詳細情報
「自然と人間との共生」をテーマに、地域での環境保全活動や自然教育に取り組んでいるNPO法人やボランティア団体の皆様へ。活動資金の確保にお悩みではありませんか?公益財団法人国際花と緑の博覧会記念協会が実施する「花博自然環境助成事業」は、そんな皆様の力強い味方となる制度です。この助成金は、調査研究活動に最大100万円、イベントや普及啓発活動に最大50万円を支援します。この記事では、2025年(令和8年度)募集の「花博自然環境助成」について、対象者や申請方法、そして採択されるための重要なポイントまで、どこよりも詳しく、そして分かりやすく解説します。あなたの団体の素晴らしい活動をさらに発展させるため、ぜひ最後までご覧ください。
この助成金のポイント
- NPOやボランティア団体など非営利団体が広く対象
- 調査研究は最大100万円、活動・行催事は最大50万円を助成
- 「自然と人間との共生」に関する幅広いテーマの活動が対象
- 全国どこからでも申請可能
- 申請期間は2025年7月15日~8月25日(予定)
花博自然環境助成事業とは?
助成金の概要
花博自然環境助成事業は、1990年に大阪で開催された「国際花と緑の博覧会(花の万博)」の基本理念である「自然と人間との共生」を継承・発展させることを目的とした助成金です。この理念に沿った活動を行う非営利団体を資金面で支援し、潤いのある豊かな社会の創造に貢献することを目指しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 令和8年度 花博自然環境助成事業 |
| 実施組織 | 公益財団法人 国際花と緑の博覧会記念協会 |
| 目的 | 「自然と人間との共生」という理念の継承・発展に資する「活動行催事」や「調査研究」を行う団体への支援 |
| 対象事業区分 | 1. 調査研究 2. 活動・行催事 |
対象となる活動の具体例
「自然と人間との共生」というテーマは非常に幅広いですが、具体的には以下のような活動が対象となり得ます。
- 地域の里山や森林、河川の保全・再生活動
- 子どもや親子を対象とした自然観察会や環境教育プログラムの実施
- 地域の生物多様性に関する調査や研究活動
- 都市部における緑化活動やコミュニティガーデンの運営
- 絶滅危惧種の保護活動や外来種駆除に関する取り組み
- 環境問題に関するシンポジウムやセミナー、展示会の開催
助成金額・補助率
助成金額と補助率は、申請する事業の区分によって異なります。上限額だけでなく、補助率(対象経費の4分の3以内)も重要なポイントです。
| 事業区分 | 助成上限額 | 補助率 |
|---|---|---|
| 調査研究 | 1件あたり 100万円 以内 | 対象経費の 4分の3 以内 |
| 活動・行催事 | 1件あたり 50万円 以内 | 対象経費の 4分の3 以内 |
計算例で理解しよう
【例】活動・行催事区分で、対象経費の総額が80万円の場合
- 補助率に基づく計算: 80万円 × 3/4 = 60万円
- 助成上限額: 50万円
- この場合、補助率で計算した金額が上限額を超えているため、実際の助成額は50万円となります。
- 自己負担額は、80万円 – 50万円 = 30万円 となります。
対象者・応募条件
この助成金は、幅広い非営利団体を対象としています。自団体が条件を満たしているか、以下のリストでしっかり確認しましょう。
対象となる団体
- 公益財団法人、一般財団法人
- 公益社団法人、一般社団法人
- 特定非営利活動法人(NPO法人)
- 人格なき社団のうち非営利団体であって代表者の定めがあるもの(例:任意団体、グループ、実行委員会、活動クラブ、友の会、ボランティア団体など)
主な応募条件
- 日本国内に活動の拠点があること。
- 申請する事業の実施主体であること。
- 営利を目的とせず、公益性のある事業を実施する団体であること。
- 申請する事業に関連する何らかの活動実績があること。
- 一団体につき一件の応募であること。
- 同じ事業について、過去3ヵ年度(令和5年度~令和7年度)に連続して助成を受けていないこと。
対象外となる団体
- 国や地方公共団体、独立行政法人
- 民間企業、学校法人
- 特定の政治、思想、宗教等の活動を主たる目的とした団体
- 暴力団またはその統制下にある団体
補助対象となる経費
助成金は、事業の実施に直接必要な経費に対して支払われます。何が対象になり、何が対象にならないのかを事前に把握しておくことが、適切な事業計画と予算策定の鍵となります。
対象経費の例
- 謝金:外部から招く講師や専門家、調査協力者への謝礼
- 旅費交通費:事業実施のための交通費、宿泊費など
- 消耗品費:文房具、作業用品、イベントで配布する資料など
- 印刷製本費:報告書、パンフレット、ポスターなどの印刷費用
- 通信運搬費:郵便代、荷物の送料など
- 会場借上料:イベントや会議で使用する会場のレンタル費用
- 備品購入費:事業に直接必要な機材や道具の購入費用(ただし、汎用性の高いパソコンなどは対象外となる場合があります)
対象外経費の例
- 団体の運営に要する経常的な経費(事務所家賃、光熱費など)
- 団体の構成員(職員、会員)への人件費や給与
- 飲食費、懇親会費用
- 助成対象事業以外の活動に使われる経費
