愛知県豊橋市では、全国の企業やスタートアップを対象に、新事業の創出を強力に支援する「豊橋市未来産業創出事業補助金」を実施しています。この補助金は、市場調査から研究開発、製品開発、実証実験まで、事業化に向けたあらゆるフェーズをサポートする画期的な制度です。本記事では、その魅力と申請のポイントを詳しく解説します。
この補助金の3つの重要ポイント
- 全国の事業者が対象:豊橋市外の企業やスタートアップも申請可能で、地域を越えたイノベーションを促進します。
- 幅広い支援フェーズ:アイデア段階の市場調査(最大50万円)から、社会実装を目指す大規模な実証実験(最大750万円)まで、事業の成長段階に応じた5つのメニューを用意。
- 手厚い伴走支援:採択後も、専門家への相談機会の提供など、事業化に向けた個別の伴走支援が受けられます。
豊橋市未来産業創出事業補助金とは?
本補助金は、豊橋市が産学官金連携のもと、地域産業に変革をもたらす新技術や新事業の創出を促進することを目的としています。大学等との共同研究や、革新的なアイデアを持つスタートアップの挑戦を資金面で支援し、新たな産業の芽を育てるための制度です。
5つの支援事業メニューと補助額
事業フェーズに応じて、以下の5つの支援メニューが用意されています。
事業名 | 上限金額 | 補助率 | 事業内容 |
---|---|---|---|
事業化可能性調査事業 | 50万円 | 1/2以内 | 製品・サービスの技術検証や市場ニーズの調査・検証を行う事業。 |
共同研究事業 | 250万円 | 1/2以内 | 大学等と共同で新製品・新技術の研究開発を行う事業。 |
新事業開発事業 | 250万円 | 1/2以内 | ニーズが確認できた新製品・新サービスの開発を行う事業。 |
社会実験事業 | 750万円 | 1/2以内 | 新製品・サービスの社会実装を目的に、地域を巻き込んだ実証実験を行う事業。 |
次世代人材育成事業 | 25万円 | 10/10以内 | 市内を拠点に、次世代の産業人材育成に資する活動を行う学生向けの事業。 |
申請スケジュールと現在の募集状況
【重要】現在の募集状況
令和7年度の主要4事業(事業化可能性調査、共同研究、新事業開発、社会実験)の公募は終了しました。
ただし、「次世代人材育成事業」は令和7年12月26日(金) 17時まで随時募集中です。
来年度以降の申請を検討されている方は、以下の令和7年度のスケジュールをご参考ください。
公募開始 | 令和7年4月24日(木) |
公募締切 | 令和7年5月26日(月)17時 |
採択結果 | 令和7年6月末頃 |
過去の採択事例
本補助金を活用して、多様な分野で新しい事業が生まれています。以下に過去の採択テーマの一部をご紹介します。
新事業開発事業の例
- 舌圧の向上とダイエットを促すシート状グミの開発(tantore株式会社)
- 農福連携を促進するためのオンライン上のワンストップ相談サービス(株式会社アグリトリオ)
共同研究事業の例
- 超音波を活用した乳酸菌活性ヨーグルトのメカニズム解明と実装(中央製乳株式会社 × 豊橋技術科学大学)
- 生産工場の天井を高速搬送するレールウェイグライダーの開発(株式会社ワイエムジー × 青山学院大学)
社会実験事業の例
- 街中マイクロモビリティへのワイヤレス自動給電技術の実証プロジェクト(株式会社パワーウェーブ)
まとめ
「豊橋市未来産業創出事業補助金」は、全国の意欲ある事業者にとって、新しい挑戦を始める絶好の機会です。資金調達だけでなく、専門家による伴走支援も受けられるため、事業の成功確率を大きく高めることができます。
現在は「次世代人材育成事業」が募集中ですが、来年度以降の公募に向けて、今から情報収集と事業計画の準備を始めてみてはいかがでしょうか。
お問い合わせ先
【事務局】株式会社サイエンス・クリエイト(豊橋市委託事業者)
- 住所: 〒441-8113 愛知県豊橋市西幸町字浜池333番地の9 豊橋サイエンスコア内
- 電話番号: 0532-44-1121(豊橋市未来産業創出事業補助金 事務局担当)
- メールアドレス: sangaku@tsc.co.jp
【担当部局】豊橋市 産業部 地域イノベーション推進室
- 住所: 〒440-8501 愛知県豊橋市今橋町1番地(豊橋市役所 東館10階)
- 電話番号: 0532-51-2440(直通)
- メールアドレス: chiiki-innova@city.toyohashi.lg.jp