鳥取県で事業を展開する起業家や中小企業の皆様へ。公益財団法人鳥取県産業振興機構では、令和7年度も事業の成長を力強く後押しする多様な支援メニューを用意しています。この記事では、起業創業から研究開発、販路開拓、海外進出まで、貴社のステージに合わせた助成金・補助金を網羅的に解説します。
鳥取県産業振興機構 支援メニュー早わかり一覧
まずは、どのような支援があるのか全体像を掴みましょう。貴社の課題や目的に合わせて、最適な事業を見つけてください。
分類 | 事業名 | 対象フェーズ |
---|---|---|
起業創業 | とっとり起業化促進事業 | 企画・開発・試作 |
経営強化 | 成長型中小企業等研究開発支援事業 (Go-Tech事業) | 設計・開発・試作 |
経営強化 | 経営力強化戦略事業 | 市場調査・人材育成 |
知財活用 | 外国出願支援事業 | 販路開拓・海外進出 |
販路開拓 | 専門展示会出展補助金 | 販路開拓 |
販路開拓 | デジタル販売促進ツール作成支援補助金 | 販路開拓 |
海外進出 | 海外ビジネス支援補助金 | 海外進出 |
経営改善 | 中小企業再生支援事業 | 経営管理 |
事業引継 | 事業承継・引継ぎ支援事業 | 経営管理 |
【注目】主要助成金・補助金ピックアップ解説
数ある支援策の中から、特に注目度の高い助成金・補助金を詳しくご紹介します。
とっとり起業化促進事業助成金
鳥取県での先進技術分野における起業や新事業展開を強力に支援する助成金です。事業フェーズに応じて2つのタイプが用意されています。
1. 試作実証型・社会実装型
試作品が完成した後の、有効性評価や量産試作、県内での実証実験などを支援します。
- 助成上限額: 1,000万円(社会実装型は要件を満たすと最大プラス1,000万円)
- 助成率: 10/10
- 対象者: 県内で起業予定の個人・グループ、起業後10年以内の法人、新分野進出後5年以内の法人など
- 公募時期: 年3回(5-6月、8-9月、12-1月頃)
2. 起業創業型
アイデア段階から試作品開発まで、事業化の初期段階を支援します。
- 助成上限額: 500万円
- 助成率: 10/10
- 対象者: 上記「試作実証型」と同様
- 公募時期: 年3回(5-6月、8-9月、12-1月頃)
販路開拓・海外展開に使える補助金
製品やサービスを国内外に広めるための強力なサポートです。
補助金名 | 補助上限額 | 補助率 | 主な対象経費 |
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専門展示会出展補助金 | 50万円 | 1/2以内 | 出展小間料、装飾費、旅費交通費 |
デジタル販売促進ツール作成支援補助金 | 20万円 | 1/2以内 | ウェブサイト・動画・パンフレット等の作成委託費 |
中小企業外国出願支援事業補助金 | 最大300万円/社 | 1/2以内 | 外国特許庁への出願料、代理人費用、翻訳費用 |
海外ビジネス支援補助金 | 75万円 | 1/2以内 | 海外見本市参加、バイヤー招聘、プロモーション動画作成 |
申請・活用のための3ステップ
助成金・補助金を活用するためには、計画的な準備が不可欠です。以下のステップを参考に進めましょう。
- STEP 1: 事前相談
まずは鳥取県産業振興機構の担当窓口に相談しましょう。事業内容に合った最適な支援メニューを提案してもらえます。応募に際して事前問い合わせが必須の事業も多いため、このステップは非常に重要です。 - STEP 2: 事業計画の策定と書類作成
自社の強みや事業の将来性、助成金を活用して何を実現したいのかを具体的に示す事業計画書を作成します。公募要領を熟読し、必要な書類を漏れなく準備しましょう。 - STEP 3: 申請と審査
公募期間内に申請書類を提出します。多くの場合、書面審査やプレゼンテーション審査が行われ、事業の革新性や実現可能性、地域経済への貢献度などが評価されます。
まとめ:まずは専門家への相談から
鳥取県産業振興機構は、資金支援だけでなく、専門家派遣や商談会の開催、人材育成など、多角的なサポート体制を整えています。「どの支援が自社に合うかわからない」「事業計画の立て方に不安がある」という方も、まずは一度相談してみてはいかがでしょうか。
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【総合窓口】
公益財団法人鳥取県産業振興機構
電話番号は事業によって異なりますので、公式サイトにてご確認ください。