放課後児童支援員等処遇改善【令和8年度】月額9000円の常勤換算

受付終了 人材育成・雇用

申請受付は終了しました。次回公募は未発表です。

まず確認すること

対象

放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)を行う事業所に勤務する職員。

非常勤職員を含み、経営に携わる法人の役員である職員を除く

本文で確認

もらえる額

月額9,000円相当/賃金改善対象者1人(常勤換算)

国1/3・都道府県1/3・市町村1/3(子ども・子育て支援交付金)

上限額は補助の上限で、実際の受給額とは異なります。

本文で確認

手続き

申請方法:市町村へ事業計画書(別紙様式1)を提出し、事業終了後に事業実績報告書(別紙様式2)を提出

実施機関:こども家庭庁成育局成育環境課(制度所管)/市町村(実施主体)

本文で確認

受付の状況

受付終了

申請受付は終了しました。次回公募は未発表です。

事業開始前に事業計画書、事業終了後に事業実績報告書を提出(提出期日は実施主体である市町村が設定)

出典:公募要領(公式) (新しいタブで開きます)

補助金の基礎データ 公募期間・実施機関・申請方法・公募要領 — 対象と金額は上の「まず確認すること」を参照

放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)を行う事業所に勤務する職員。非常勤職員を含み、…

対象地域
全国
対象者
放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)を行う事業所に…
補助上限
月額9,000円相当/賃金改善対象者1人(常勤換算)
補助率・給付条件
国1/3・都道府県1/3・市町村1/3(子ども・子育て支援交付金)
公募期間
各自治体の年度当初募集〜年度末の実績報告(令和8年度)
実施機関
こども家庭庁成育局成育環境課(制度所管)/市町村(実施主体)
申請方法
市町村へ事業計画書(別紙様式1)を提出し、事業終了後に事業実績報告書(別紙様式2)を提出
必要書類
事業計画書(別紙様式1)/事業実績報告書(別紙様式2…
  • 最大月額9,000円相当/賃金改善対象者1人(常勤換算)まで補助される制度です
  • こども家庭庁成育局成育環境課(制度所管)/市町村(実施主体)が公募する公的支援制度
  • 申請方法は市町村へ事業計画書(別紙様式1)を提出し、事業終了後に事業実績報告書(別紙様式2)を提出に対応

詳細解説

本記事にはプロモーションを含みます。

この記事の信頼性
監修:中澤圭志(中小企業診断士)
情報源:こども家庭庁「放課後児童健全育成事業」実施要綱(令和8年4月8日 第五次改正)別添13/同「令和8年度における『放課後児童支援員等処遇改善等事業』の交付額の算定方法について」(令和8年4月8日 事務連絡)/こども家庭庁「令和8年度 放課後児童対策、こども・子育て支援関連予算案」

この制度を30秒で理解(TL;DR)

放課後児童支援員等処遇改善事業(月額9,000円相当賃金改善)は、放課後児童クラブ(学童保育)で働く職員の収入を3%程度=月額9,000円相当引き上げるための国の補助制度です。令和8年4月8日に第五次改正された「放課後児童健全育成事業」実施要綱の別添13として令和8年度も継続実施されており、こども家庭庁の令和8年度予算案でも「放課後児童支援員等処遇改善事業(月額9,000円相当賃金改善)」として明記されています。窓口は施設のある市町村で、事業計画書を出して賃金改善を実施し、年度終了後に実績報告書を出す、という年度単位のサイクルで動きます。この記事では、実施要綱の原文にあたって「誰がいくら対象になるのか」「常勤換算はどう計算するのか」「支援員本人はどう確かめるのか」を、事業者と支援員本人の両方の視点で整理します。

  1. 令和8年度も継続:令和8年4月8日 第五次改正の実施要綱に別添13として存置。廃止・縮小は行われていません。
  2. 補助率は10分の10ではありません:子ども・子育て支援交付金の枠組みで、国1/3・都道府県1/3・市町村1/3の負担です。
  3. 算式は「補助基準額(月額)×賃金改善対象者数×事業実施月数」。賃金改善対象者数は常勤職員数+非常勤の常勤換算数です。
  4. 常勤換算は「月」単位:1か月あたりの勤務時間数÷就業規則等で定めた常勤の1か月あたりの所定勤務時間数。週単位ではありません。
  5. 賃金改善額の3分の2以上は基本給か毎月決まって支払われる手当で引き上げる必要があり、一時金だけでは要件を満たしません。

■ 令和8年8月時点でまず押さえる3行

制度は生きています。ただし「賃上げ効果が継続される取組」が前提で、要件を満たさなければ補助金の全部または一部が返還対象になります。そして最低賃金の上昇に伴うベースアップ分は、この事業の賃金改善には算入できません。

学童で働いています。ニュースで「9,000円の賃上げ」と聞いたのですが、令和8年度も続いているのでしょうか。
続いています。令和8年4月8日に改正された実施要綱の別添13にそのまま残っており、令和8年度予算案の資料にも同じ名称で載っています。ただし「クラブが実施していれば」という条件付きです。実施するかどうかは運営事業者と市町村の判断なので、次の章の確認方法を使ってください。

令和8年度の月額9,000円賃金改善は何が変わった?

