【令和6年度補正】自動車整備事業者必見!スキャンツール導入に最大16万円の補助金

先進安全自動車(ASV)の普及に伴い、自動車整備に不可欠な「スキャンツール(外部故障診断機)」。その導入コストを大幅に軽減できる、国土交通省の「被害者保護増進等事業費補助金(先進安全自動車の整備環境の確保事業)」が現在公募中です。

この記事では、自動車整備事業者の皆様を対象としたスキャンツール補助金について、対象者、補助額、申請期間、そして具体的な申請方法まで、公式情報を基に分かりやすく解説します。予算上限に達し次第終了となるため、導入を検討中の方はお早めにご準備ください。

補助金の概要|一目でわかる重要ポイント

まずは、本補助金の重要なポイントを一覧表で確認しましょう。

正式名称 令和6年度補正予算 被害者保護増進等事業費補助金(先進安全自動車の整備環境の確保事業に対する支援)
対象事業者 自動車整備事業者(認証の有無は問わないが、自動車整備士の在籍が必要)
補助対象経費 1. スキャンツールの導入費用
2. スキャンツール利活用のための研修費用
補助率 1/3
補助上限額 最大16万円 / 1事業場あたり
(内訳:設備費15万円、研修費1万円)
申請受付期間 令和7年3月31日(月)10:00 ~ 令和8年1月30日(金)17:00
注意点 先着順。予算がなくなり次第、期間内でも受付を終了します。
購入対象期間 令和6年4月1日から令和8年1月30日までに購入・支払いが完了している機器・研修

※2025年10月26日時点の予算消化率は36.7%です。最新情報は公式サイトをご確認ください。

申請から受給までの5ステップ|具体的な流れを解説

「補助金の申請は難しそう」と感じる方もご安心ください。以下のステップに沿って進めれば、スムーズに手続きができます。

STEP 1: 補助対象機器の購入と事業実施

まず、公式サイトに掲載されている「補助対象機器一覧」「補助対象研修一覧」を確認し、対象となるスキャンツールの購入や研修の受講を行います。重要なのは、令和6年4月1日以降に購入・支払いが完了していることです。購入時の請求書や領収書は申請に必須ですので、必ず保管しておきましょう。

STEP 2: 必要書類の準備

次に、オンライン申請に必要な書類を準備します。不備があると審査が遅れる原因になるため、事前にしっかり揃えましょう。

  • 経費使用明細書(Excel):公式サイトからダウンロードして作成
  • 認証書(自動車特定整備事業など)の写し
  • 認証書がない場合:法人は「現在事項全部証明書」と「整備士の証明書類」、個人は「住民票の写し」と「整備士の証明書類」など
  • 請求書の写し
  • 領収書の写し
  • 購入したスキャンツールの写真(外観全体がわかるもの)
  • (任意)一級整備士の証明書類:予算超過時に優先採択を希望する場合

STEP 3: 交付申請兼実績報告(オンライン)

準備した書類を基に、補助金公式サイトの申請システムから手続きを行います。初めて利用する場合は、まず利用者登録が必要です。システム利用手順書を参考に、申請者情報や経費などを入力し、STEP2で準備した書類をアップロードします。

【注意】申請はPCで行うことが推奨されています(スマートフォンやタブレットは動作保証対象外)。

STEP 4: 交付決定・請求書の提出

申請内容が審査され、不備がなければ事務局から「交付決定兼額確定通知」がメールで届きます。通知内容に従い、システム上で補助金の請求手続き(振込先口座の登録など)を行います。

STEP 5: 補助金の受領

請求手続き完了後、事務局から指定した口座に補助金が振り込まれます。これで一連の手続きは完了です。

よくある質問(Q&A)

Q1. 過去に別の補助金でスキャンツールを導入しましたが、今回も申請できますか?

A1. 国の他の補助金(過去の被害者保護増進等事業費補助金を含む)で交付を受けた「同一の機器・研修」を、本補助金で重複して申請することはできません。ただし、過去に交付を受けた事業場とは「別の事業場」で新たに導入する場合は申請可能です。

Q2. 認証工場ではありませんが、対象になりますか?

A2. はい、対象となります。本補助金は自動車整備事業者が対象であり、認証の有無は問いません。ただし、法人・個人事業主ともに、事業所に自動車整備士が在籍していることを証明する書類の提出が必要です。

Q3. PCが分離型のスキャンツールを導入する場合、PCの買い替え費用も対象ですか?

A3. はい、対象となる場合があります。公式サイトの「お知らせ」に「PCを買い替えの方」も対象となる旨の記載があります。ただし、「PC分離型の検査用スキャンツールが必須」などの条件があるため、詳細は公式サイトの「申請の手引き」や「よくある質問」をご確認ください。

まとめ:早めの情報収集と申請準備を!

「先進安全自動車の整備環境の確保事業」補助金は、自動車整備事業者にとってスキャンツール導入の大きなチャンスです。最新の車両整備に対応し、事業の競争力を高めるためにも、ぜひ本制度の活用をご検討ください。

この補助金は先着順であり、予算に達し次第締め切られます。申請期間は令和8年1月30日までと長いですが、油断は禁物です。まずは公式サイトで詳細な公募要領や対象機器リストを確認し、早めに準備を進めることを強くお勧めします。