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【2024年最新】人材開発支援助成金(事業展開等リスキリング支援コース)とは?DX化や新事業を支援

最大助成額
50万円
申請締切
2027/3/31
採択率
30.0%
実施機関
厚生労...

詳細情報

【2024年最新】人材開発支援助成金(事業展開等リスキリング支援コース)とは?DX化や新事業を支援

人材開発支援助成金(事業展開等リスキリング支援コース)を分かりやすく解説。DX化や新規事業展開に伴う社員研修費用を最大75%助成。対象者、申請方法、必要書類まで網羅。中小企業のリスキリングを国が支援します。

人材開発支援助成金(事業展開等リスキリング支援コース)とは?

人材開発支援助成金(事業展開等リスキリング支援コース)は、新規事業の立ち上げやDX(デジタルトランスフォーメーション)、GX(グリーン・トランスフォーメーション)化など、企業の新たな挑戦に伴う人材育成(リスキリング)を支援する厚生労働省の制度です。従業員に必要なスキルを習得させるための研修費用や、研修期間中の賃金の一部が助成され、企業の持続的な成長を後押しします。

特に、以下のような課題を持つ事業主様におすすめです。

  • 新しい分野に事業展開したいが、対応できる人材がいない。
  • 社内のDX化を進めたいが、従業員のITスキルが不足している。
  • カーボンニュートラルへの対応が必要だが、専門知識を持つ社員がいない。
  • 社員研修を実施したいが、コストが負担になっている。

この記事では、令和7年度の最新情報に基づき、事業展開等リスキリング支援コースの概要、助成額、対象要件、申請手続きの流れまでを分かりやすく解説します。

このコースのポイント

  • 令和4年度から令和8年度末までの期間限定措置です。
  • 新規事業、DX化、GX化など、企業の変革に必要な人材育成が対象です。
  • 研修費用の最大75%、訓練中の賃金も助成されます。
  • eラーニングやサブスクリプション型の研修サービスも対象になる場合があります。

対象となる3つの取り組み

本コースは、以下のいずれかの取り組みに伴う人材育成を支援します。

1. 事業展開

新たな製品の製造や新サービスの提供など、新規分野へ進出する取り組みです。事業転換や業種転換、既存事業内での提供方法の変更なども含まれます。

<具体例>
・飲食店がテイクアウトやオンライン販売を新たに開始するためのWebシステム開発研修
・製造業が半導体分野へ進出するための、設備保全や自動制御技術の習得訓練
・イベント会社がオンラインイベントを企画・運営するための映像配信技術研修

2. デジタル・トランスフォーメーション(DX)化

デジタル技術を活用して、業務効率化や新たなビジネスモデルを創出する取り組みです。

<具体例>
・RPAツールを導入し、請求書発行や労務管理を自動化するための研修
・建設業でドローンやBIMを活用した測量技術を習得させるための講習
・小売業でWebマーケティングやデータ分析のノウハウを習得させるための講座

3. グリーン・カーボンニュートラル(GX)化

省エネや再生可能エネルギーの活用により、CO2などの温室効果ガス排出量を実質ゼロにする取り組みです。

<具体例>
・化石燃料を使う設備を電気炉に変更するための、新たな設備操作・管理研修
・農業で農薬散布用トラクターをドローンに変更するための操縦スクール
・風力発電や太陽光発電システムの構築・維持管理に関するエンジニア育成講座

助成内容(助成額・助成率)

助成内容は、研修にかかった「経費」と、研修期間中に支払った「賃金」の2種類に分かれます。助成率・助成額は企業規模によって異なります。

助成の種類 中小企業 大企業
経費助成率 75% 60%
賃金助成額
(1人1時間あたり)
1,000円 500円

※令和7年4月1日以降に計画届を提出した場合の金額です。

支給限度額

  • 経費助成限度額(1人1訓練あたり): 訓練時間に応じて変動します。中小企業の場合、最大50万円です。
    (100時間未満: 30万円、100時間以上200時間未満: 40万円、200時間以上: 50万円)
  • 賃金助成限度額(1人1訓練あたり): 1,200時間(専門実践教育訓練は1,600時間)
  • 1事業所の年間支給限度額: 1億円

対象となる事業主・労働者・訓練の要件

対象事業主

以下のすべてを満たす事業主が対象です。

  • 雇用保険の適用事業所であること。
  • 社内に「職業能力開発推進者」を選任していること。
  • 「事業内職業能力開発計画」を策定し、従業員に周知していること。
  • 訓練期間中、対象労働者に適正に賃金を支払っていること。

対象労働者

雇用保険の被保険者であることが基本要件です。

対象となる訓練

以下の要件を満たすOFF-JT(通常の業務から離れて行う訓練)が対象です。

  • 実訓練時間数が10時間以上であること。
  • 職務に直接関連した専門的な知識・技能を習得させるための訓練であること。
  • 事業展開やDX/GX化の取り組みに関連する訓練であること。

対象とならない訓練の例

以下の訓練は原則として対象外です。ご注意ください。

  • ❌ 接遇・マナー研修など、社会人としての基礎スキルを学ぶもの
  • ❌ 趣味・教養目的の訓練(日常英会話など)
  • ❌ 業務命令ではなく、労働者が自発的に行うもの
  • ❌ 法令で実施が義務付けられている安全衛生教育など

申請手続きの流れ

申請は大きく分けて「計画届の提出」と「支給申請」の2ステップで行います。

  1. 【事前準備】職業能力開発推進者の選任・事業内職業能力開発計画の策定
    申請の前提条件です。未実施の場合はまずここから始めましょう。
  2. 【STEP1】職業訓練実施計画届の提出
    訓練開始日の6ヶ月前から1ヶ月前までに、管轄の労働局へ必要書類を提出します。
  3. 【STEP2】訓練の実施
    提出した計画に沿って、従業員に訓練を受講させます。訓練費用は、支給申請までに事業主が全額支払う必要があります。
  4. 【STEP3】支給申請書の提出
    訓練終了日の翌日から2ヶ月以内に、管轄の労働局へ支給申請書類を提出します。
  5. 【STEP4】審査・支給決定
    労働局での審査後、助成金が支給されます。

まとめ

人材開発支援助成金(事業展開等リスキリング支援コース)は、変化の激しい時代において、企業の競争力を維持・強化するための強力なサポート制度です。DX化や新規事業への挑戦を考えている事業主様は、ぜひこの機会に活用をご検討ください。申請には計画的な準備が必要ですので、まずは管轄の労働局やハローワークに相談することをおすすめします。

対象者・対象事業

新規事業の立ち上げ、DX化、グリーン・カーボンニュートラル化に取り組むため、従業員にリスキリング研修を実施する雇用保険適用事業所の事業主。

お問い合わせ先

事業所の所在地を管轄する都道府県労働局またはハローワーク

助成金詳細

実施機関 厚生労働省・都道府県労働局
最大助成額 50万円
申請締切 2027/3/31
採択率 30.0%
難易度
閲覧数 3

対象者・対象事業

新規事業の立ち上げ、DX化、グリーン・カーボンニュートラル化に取り組むため、従業員にリスキリング研修を実施する雇用保険適用事業所の事業主。

お問い合わせ

事業所の所在地を管轄する都道府県労働局またはハローワーク