福岡県宗像市で新たなビジネスを始める創業者、通称「“宗業”者」を力強く応援する補助金が今年も公募を開始しました。それが「宗像市創業(“宗業”者)応援補助金」です。最大40万円の補助で、あなたの事業のスタートダッシュをサポートします。この記事では、補助金の概要から対象経費、申請のポイントまで、専門家が分かりやすく徹底解説します。
この記事のポイント
- 宗像市での創業費用の一部を最大40万円補助!
- SDGsに貢献する事業なら上限額がアップする「SDGs推進枠」あり!
- 店舗改装費やHP作成費、備品購入費など幅広い経費が対象!
- 申請には「特定創業支援等事業」の証明書が必須。取得に1ヶ月以上かかるため早めの準備が鍵!
宗像市創業(“宗業”者)応援補助金とは?
宗像市が「創業できる街」を目指し、市内で新たに事業を始める方(“宗業”者)を支援するための制度です。事業立ち上げに必要な内外装工事費、備品購入費、広報費などの経費の一部を補助することで、創業初期の負担を軽減し、円滑な事業スタートを後押しすることを目的としています。業種は問われず、新しいビジネスモデルも歓迎されています。
⚠️ 最重要ポイント:申請前の必須事項
この補助金を申請するには、「特定創業支援等事業」を受けたことの証明書が必須です。証明書の取得には1ヶ月以上かかる場合があります。補助金の申請を検討している方は、まず最初に下記の支援機関へ相談し、証明書取得の手続きを進めましょう。
- 宗像市商工会
- fabbit宗像
補助金の概要(令和7年度)
| 補助金名 | 宗像市創業(“宗業”者)応援補助金 |
|---|---|
| 実施機関 | 福岡県宗像市 |
| 公募期間 | 2025年6月2日(月)~ 2025年12月26日(金) |
| 補助上限額・補助率 | 【補助率】補助対象経費の1/2以内 【上限額】 ・通常枠: 30万円 ・SDGs推進枠: 40万円 |
| 公式サイト | 宗像市公式サイト |
2つの申請枠「通常枠」と「SDGs推進枠」
本補助金には2つの申請枠があります。ご自身の事業内容に合わせて選択してください。
| 申請枠 | 補助上限額 | 特徴 |
|---|---|---|
| 通常枠 | 30万円 | 一般的な創業に適用される枠です。 |
| SDGs推進枠 | 40万円 | 持続可能な開発目標(SDGs)達成に貢献する事業を行う場合に申請できる、上限額が優遇された枠です。 |
【注意点】
- 通常枠とSDGs推進枠の併用申請はできません。
- SDGs推進枠で不採択となった場合、その公募回では不採択となり、通常枠で再審査されることはありません。
補助対象となる方(対象要件)
以下のいずれかに該当する方が対象となります。
- 交付申請時と同年度に宗像市内で創業を予定している個人
- 宗像市内で創業後、1年未満の個人または会社
- 事業開始後5年未満であり、宗像市内で法人成り後1年未満の会社または交付申請時と同年度に宗像市内で法人成りしようとする個人
※個人の場合は、宗像市内に住所を有する、またはその予定であることが必要です。
※②③は申請日時点での要件です。
補助対象となる経費
補助金の交付決定後に契約・発注し、令和8年3月31日までに支払いが完了する経費が対象です。具体的には以下のような経費に活用できます。
| 経費区分 | 具体例 |
|---|---|
| ① 委託費 | 司法書士・行政書士等への書類作成委託、試作品製造委託など |
| ② 工事費 | 店舗や事務所の内外装工事、水道工事、電気工事など |
| ③ 備品購入費 | 事業に必要な機械設備、備品の購入費 ※PC、タブレット及び周辺機器など汎用性の高いものは対象外 |
| ④ 広報費 | チラシ・のぼり等の作成費、ホームページ作成費、広告掲載料など |
| ⑤ 事務所等賃貸料 | 事務所・店舗の家賃、駐車場代、共益費、管理費など ※1親等以内の親族が所有する物件は対象外 |
申請から補助金交付までの流れ
-
1
事前相談・「特定創業支援等事業」の受講
宗像市商工会またはfabbit宗像に連絡し、事業計画について相談。証明書取得のための支援を受けます。(必須・最優先) -
2
申請書類の準備・提出
証明書取得後、宗像市の公式サイトから申請書類をダウンロードし、必要事項を記入。事業計画書や見積書などを揃えて期間内に提出します。 -
3
審査・交付決定
提出された書類に基づき審査が行われ、採択されると「交付決定通知書」が届きます。 -
4
事業の実施
交付決定通知書を受け取った後に、補助対象事業の契約・発注・支払いを行います。 -
5
実績報告
事業完了後、定められた期限内に実績報告書と経費の支払いを証明する書類(領収書など)を提出します。 -
6
補助金の交付
実績報告書の内容が審査され、補助金額が確定した後、指定の口座に補助金が振り込まれます。
まとめ
「宗像市創業(“宗業”者)応援補助金」は、宗像市で新たな一歩を踏み出す創業者にとって非常に心強い制度です。特に、SDGsへの貢献を事業計画に盛り込むことで補助上限額が40万円にアップする点は大きな魅力です。申請の最大の鍵は、必須要件である「特定創業支援等事業」の証明書を早めに取得すること。まずは専門機関に相談し、専門家のアドバイスを受けながら、質の高い事業計画を作成しましょう。この機会を最大限に活用し、宗像市であなたのビジネスを成功させてください。
お問い合わせ・公式情報はこちら
申請方法の詳細や必要書類については、必ず公式サイトをご確認ください。
事業計画書の作成相談は、事前に電話予約が必要です。
【申請について】
宗像市 産業政策課 商工観光係
TEL:0940-36-0037
【事業計画書について】
宗像市商工会 TEL:0940-36-2268
fabbit宗像 TEL:0940-62-6030
対象者・対象事業
宗像市内で創業を予定している個人、または創業後1年未満の個人・法人。事業開始後5年未満で法人成り後1年未満の会社も対象。個人は宗像市に住所を有するか、その予定があることが条件。
必要書類(詳細)
申請書、事業計画書、収支予算書、特定創業支援等事業を受けたことの証明書の写し、市税の滞納がないことの証明書、見積書、その他市長が必要と認める書類。詳細は公式HPの募集要項をご確認ください。
対象経費(詳細)
委託費(司法書士・行政書士等への書類作成委託、試作品製造委託等)、工事費(内外装工事、水道工事、電気工事等)、備品購入費(機械設備、備品等 ※PC、タブレット及び周辺機器など汎用性の高いものは対象外)、広報費(チラシ・のぼり等作成費、HP作成費、広報物掲載料等)、事務所等賃貸料(駐車場、共益費、管理費含む)
対象者・対象事業
宗像市内で創業を予定している個人、または創業後1年未満の個人・法人。事業開始後5年未満で法人成り後1年未満の会社も対象。個人は宗像市に住所を有するか、その予定があることが条件。