【2025年】かごしま多文化共生社会推進事業補助金|最大10万円・自治会NPO等・締切1/30
補助金詳細
Details補助金概要
Overview鹿児島県では、国籍や民族などの異なる人々が互いの文化的違いを認め合い、地域社会の一員として共に生きていく「多文化共生社会」の実現を目指しています。この取り組みの一環として、自治会やNPO法人などが実施する、在留外国人と地域住民との交流促進や、外国人が住みやすい地域づくりに資する事業に対して、最大10万円(補助率10/10以内)を支援する「かごしま多文化共生社会推進事業補助金」の募集が行われます。令和7年度(2025年度)の募集は5月19日から開始され、予算の上限に達し次第終了となるため、早期の検討が必要です。
この記事でわかること
- 最大10万円・補助率10/10という手厚い支援内容の詳細
- 対象となる自治会・NPO法人の要件と具体的な活動例
- 随時審査・先着順となる申請スケジュールと注意点
- 採択されるための事業計画書作成のコツと失敗対策
この補助金の概要・ポイント
「かごしま多文化共生社会推進事業補助金」は、地域レベルでの草の根的な国際交流や多文化共生活動を後押しするための制度です。特徴的なのは、補助率が「10/10以内」と設定されている点です。多くの補助金が1/2や2/3の補助率である中、対象経費の全額(上限10万円)が補助されるため、資金力の乏しい小規模な団体や自治会でもリスクを抑えて事業を実施できるのが大きなメリットです。
また、本補助金は「随時募集・随時審査」の形式をとっています。締切は令和8年1月30日まで設けられていますが、予算枠(15件程度)に達した時点で募集が打ち切られるため、実質的には「早い者勝ち」の側面があります。企画が固まり次第、速やかに申請することが採択への近道となります。
この補助金の重要ポイント
- 補助金額: 上限10万円(1団体あたり)
- 補助率: 10/10以内(自己負担なしで実施可能)
- 対象者: 県内の自治会、NPO法人、各国友好団体など
- 申請期限: 令和7年5月19日~令和8年1月30日(予算上限に達し次第終了)
対象者・申請要件の詳細
対象となる事業者
本補助金に応募できるのは、鹿児島県内に活動拠点を置く地域密着型の団体です。法人格の有無は問われませんが、組織としての実態(規約、代表者、会計管理)が整っていることが必須条件となります。特に自治会(町内会)が対象に含まれている点が特徴で、地域住民と在留外国人の顔の見える関係づくりを重視しています。
| 区分 | 条件 | 対象可否 |
|---|---|---|
| 自治会・町内会 | 地縁による団体。県内に拠点があり、規約・代表者が明確であること。 | ○ 対象 |
| 特定非営利活動法人(NPO) | 県内に主たる事務所を有すること。明確な会計経理を実施していること。 | ○ 対象 |
| 各国友好団体・任意団体 | 規約、代表者、会計管理が明確で、県内に活動拠点があること。 | ○ 対象 |
| 政治・宗教団体 | 宗教活動や政治活動を目的とする団体、特定の公職者・政党を支持する団体。 | × 対象外 |
| 暴力団関連 | 暴力団または暴力団員と密接な関係を有する団体。 | × 対象外 |
対象となる事業内容
在留外国人が住みやすく、地域住民との交流を促進する以下のような取り組みが対象です。単なるイベント開催だけでなく、相互理解を深める要素が含まれていることが重要です。
- 交流促進事業: 料理教室、スポーツ大会、お祭りなど、外国人と日本人が共に参加し交流するイベント。
- 日本文化・地域体験事業: 茶道・書道体験、地域の歴史探訪、自然体験ツアーなど、外国人に地域の魅力を伝える活動。
- 日本語能力向上事業: 地域日本語教室の開催、日本語スピーチコンテストなど。
- その他: 防災訓練への外国人参加促進、多言語マップの作成など、多文化共生の趣旨に即した取り組み。
※以下の事業は対象外となります:
・同一事業で他の補助金や委託費を受けている場合
・外国人材の受入れ企業や監理団体が、自社の従業員等のために実施する事業
・在留外国人が参加しない事業(日本人だけの勉強会など)
補助金額・補助率の詳細
本補助金の最大の特徴は、補助対象経費の全額(10/10)が補助される点です。ただし、上限額は10万円となっており、小規模な交流イベントや教室運営に適した設計となっています。また、参加費収入や物販収入がある場合は、その収入額を総事業費から差し引いた金額が補助対象となります。