【重要】経費の対象範囲は年度によって細かく変更される可能性があります。申請前には必ず最新の公式応募要項で詳細を確認してください。
申請方法・スケジュール
申請は郵送のみとなります。スケジュールをしっかり確認し、余裕をもって準備を進めましょう。
申請期間(令和8年度)
受付期間: 2025年7月15日(火)~ 2025年8月25日(月)
※当日消印有効
申請手順(ステップ・バイ・ステップ)
- 応募要項・申請書類の入手:
国際花と緑の博覧会記念協会の公式サイトから、最新の応募要項と申請書様式をダウンロードします。 - 申請書の作成:
ダウンロードした申請書(様式1)に、団体の情報、事業の目的、内容、スケジュール、収支予算などを具体的に記入します。 - 添付書類の準備:
以下の必要書類を準備します。漏れがないようにチェックリストを作成すると良いでしょう。- 花博記念協会助成金交付申請書(様式1)
- 団体の規約、会則、定款又はこれに類するもの
- 団体の役員名簿
- 団体の活動実績がわかる資料(会報、ニュースレター、パンフレット、新聞記事等)
- その他、事業内容を補足する資料(任意)
- 郵送による提出:
すべての書類をA4サイズで揃え、各1部を下記提出先へ郵送します。締切日の消印が有効ですが、余裕をもって発送しましょう。
書類提出先
〒538-0036 大阪市鶴見区緑地公園2-136
公益財団法人 国際花と緑の博覧会記念協会 企画事業部 企画事業課 宛
採択されるための重要ポイント
多くの団体が応募する中で採択を勝ち取るためには、申請書で事業の魅力と必要性を的確に伝えることが不可欠です。以下のポイントを意識して、申請準備を進めましょう。
審査の視点をおさえる
- 理念との整合性:事業内容が「自然と人間との共生」という花の万博の理念にどれだけ合致しているかが最も重要です。
- 公益性・社会貢献度:その事業が地域や社会にどのような良い影響を与えるのか、具体的に示されているか。
- 計画の具体性と実現可能性:目標設定、スケジュール、予算計画が現実的で、実現可能であると判断できるか。
- 団体の実行能力:これまでの活動実績から、事業を遂行する能力があると信頼できるか。
- 発展性・継続性:助成期間終了後も活動が継続・発展していく可能性があるか。
申請書作成のコツ
- 熱意とストーリーを伝える:なぜこの事業を行いたいのか、その背景にある想いや課題意識を具体的に書きましょう。審査員の心を動かすことが大切です。
- 誰が読んでも分かる言葉で:専門用語は避け、専門外の人が読んでも事業の価値が理解できるように、平易な言葉で説明しましょう。
- 数字で具体的に示す:「多くの人が参加」ではなく「親子30組60人が参加」のように、目標や成果を具体的な数値で示すことで、計画の信頼性が増します。
- 添付資料を有効活用:過去の活動の様子がわかる写真や、作成したチラシなどを添付することで、団体の活動実績を視覚的にアピールできます。
よくある質問(FAQ)
Q1. 個人での応募は可能ですか?
A1. いいえ、個人での応募はできません。NPO法人や任意団体など、複数のメンバーで構成される団体が対象となります。
Q2. 設立したばかりの団体でも応募できますか?
A2. 応募は可能ですが、応募条件に「応募する事業にかかわる何らかの活動実績を有している団体であること」と定められています。設立直後であっても、メンバーが過去に行ってきた関連活動の実績などを示すことが重要です。
Q3. オンラインでの申請はできますか?
A3. 現在は郵送での申請のみ受け付けています。オンライン申請には対応していません。
Q4. 助成金はいつ頃受け取れますか?
A4. 助成金は、原則として事業完了後の精算払いとなります。採択決定後、事業計画に基づき概算払いが認められる場合もありますので、詳細は採択後の手続きでご確認ください。
Q5. 助成対象期間について教えてください。
A5. 令和8年度の助成対象期間は、令和8年(2026年)4月1日から令和9年(2027年)2月28日までの任意の期間となります。この期間内に実施・完了する事業が対象です。
まとめと次のアクション
今回は、NPOやボランティア団体にとって貴重な資金源となる「花博自然環境助成事業」について詳しく解説しました。
重要ポイントの再確認
- 目的:「自然と人間との共生」に貢献する活動を支援。
- 金額:調査研究は最大100万円、活動行催事は最大50万円。
- 対象:NPO、任意団体など幅広い非営利団体。
- 締切:2025年8月25日(月)当日消印有効。
- 申請:郵送のみ。書類の不備に注意。
この助成金を活用することで、あなたの団体の活動はさらに大きく飛躍する可能性があります。まずは公式サイトにアクセスし、最新の応募要項をダウンロードすることから始めましょう。そして、この記事で解説したポイントを参考に、熱意の伝わる申請書を作成してください。皆様の素晴らしい活動が採択されることを心から応援しています。
お問い合わせ先
公益財団法人 国際花と緑の博覧会記念協会
企画事業部 企画事業課
〒538-0036 大阪市鶴見区緑地公園2-136
TEL:06-6915-4516
FAX:06-6915-4524
E-mail:clover@expo-cosmos.or.jp(@を半角に変換して送信してください)
公式サイト:https://www.expo-cosmos.or.jp/main/zyosei/