詳細情報
建築GX・DX推進事業とは?
建築業界におけるGX(グリーントランスフォーメーション)とDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するための補助金制度、それが建築GX・DX推進事業です。この補助金は、建築物のライフサイクル全体でのCO2排出量削減と、BIM(Building Information Modeling)の普及による生産性向上を目的としています。最大5500万円の補助金を受けられるチャンスです。建築事業者にとって、この制度はまさに追い風となるでしょう。
助成金の概要
正式名称
建築GX・DX推進事業
実施組織
国土交通省
目的・背景
この事業は、建築物のLCA(ライフサイクルアセスメント)実施によるLCCO2削減の推進(GX)と、建築BIMの普及拡大による生産性向上の推進(DX)を一体的・総合的に支援し、取り組みを加速化させることを目的としています。地球温暖化対策と建設業界の効率化という、現代社会の重要な課題解決に貢献します。
対象者の詳細
対象となるのは、一定の要件を満たす建築物を整備するプロジェクトにおいて、複数の事業者が連携して建築BIMデータの作成等を行う場合の設計費及び建設工事費、建築物のLCA算定に係る費用です。具体的には、設計事務所、建設会社、発注者などが対象となります。
助成金額・補助率
補助金額は、プロジェクトの規模や内容によって異なりますが、設計費で最大3,500万円、建設工事費で最大5,500万円となっています。LCA算定を合わせて実施する場合は、LCA算定費用として追加で500万円が補助されます。
重要:BIM関連費用の補助率は1/2です。LCA算定費用は定額補助となります。
補助金額の例
| 延べ面積 | 設計費 | 建設工事費 |
|---|---|---|
| 10,000平方メートル未満 | 2,500万円 | 4,000万円 |
| 10,000平方メートル以上 30,000平方メートル未満 | 3,000万円 | 5,000万円 |
| 30,000平方メートル以上 | 3,500万円 | 5,500万円 |
対象者・条件
この補助金を受けるためには、いくつかの条件を満たす必要があります。
- 耐火建築物または準耐火建築物であること
- 省エネ基準に適合していること
- 複数の事業者が連携してBIMデータを活用すること
- 元請事業者は下請事業者のBIM導入を支援すること
- 元請・下請事業者は「BIM活用事業者登録制度」に登録すること
- 大規模な新築プロジェクトでは、国土交通省が定めるBIMモデルの活用を行うこと
補助対象経費
補助の対象となる経費は、BIMの導入や活用、LCAの実施にかかる費用です。具体的には以下のものが含まれます。
- BIMソフトウェアの利用費(購入、サブスクリプション、レンタル含む)
- BIMソフトウェア関連費(PCリース料、ARゴーグル料等)
- CDE環境構築費、利用費
- BIMコーディネーターの人件費
- BIMマネジャーの人件費
- BIM講習の実施費用
- BIMモデラーの人件費
- LCA算定に要する費用
申請方法・手順
申請は、jGrantsを利用して電子申請で行います。GビズIDの取得が必要ですので、事前に準備しておきましょう。
- GビズIDの取得
- 代表事業者登録
- 交付申請
- 完了実績報告
申請スケジュール
令和7年度のスケジュールは以下の通りです。
- 代表事業者登録:令和7年4月1日~令和7年12月末
- 交付申請:令和7年4月10日~令和7年9月30日(新規プロジェクト)
- 交付申請:令和7年7月1日~令和7年9月30日(既存プロジェクト)
採択のポイント
採択されるためには、以下のポイントを押さえて申請書を作成しましょう。
- BIMの導入・活用計画が具体的であること
- LCCO2削減効果が明確であること
- 事業の実現可能性が高いこと
- 費用対効果が高いこと
よくある質問(FAQ)
- Q: 補助金の申請はいつまでですか?
A: 令和7年9月30日までです。 - Q: 補助対象となる経費は何ですか?
A: BIMソフトウェアの利用費、BIMコーディネーターの人件費、LCA算定費用などが対象です。 - Q: 申請はどのように行いますか?
A: jGrantsを利用して電子申請で行います。 - Q: GビズIDは必須ですか?
A: はい、必須です。事前に取得しておきましょう。 - Q: 補助金の交付はいつですか?
A: 完了実績報告後、審査を経て交付されます。
まとめ・行動喚起
建築GX・DX推進事業は、建築業界のGXとDXを推進するための強力な支援制度です。この機会を逃さず、積極的に活用しましょう。まずはGビズIDを取得し、代表事業者登録を行いましょう。詳細については、国土交通省の公式サイトや建築GX・DX推進事業実施支援室のホームページをご確認ください。
ご不明な点があれば、建築GX・DX推進事業実施支援室までお問い合わせください。
問い合わせ先:建築GX・DX推進事業実施支援室