この記事のポイント
- 国が実施するクリーンエネルギー自動車(CEV)購入支援の補助金制度
- 電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)、燃料電池自動車(FCV)が対象
- 補助金額は車種や条件により変動(最大85万円程度)
- 申請はオンラインで可能、車両登録後速やかに行う必要あり
CEV補助金(クリーンエネルギー自動車導入促進補助金)とは?
CEV補助金は、正式名称を「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金」といい、環境性能に優れた電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)などの普及を促進するために、経済産業省が実施する国の補助金制度です。車両購入費用の一部を補助することで、環境負荷の少ない次世代自動車への乗り換えを後押しすることを目的としています。事業の執行は「一般社団法人次世代自動車振興センター(NEV)」が行っています。
補助対象と補助金額
補助対象となる車両
補助金の対象となるのは、指定されたクリーンエネルギー自動車(CEV)です。具体的には以下の車種が対象となります。
- 電気自動車(EV)
- プラグインハイブリッド自動車(PHEV)
- 燃料電池自動車(FCV)
【注意点】
この補助金は新車の購入が対象です。中古車や事業用車両は対象外となるためご注意ください。
補助金額の目安
補助金額は、車両の種類、燃費性能、給電機能の有無などによって細かく設定されており、一律ではありません。最新の補助金額は、公式サイトで公開されている「補助対象車両一覧」で必ず確認してください。
車両区分 | 補助額上限(目安) |
---|---|
電気自動車(EV) | 最大 850,000円 |
プラグインハイブリッド車(PHEV) | 最大 550,000円 |
燃料電池自動車(FCV) | 最大 2,550,000円程度(車種による) |
※上記はあくまで目安です。実際の金額は車両の型式やグレード、オプション等によって異なります。
申請資格と主な要件
補助金を受給するには、いくつかの要件を満たす必要があります。特に重要な点をまとめました。
対象申請者 | 対象車両を新車で購入する個人、法人、地方公共団体など。リース契約の場合は、車両の使用者(ユーザー)が申請者となります。 |
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申請期限 | 原則、車両の初度登録日(届出日)から1ヶ月以内です。期限が非常に短いため、購入後は速やかに手続きを進める必要があります。 |
車両の保有義務 | 補助金を受給した車両は、原則として3年間または4年間(車種により異なる)の保有が義務付けられます。期間内に車両を売却・譲渡・廃棄等する場合は、事前の承認と補助金の返納が必要になる場合があります。 |
その他 | 車両代金の全額支払いが完了していること、または支払手続きが完了していることが申請の前提条件となります。 |
申請から受給までの流れ【5ステップ】
申請はオンラインで完結でき、以下のステップで進みます。
- ステップ1:補助対象車両の購入
公式サイトで対象車両を確認し、ディーラーで車両の購入契約を行います。 - ステップ2:車両登録と代金支払い
車両の新規登録(ナンバープレートの取得)を行い、車両代金の支払いを完了させます。 - ステップ3:オンラインでの申請
次世代自動車振興センターのウェブサイトからオンライン申請システムにログインし、必要書類(車検証の写し、支払い証明書類など)をアップロードして申請情報を入力します。 - ステップ4:審査と交付決定
申請内容が審査され、不備がなければ「交付決定通知書」が送付されます。 - ステップ5:補助金の受領
交付決定後、約1〜2週間で指定した口座に補助金が振り込まれます。
まとめ
CEV補助金は、環境に優しいクリーンエネルギー自動車の購入を力強くサポートする重要な制度です。補助金額が大きく、購入時の負担を大幅に軽減できます。ただし、申請期限が車両登録後1ヶ月以内と短いため、計画的な準備が不可欠です。EVやPHEVの購入を検討している方は、この機会を最大限に活用し、お得に次世代のカーライフを始めましょう。