詳細情報
北九州港モーダルシフト補助金とは?
北九州港モーダルシフト補助金は、トラック輸送からフェリーやRORO船を利用した海上輸送への転換(モーダルシフト)を促進し、2024年問題の解決と物流における環境負荷の低減を目的とした補助制度です。この補助金を利用することで、輸送コストの削減だけでなく、CO2排出量の削減にも貢献できます。特に、北九州港を利用する荷主や貨物運送事業者にとって、見逃せないチャンスです。
「モーダルシフトに関心はあるけど、コスト面がネック…」と感じている事業者様にとって、この補助金はまさに朗報です。ぜひ、この機会に海上輸送への転換を検討し、持続可能な物流体制の構築を目指しましょう。
助成金の概要
- 正式名称: 北九州港モーダルシフト補助制度
- 実施組織: 北九州市港湾空港局 港営部 物流振興課
- 目的・背景: 2024年問題の解決、物流における環境負荷低減の促進
- 対象者: 北九州港に定期寄港する国内フェリー及びRORO船を利用する荷主、貨物運送事業者
補助対象となる貨物
北九州港に定期寄港する国内フェリー及び国内RORO船を利用した、新たなモーダルシフト貨物が対象となります。具体的には、以下のいずれかの要件を満たす必要があります。
- 陸上輸送の一部を海上輸送に変更するもの
- 他港利用からの転換により陸送距離が短縮するもの
- 新規貨物であってCO2削減に寄与するもの
助成金額・補助率
補助金額は、利用するコンテナまたはトラック・トレーラーの種類、および利用曜日によって異なります。以下に詳細を示します。
| 対象 | 平日 | 週末 | 
|---|---|---|
| 20Feet以下のコンテナ、8m未満のトラック・トレーラー | 7,000円/台 | 12,000円/台 | 
| 20Feet超のコンテナ、8m以上のトラック・トレーラー | 10,000円/台 | 15,000円/台 | 
※週末の発着便とは、北九州港発が金・土・日、北九州港着が土・日・月を指します。
※補助額の上限は、申請件数1件あたり20万円です。ただし、数量の内数として週末の発着便でコンテナ5本、若しくはトラック・トレーラー5台以上の利用がある場合は上限額を30万円とします。
補助金額の計算例
例えば、平日に20Feet以下のコンテナを15台輸送した場合、補助金額は7,000円/台 × 15台 = 105,000円となります。
また、週末に20Feet超のコンテナを6台輸送した場合、補助金額は15,000円/台 × 6台 = 90,000円となります。この場合、週末便の利用が5台以上であるため、上限額は30万円となります。
対象者・条件
この補助金の対象となるのは、以下の条件をすべて満たす荷主または貨物運送事業者です。
- 北九州港に定期寄港する国内フェリー及びRORO船を利用すること
- 以下のいずれかの要件を満たすこと
- 陸上輸送の一部を海上輸送に変更するもの
- 他港利用からの転換により陸送距離が短縮するもの
- 新規貨物であってCO2削減に寄与するもの
 
- 補助対象期間内に、コンテナ10本、若しくはトラック・トレーラー10台以上の輸送を行うこと(貨物の実輸送を行うものに限る)
対象者の具体例
- A社:これまでトラックで大阪まで輸送していた貨物を、北九州港からフェリーを利用して輸送する
- B社:これまで博多港を利用していたが、北九州港の利用に切り替えることで陸送距離を短縮する
- C社:新たに製造した製品を、北九州港からRORO船を利用して全国に輸送する
補助対象経費
この補助金は、海上輸送に直接関連する費用を対象としています。具体的には、フェリーまたはRORO船の利用料金が該当します。ただし、以下の費用は対象外となります。
- 陸上輸送費用
- 港湾での荷役費用
- その他、海上輸送に直接関連しない費用
申請方法・手順
申請は以下の手順で行います。申請には事前相談が必須となりますので、ご注意ください。
- 事前相談: 北九州市港湾空港局 物流振興課に電話またはメールで事前相談を行います。
- 申請書類の準備: 以下の必要書類を準備します。
- 申請書類の提出: 準備した申請書類を北九州市港湾空港局 物流振興課に提出します。
- 審査: 北九州市港湾空港局で審査が行われます。
- 交付決定: 審査通過後、交付決定通知が送付されます。
- 実績報告: 輸送実績を報告します。第三者(船会社等)による輸送証明の添付が必要です。
必要書類
- 補助金交付申請書
- 事業計画書
- 会社概要
- 輸送計画書
- その他、北九州市港湾空港局が必要とする書類
申請期限: 令和8年1月30日
※補助金交付申請の合計が令和7年度の予算額に達した場合、その時点で受付を終了します。
採択のポイント
採択されるためには、以下のポイントを押さえることが重要です。
- モーダルシフトによるCO2削減効果を具体的に示す
- 輸送コスト削減効果を明確に示す
- 北九州港の利用促進に貢献する内容であること
- 申請書類に不備がないこと
よくある不採択理由
- 申請書類の不備
- CO2削減効果が不明確
- 輸送コスト削減効果が低い
- 北九州港の利用促進に繋がらない
よくある質問(FAQ)
- Q: 申請には事前相談が必須ですか?
 A: はい、申請には事前相談が必須です。
- Q: 他の補助制度との併用は可能ですか?
 A: いいえ、本市が行う他の補助制度との重複受給はできません。
- Q: 申請は先着順ですか?
 A: はい、申請は受付順とし、予算上限に達した時点で受付を締め切ります。
- Q: 実績報告には何が必要ですか?
 A: 第三者(船会社等)による輸送証明の添付が必要です。
- Q: 補助金額の上限はありますか?
 A: はい、申請件数1件あたり20万円が上限です。ただし、週末の発着便でコンテナ5本、若しくはトラック・トレーラー5台以上の利用がある場合は上限額を30万円とします。
まとめ・行動喚起
北九州港モーダルシフト補助金は、2024年問題の解決と環境負荷低減に貢献できる魅力的な制度です。対象となる荷主・貨物運送事業者の方は、ぜひこの機会に海上輸送への転換をご検討ください。
次のアクション: まずは北九州市港湾空港局 物流振興課に事前相談を行い、申請資格や必要書類について確認しましょう。
問い合わせ先: 北九州市港湾空港局 港営部 物流振興課 TEL:093-321-5941
