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【2024年度版】北九州市の移住・定住支援制度「住むなら北九州」を徹底解説!
福岡県北九州市への移住や定住を検討している方に朗報です。北九州市では、若者や子育て世帯を対象に、住宅の取得や賃貸にかかる費用の一部を補助する「住むなら北九州 定住・移住推進事業」を実施しています。この制度を活用すれば、新生活の負担を大幅に軽減できます。この記事では、2024年度(令和6年度)の制度内容、対象者、補助金額、申請方法などを分かりやすく解説します。
この補助金のポイント
- 対象者:北九州市へ移住・定住する若者世帯、子育て世帯、新婚世帯、起業家など
- 補助額:持ち家購入で最大50万円、賃貸で最大20万円
- 企業向け:従業員用の社宅建設で1戸あたり最大50万円の支援も!
- 注意点:住宅の契約前に申請が必要です!
「住むなら北九州 定住・移住推進事業」の概要
本事業は、北九州市への定住・移住を促進するため、市外から移住する若者・子育て世帯などが、市が定める「街なかの区域」にある住宅を取得または賃借する際の費用を補助する制度です。個人の状況に合わせて選べる4つのメニューが用意されています。
| メニュー名 | 対象者(主な要件) | 補助額 | 
|---|---|---|
| ① 結婚・子育て賃貸応援メニュー | 市外から転入する新婚世帯(39歳以下)または子育て世帯(18歳未満の子どもがいる) | 最大20万円(家賃2ヶ月分) | 
| ② 頑張る若者賃貸応援メニュー | 市外から転入する39歳以下の単身者で、市内で起業する方など | 最大10万円(家賃2ヶ月分) | 
| ③ 若者・子育て持ち家応援メニュー | 市外から転入または市内で転居する若者世帯(39歳以下)または子育て世帯 | 最大50万円 | 
| ④ 社宅建設応援メニュー | 市外からの転入従業員や新規雇用者のために社宅を建設・購入する企業 | 1戸あたり最大50万円 | 
※注意:対象住宅は指定された「街なかの区域」内にあり、土砂災害警戒区域等に該当しないことが条件です。
各メニューの詳細解説
① 結婚・子育て賃貸応援メニュー
新婚世帯や子育て世帯が市外から北九州市へ移住し、中古の賃貸住宅に入居する場合に家賃の一部を補助します。
- 対象者:以下のいずれかに該当し、市外から転入する世帯(同一企業グループ内の転勤・転職は除く)
- 新婚世帯:申請者が39歳以下で、婚姻後5年以内または3ヶ月以内に結婚予定
- 子育て世帯:申請年度の4月1日時点で18歳未満の子どもがいる
 
- 対象住宅:中古の民間賃貸住宅、特定優良賃貸住宅(家賃補助終了後)、空き家バンク登録住宅
- 補助額:最大20万円(家賃2ヶ月分相当)
- 募集戸数:年間を通じて複数回に分けて募集されます。最新の募集状況は公式サイトでご確認ください。
② 頑張る若者賃貸応援メニュー
北九州市で新たな挑戦を始める若者を応援するメニューです。市内で起業する方などが対象となります。
- 対象者:申請者が39歳以下の単身者で、以下のいずれかに該当し、市外から転入する方(同一企業グループ内の転勤・転職は除く)
- 市のスタートアップ関連事業を活用する方
- 市の商店街空き店舗補助事業を活用する方
- 市内で起業する方
 
- 対象住宅:中古の民間賃貸住宅、空き家バンク登録住宅
- 補助額:最大10万円(家賃2ヶ月分相当)
③ 若者・子育て持ち家応援メニュー
若者世帯や子育て世帯が北九州市に住宅(新築・中古)を取得する際に、費用の一部を補助します。
- 対象者:以下のいずれかに該当する世帯
- 市外から転入:世帯員のいずれかが市外に居住し転入、または市内に転入後2年以内
- 市内に転居:世帯員のいずれかが市内に居住し市外へ勤務している
 かつ、若者世帯(申請者が39歳以下、2人以上)または子育て世帯(18歳未満の子どもがいる)であること。 
- 対象住宅:良質な新築または中古の戸建て住宅・マンション
- 補助額:最大50万円
持ち家メニューの特別ルール「事前登録」
持ち家メニューでは、住宅の売買契約や建設契約の前に「事前登録」を行うことで、登録日から2週間以内に認定申請書を提出すれば、契約後の申請が例外的に認められます。ただし、事前登録は申請の予約ではないため、認定申請書の提出前に募集戸数に達した場合は受付終了となるので注意が必要です。
④ 社宅建設応援メニュー【企業向け】
従業員の福利厚生を充実させたい企業向けのメニューです。市内に良質な社宅を新設する費用を補助します。
- 対象企業:以下のいずれかに該当する企業
- 市外から転入する従業員のために社宅を建設・購入する
- 市内等に事業所を新設・増設することによる新規雇用者のために社宅を建設・購入する
 
- 対象社宅:新築で1棟20戸以上の共同住宅など
- 補助額:1戸あたり50万円(単身向けは15万円)。1企業あたり年間100戸が上限。
- その他:申請前に市との事前協議が必須です。
申請における最重要注意点
この補助金制度を利用する上で、最も注意すべき点は申請のタイミングです。
すべてのメニューにおいて、
原則として住宅の「契約締結後」の申請はできません!
賃貸の場合は「賃貸借契約の前」に、持ち家・社宅の場合は「売買契約または建設工事請負契約の前」に、「補助金交付対象者認定申請」を完了させる必要があります。物件探しと並行して、早めに市の窓口に相談することをおすすめします。
申請手続きの流れと問い合わせ先
申請は、大きく分けて以下のステップで進みます。
- 事前相談・事前登録(持ち家・社宅メニュー):計画段階で市の窓口に相談します。
- 補助金交付対象者認定申請(手続1):契約前に必要書類を提出し、補助対象者としての認定を受けます。
- 住宅の契約・入居等:認定を受けた後、住宅の契約を締結します。
- 補助金交付申請(手続2):入居や支払いが完了した後、実績報告として再度書類を提出します。
- 補助金交付請求(手続3):交付決定通知を受けた後、補助金を請求します。
- 補助金交付:指定の口座に補助金が振り込まれます。
申請書類の提出先・問い合わせ先
メニューによって問い合わせ先が異なりますのでご注意ください。
- 
【個人向けメニュー(賃貸・持ち家)】
 提出・問合せ先: 北九州市住宅供給公社 事業企画課
 住所: 〒802-0001 北九州市小倉北区浅野3丁目8番1号(AIMビル4階)
 電話番号: 093-531-3083
- 
【企業向けメニュー(社宅)】
 提出・事前協議先: 北九州市都市戦略局総務政策部 住まい支援室
 住所: 〒803-8501 北九州市小倉北区城内1番1号
 電話番号: 093-582-2288
まとめ
北九州市の「住むなら北九州 定住・移住推進事業」は、市への移住・定住を強力に後押しする魅力的な制度です。特に、若者や子育て世帯にとっては、新生活の経済的負担を大きく減らすチャンスとなります。ただし、「契約前の申請」という重要なルールがあるため、計画的に準備を進めることが成功のカギです。募集には限りがあるため、移住を検討している方は、まずは公式サイトで詳細を確認し、早めに担当窓口へ相談してみましょう。
