令和7年度「篠原欣子記念財団 こども食堂応援プログラム」のご案内
全国でこども食堂を運営されている非営利団体の皆様へ朗報です。赤い羽根福祉基金が実施する令和7年度「篠原欣子記念財団 こども食堂応援プログラム」の公募が開始されました。この助成金は、こども食堂でのイベント開催や大型備品の購入など、通常の運営費では賄うことが難しい臨時的な活動を支援するものです。1団体あたり上限50万円が助成されます。ただし、所在地の都道府県によって応募先と締切が異なるため、注意が必要です。この記事で詳細をしっかり確認し、ぜひご活用ください。
助成金のポイント早わかり表
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 助成金額 | 1件あたり上限50万円 |
| 対象団体 | こども食堂を運営する非営利団体(活動実績6ヶ月以上など要件あり) |
| 対象事業 | イベント開催、大型備品導入、ネットワーク拡大、新規事業など臨時的な活動 |
| 申請締切 | 【重要】地域により異なる ・中央共同募金会への応募:2025年11月7日(金) 23:59 ・その他は所在地の共同募金会にご確認ください |
| 申請方法 | Web応募システム「e応募」によるオンライン申請のみ |
| 実施主体 | 社会福祉法人 中央共同募金会(赤い羽根福祉基金) |
助成事業の詳細
1. 目的と背景
近年、「こども食堂」は困窮家庭の子ども支援だけでなく、地域住民の居場所や多世代交流の拠点として、その役割を多様化させています。活動の継続には食材費や家賃などの経常費用が不可欠ですが、これらは主に寄付などの自主財源で賄われています。一方で、活動をさらに発展させるためのイベント開催、大型備品の導入、ネットワーク作りといった臨時的な取り組みには、別途資金が必要となるケースが多くあります。本助成は、こうした臨時的な支援を必要とする活動を後押しし、こども食堂のさらなる発展を目的としています。
2. 対象団体
以下の要件をすべて満たす、こども食堂を運営する非営利団体が対象です。
- 団体としての活動実績が6ヶ月以上あること
- 団体名義の振込口座を持っていること
- 団体自らが独自の事務局を持っていること
- オンライン(メール)での連絡が可能なこと
- 特定の宗教や政治思想の布教を目的とせず、反社会的勢力と関わりがないこと
3. 【最重要】対象地域と応募先について
本助成プログラムは、団体の所在地によって応募先が異なります。ご自身の団体がどちらに該当するか、必ずご確認ください。
A. 中央共同募金会へ応募する団体
以下の府県に所在する団体は、中央共同募金会のWeb応募システム「e応募」から直接申請してください。
対象府県:福島県、茨城県、栃木県、埼玉県、富山県、石川県、岐阜県、静岡県、愛知県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、鳥取県、山口県、徳島県、福岡県、宮崎県
応募締切:2025年11月7日(金)23:59厳守
B. 所在地の都道県共同募金会へ応募する団体
以下の都道県に所在する団体は、各都道県の共同募金会が別途実施する同様のプログラムに応募することになります。応募スケジュールや助成決定方法が異なる場合があるため、必ず所在地の共同募金会へ直接お問い合わせください。
対象都道県:北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、群馬県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、福井県、山梨県、長野県、三重県、和歌山県、島根県、岡山県、広島県、香川県、愛媛県、高知県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、鹿児島県、沖縄県
4. 助成対象となる活動・経費
通常の運営費(食材費や賃料など)だけの申請は対象外です。臨時的・発展的な活動にかかる費用が対象となります。
- 対象活動の例:
- クリスマス会や夏祭りなど、こども食堂での特別イベント開催
- 冷蔵庫、調理器具、学習用PCなどの大型備品導入
- 広報チラシ作成やウェブサイト開設など、啓発・ネットワーク拡大活動
- 学習支援や多世代交流など、新たに取り組む活動
- 対象経費の例:
- 消耗品費、備品費、印刷製本費、通信運搬費
- 外部講師への謝金、イベント保険料
- ボランティアの交通費(実費弁償)
- 対象外経費の例:
- 人件費、通常の食材費や賃料
- 団体の維持管理費、ボランティアへの謝金(実費弁償は除く)
5. 助成対象期間
2025年4月1日 から 2026年3月31日 まで
※この期間内に実施された活動であれば、助成決定前に実施した事業も遡って対象とすることが可能です。
申請方法とスケジュール
申請の流れ
申請はすべてオンラインシステム「e応募」で行います。郵送やメールでの応募は受け付けられませんのでご注意ください。
- 「e応募」の団体登録:初めて利用する団体は、まず団体登録が必要です。定款や役員名簿のアップロードが必要となるため、締切に余裕をもって早めに登録を済ませてください。
- 応募書類の準備:公式サイトから指定の応募書①(Word)と応募書②(Excel)をダウンロードし、必要事項を記入します。その他、事業報告書や決算書などの書類も準備します。
- 「e応募」から申請:応募フォームに必要事項を入力し、準備したすべての書類をアップロードして送信します。
必要書類一覧
アップロードするファイル名には指定がありますので、応募要項をよくご確認ください。
- C. 応募書①(Word形式)
- D. 応募書②(Excel形式)
- E. 2024年度(または2023年度)の事業報告書
- F. 2024年度(または2023年度)の決算書
- G. 2025年度(または2024年度)の事業計画書
- H. 2025年度(または2024年度)の収支予算書
- I. 活動内容がわかる資料(チラシ、HPのスクリーンショットなど1点)
- J. 振込先口座の通帳画像(金融機関名、支店名、口座番号、名義がわかる部分)
- ※団体登録時に A. 定款・会則等、B. 役員名簿 が別途必要です。
今後のスケジュール
- 応募締切:2025年11月7日(金) 23:59(※中央共同募金会の場合)
- 結果公表:2025年12月中旬予定
- 助成金送金:2025年12月下旬~2026年1月上旬予定
まとめ
「篠原欣子記念財団 こども食堂応援プログラム」は、こども食堂の活動をさらに豊かにするための貴重な機会です。申請には多くの書類が必要となり、オンラインシステムの操作も伴いますので、計画的に準備を進めることが採択への鍵となります。特に、ご自身の団体の所在地によって応募先と締切が異なる点を再度ご確認の上、余裕を持った申請を心がけましょう。詳細は必ず公式サイトの応募要項をご確認ください。