最大補助金額
10万円
補助率
10/10以内
計算例:
総経費12万円のイベントを開催し、参加費収入が3万円ある場合
経費12万円 – 収入3万円 = 実質負担9万円
→ 補助金額は9万円となります(上限10万円以内かつ実質負担額)。
補助対象経費の詳細
対象となる経費
事業を実施するために「直接必要となる経費」が対象です。領収書や明細書で使途が明確に証明できる必要があります。一般的な補助対象経費の例を以下に示します。
| 経費区分 | 内容・具体例 | 対象 |
|---|---|---|
| 報償費 | 外部講師や通訳への謝金など。 | ○ |
| 旅費 | 講師等の交通費、事業実施に伴う移動経費。 | ○ |
| 消耗品費 | イベントで使用する材料、文具、食材費(交流会用)など。 | ○ |
| 印刷製本費 | チラシ、ポスター、当日配布資料の印刷代。 | ○ |
| 使用料・賃借料 | 会場使用料、バス借上げ料、機材レンタル料など。 | ○ |
| 汎用的な物品 | パソコン、カメラ、プリンターなど事業完了後も使用できる資産性の高いもの。 | × |
経費に関する注意事項
- 領収書等の証拠書類がない経費は一切認められません。
- 団体の事務所経費(家賃、光熱水費)や、団体の構成員による会合の飲食費は対象外です。
- 消費税の仕入控除税額がある場合は、補助対象経費から減額する必要があります。
申請から採択までの流れ
本補助金は「随時審査」方式です。募集期間内であっても、予算(15件程度)に達した時点で終了となるため、早めの行動が鍵となります。申請は電子メールまたは郵送で行います。
募集期間: 令和7年5月19日~令和8年1月30日
採択されるためのポイント・コツ
補助金は要件を満たせば必ずもらえるものではなく、審査があります。特に本事業では「交流の促進」や「共生社会の実現」にどう寄与するかが問われます。
審査で高評価を得るポイント
- 具体的な交流シーンの描写
単に「イベントを開く」だけでなく、「どのような仕掛けで参加者同士の会話を生むか」「交流によって何が変わるか」を具体的に計画書に盛り込みましょう。 - 在留外国人のニーズ把握
地域に住む外国人が何を求めているか(日本語学習、防災知識、友達作りなど)をリサーチし、それに応える企画であることをアピールします。 - 継続性の視点
一過性のイベントで終わらせず、その後も地域での挨拶や交流が続くような工夫(連絡先の交換、定期開催の予定など)があると評価が高まります。 - 予算の妥当性
見積もりを取り、無駄のない予算計画を立ててください。使途不明瞭な「雑費」などは避け、細目まで明確に記載しましょう。
よくある失敗・注意点
- [失敗例] 参加者が日本人ばかり → 対策: 外国人コミュニティや国際交流協会と連携し、広報を多言語で行うなど集客を工夫する。
- [失敗例] 予算枠が埋まってしまった → 対策: 募集開始直後(5~6月)に申請できるよう、前年度から企画を練っておく。
- [失敗例] 領収書の宛名不備 → 対策: 必ず「申請団体名」で領収書をもらう。個人のレシートは不可となる場合が多い。
必要書類チェックリスト
応募に必要な書類は以下の通りです。様式は鹿児島県のホームページからダウンロードできます。
| 書類名 | 入手先・備考 | 必須/任意 |
|---|---|---|
| かごしま多文化共生社会推進事業応募書(第1号様式) | 県HPよりDL。基本情報を記載。 | 必須 |
| 事業計画書(第1号様式別紙1) | 県HPよりDL。目的、内容、スケジュール等を詳細に記載。 | 必須 |
| 収支予算書(第1号様式別紙2) | 県HPよりDL。収入と支出の内訳を記載。 | 必須 |
| 団体の規約等 | 自団体で用意。A4版。書式自由。 | 必須 |
| 直近1年間の事業報告書・収支決算書 | 自団体で用意。活動実績を示すもの。 | 必須 |
活用事例・想定シーン
地域の防災訓練に在留外国人を招待。「やさしい日本語」を使った避難誘導の練習や、非常食の試食会を実施。防災マップの多言語化費用にも活用。
在留外国人を講師に招き、母国の家庭料理を地域住民に教える教室を開催。食材費や会場費、講師謝金に補助金を活用し、食を通じた相互理解を深める。
日本語教室の学習者と一緒に、県内の歴史名所や自然スポットを巡るバスツアーを実施。バス借上げ料や入館料に充当し、生きた日本語を使う機会を提供。
よくある質問(FAQ)
Q
補助金はいつ振り込まれますか?
