宮崎県外で店舗や施設を運営されている事業者様へ朗報です。宮崎県産の高品質な木材「みやざき材」を活用して、施設の魅力向上や環境配慮への取り組みを行いませんか？宮崎県では、県外施設の内装・外装の木質化や木製調度品の導入を支援する「令和7年度みやざき材活用施設設置支援事業」の募集を開始しました。この記事では、補助金の概要から申請方法まで、専門家が分かりやすく解説します。

みやざき材活用施設設置支援事業（県外）の概要

本事業は、宮崎県外のPR効果が高い施設において、宮崎県産材の利用を促進することを目的とした補助金です。施設のイメージアップや、持続可能な社会への貢献をアピールする絶好の機会となります。まずは、制度の全体像を把握しましょう。

2つの支援メニュー詳細

本事業には「施設の内装・外装木質化」と「木製調度品の導入」の2つの支援メニューがあります。それぞれの詳細を見ていきましょう。

1. 施設の内装・外装木質化支援

店舗やオフィスの壁、床、天井、外壁などに宮崎県産材を使用する工事が対象です。木の温もりあふれる空間は、顧客満足度の向上や従業員の労働環境改善にも繋がります。

補助上限額（年間利用者数に応じて変動）

• 5万人以上：300万円
• 1万人以上：100万円
• 5,000人以上：50万円

補助対象経費

宮崎県産材の木材費、木材の加工費（防腐・防蟻注入等）、および対象木材に係る輸送費が対象です。

2. 木製調度品の導入支援

宮崎県産材を使用して作られたテーブル、椅子、カウンター、棚などの木製調度品（家具）の購入が対象です。空間のアクセントとして、手軽に木の温かみを取り入れることができます。

補助上限額（年間利用者数に応じて変動）

• 5万人以上：100万円
• 1万人以上：50万円
• 5,000人以上：25万円

補助対象経費

宮崎県産材を材料として製作された木製調度品の購入費および運搬費が対象です。（※既存調度品の撤去費は除く）

補助対象となる施設の主な要件

補助金を利用するには、施設が以下の要件を満たす必要があります。申請前に必ず確認しましょう。

• 宮崎県外（国内）に所在する施設であること。
• 年間の利用者数が5,000人以上であるか、その見込みがあること。
• 不特定多数の者が利用するPR効果が高い施設であること。（例：店舗、飲食店、観光施設、貸会議室など）
• 補助対象部分に使用する木材の70%以上が宮崎県産材であること。
• 事業名と宮崎県産材を使用したことを明示する表示板などを設置すること。
• 補助事業年度の2月20日までに実績報告書を提出できること。

申請から補助金受給までの流れ

申請は以下のステップで進みます。計画的に準備を進めましょう。

1. 事業計画書の作成・提出
   公式サイトから様式をダウンロードし、必要事項を記入して関係資料と共に担当窓口へ提出します。
2. 審査・交付決定
   提出された計画書が審査され、採択されると「交付決定通知書」が届きます。
3. 事業の実施
   必ず交付決定通知書を受け取ってから、工事の契約や調度品の発注・購入を行ってください。
4. 実績報告書の提出
   事業完了後、指定された期日（令和8年2月20日）までに実績報告書を提出します。
5. 補助金額の確定・支払い
   実績報告書の内容が検査され、補助金額が確定した後、指定の口座に補助金が振り込まれます。

まとめと公式情報

「みやざき材活用施設設置支援事業」は、宮崎県外の事業者が施設の価値を高めるための強力なサポート制度です。木の温もりは、訪れる人々に安らぎと良い印象を与え、競合との差別化にも繋がります。この機会に、ぜひ宮崎県産材の活用をご検討ください。

詳細な募集要領や申請様式は、必ず宮崎県の公式ホームページで最新情報をご確認ください。