申請から交付決定まで数週間、その後事業実施、実績報告、審査、請求を経て交付となります。全体で数ヶ月を要する可能性があるため、余裕を持った計画をお勧めします。
Q3: 空き家バンクへの登録は、どの不動産業者に依頼すればよいですか?
A: 高岡市空き家・空き地情報バンクの登録は、市が協定を結んでいる媒介業者を通じて行います。対象となる事業者は高岡市の公式サイトで確認するか、建築政策課にお問い合わせください。
Q4: 空き家の解体を考えていますが、この補助金は使えますか?
A: いいえ、この補助金は解体費用を対象としていません。空き家の解体については、別途「たかおか空き家除却支援事業」という制度があります。詳細は高岡市建築政策課にご確認ください。
制度の概要・背景
「高岡市空き家おかたづけ支援事業」は、高岡市内の空き家の流通促進を目的とした支援制度です。近年、全国的に空き家問題が深刻化する中、高岡市においても、家財道具が残されたままの状態や、庭木が繁茂して管理不全となっている空き家が、売却や賃貸の大きな障壁となっています。
本制度は、これらの課題を解決するため、所有者が空き家を市場に流通させる前段階で行う片付け等の費用を一部補助するものです。これにより、所有者の負担を軽減し、「高岡市空き家・空き地情報バンク」への登録を促進することで、空き家の有効活用と地域の住環境改善を目指しています。
まとめ・お問い合わせ先
本補助金は、空き家の売却や賃貸を検討している所有者にとって、初期費用を抑えることができる有効な制度です。申請には事前の手続きや書類準備が必要となりますので、活用を検討される方は、まず高岡市の担当窓口に相談し、計画的に準備を進めることをお勧めします。
お問い合わせ先
実施機関: 高岡市
担当部署: 建築政策課
所在地: 〒933-8601 富山県高岡市広小路7-50(高岡市役所6階)
電話: 0766-30-7291(受付時間: 平日8:30-17:15)
ファックス: 0766-20-1477
公式サイト: https://www.city.takaoka.toyama.jp/soshiki/kenchikuseisakuka/2/3/4/12164.html