Q
法人格のない任意団体でも応募できますか?
Q
参加費を集めても良いですか?
Q
「随時審査」とはどういう意味ですか?
Q
パソコンやプリンターの購入は対象になりますか?
まとめ
「かごしま多文化共生社会推進事業補助金」は、最大10万円・補助率10/10という非常に使い勝手の良い制度です。地域での国際交流イベントや日本語支援活動を考えている自治会やNPOにとって、資金面での強力なサポートとなります。ただし、予算枠に限りがある「早い者勝ち」の制度であるため、企画立案から申請までのスピードが重要です。
令和7年5月19日の募集開始に合わせて申請できるよう、今から団体の合意形成や事業計画の策定を進めておきましょう。地域の多文化共生を一歩進めるために、ぜひこの補助金を活用してください。
この補助金の申請をお考えの方へ
申請書の書き方や企画内容に不安がある場合は、県庁担当課や国際交流協会へ早めに相談することをお勧めします。
免責事項: 本記事の情報は作成時点(2025年7月7日更新情報に基づく)のものです。補助金の内容は変更される場合がありますので、申請前に必ず鹿児島県公式サイトで最新情報をご確認ください。本記事の情報に基づいて行った申請の結果について、当サイトは一切の責任を負いません。
申請前チェックリスト
類似補助金との比較
Comparison| 比較項目 |
この補助金
鹿児島県 男女共同参画局くらし共生協働課 |
【2025年】令和7年度かごしま多文化交流共生社会...
鹿児島県 男女共同参画局くらし共生協働課 |
【2025年】かごしま多文化交流共生社会推進事業補...
鹿児島県 男女共同参画局くらし共生協働課 |
【2026年度】地域ボランティア活動支援助成|最大...
社会福祉法人 福岡県社会福祉協議会 |
【2025年】令和7年度大津市地域住民の移動手段の...
大津市 |
|---|---|---|---|---|---|
| 補助金額 | 最大10万円 | 最大10万円 | 最大10万円 | 最大30万円(2年間合計) | 最大50万円 |
| 補助率 | — | 2025/12/10 | 2025/12/10 | — | — |
| 申請締切 | 2026年1月30日 | 令和8年1月30日まで(予算上限に達し次第終了) | 令和8年1月30日まで(随時募集・予算上限あり) | 令和7年12月26日まで(推薦機関必着) | 令和7年12月26日まで |
| 難易度 | |||||
| 採択率 AI推定 | 30.0% ※参考値 | 30.0% ※参考値 | 30.0% ※参考値 | 30.0% ※参考値 | 30.0% ※参考値 |
| 準備目安 | 約14日 | 約14日 | 約14日 | 約14日 | 約14日 |
| 詳細 | — | 詳細を見る → | 詳細を見る → | 詳細を見る → | 詳細を見る → |