結論から書くと、月額9,000円相当の賃金改善そのものは令和8年度も内容変更なく継続し、変わったのは周辺メニューの方です。根拠は放課後児童健全育成事業実施要綱(令和8年4月8日 第五次改正)で、別添13「放課後児童支援員等処遇改善事業(月額9,000円相当賃金改善)」がそのまま存置されています。一方、こども家庭庁「令和8年度 放課後児童対策、こども・子育て支援関連予算案」では、放課後児童クラブ関係で「人事院勧告や最低賃金の動向を踏まえた放課後児童支援員等の人件費単価の引上げ」と「放課後児童支援員キャリアアップ処遇改善事業への3年目区分の新設」が拡充項目として挙げられました。9,000円の事業は据え置きで、その周りが厚くなった年、というのが令和8年度の姿です。

ここで多くの記事が取り違えているのが補助率です。この事業は子ども・子育て支援交付金で実施され、令和8年度予算案資料に明記された補助割合は国1/3・都道府県1/3・市町村1/3。「10分の10の定額補助」ではありません。同じ資料で定額10/10とされているのは令和8年度に新設された「放課後児童クラブ待機児童対策実証等事業」など別のメニューです。事業者が自治体と協議するときに補助率を取り違えると話が噛み合わないので、ここは押さえておいてください。

表が画面に収まらない場合は、横にスクロールして確認できます。
項目令和8年度の内容根拠資料
制度上の位置づけ放課後児童健全育成事業実施要綱 別添13実施要綱(令和8年4月8日 第五次改正)
賃金改善の水準収入を3%程度(月額9,000円相当)引上げ実施要綱 別添13「1 事業の目的」
補助割合国1/3・都道府県1/3・市町村1/3令和8年度予算案(放課後児童クラブ関係)
実施主体市町村(特別区・一部事務組合を含む)実施要綱 別添13「2 実施主体」
令和8年度の拡充キャリアアップ処遇改善に3年目区分を新設令和8年度予算案「拡充内容に係る補助基準額案等」
制度所管の連絡先こども家庭庁成育局成育環境課 健全育成係(03-6861-0303)令和8年4月8日 事務連絡
用語の整理:名前がよく似た3事業があります。別添6「放課後児童支援員等処遇改善事業」は18時30分を超えて開所するクラブ向け、別添12「キャリアアップ処遇改善事業」は経験年数・研修実績に応じた上乗せ、別添13が本記事の「月額9,000円相当賃金改善」です。「等」の1文字で別制度になります。

3分の質問に答えて対象になりうる支援制度を絞り込む

自分の給料は本当に上がる?支援員本人が確かめる3つの方法

支援員本人にとっての結論は、「クラブが計画書を出していれば必ず本人に周知されているはず」です。実施要綱 別添13の「4 事業内容(2)」は、事業者に対して「賃金改善に係る計画書を作成し、計画の具体的な内容を職員に周知する」ことを求めています。周知は任意ではなく事業内容そのものなので、周知がないなら、そもそも実施していないか、手続きが漏れている可能性が高い、と判断できます。

放課後児童支援員等処遇改善事業の対象となる職員・事業の条件
対象となる職員・事業の条件

■ 確認方法1:賃金改善計画の周知内容を見る

職員会議の資料、掲示、メール、就業規則の改定通知など、形式は問いません。「今年度、月額9,000円相当の賃金改善をどの手当・どの給与項目で行うか」が書かれた文書があるかを確認します。無ければ、運営事業者に「別添13の計画書は提出していますか」と聞くのが最短です。

■ 確認方法2:給与明細の「どこが」増えたかを見る

要件上、賃金改善額の3分の2以上は基本給または毎月決まって支払われる手当で引き上げなければなりません。賞与だけ、年度末の一時金だけ、という形は要件を満たしません。基本給や固定手当の欄が動いているかが判断材料です。

■ 確認方法3:市町村の担当課に制度の実施状況を聞く

実施主体は市町村です。自分のクラブが交付を受けているかは個人には開示されないことがありますが、「この市で別添13を実施しているか」は答えてもらえることが多い項目です。市町村が実施していれば、あとは運営事業者が手を挙げているかどうかの話になります。

最低賃金が上がったぶん時給が上がりました。これが9,000円の賃上げということでしょうか。
それは別物です。実施要綱の留意事項に「最低賃金の上昇等に伴う賃金改善分(ベースアップ分)は、本事業における賃金改善には含めない」と明記されています。最低賃金対応の引上げに加えて、さらに上乗せされているかどうかが判断の分かれ目です。

なお、非常勤で働く方が勤務時間を増やすと社会保険の適用範囲に入るケースがあります。社会保険106万円の壁撤廃と手取り逆転の実務や、育休・介護休業に入るときの給付は育児休業給付金 支給申請書の書き方介護休業給付金 支給申請書の書き方で確認できます。制度全体を横断で確かめたい場合は支援制度の絞り込み診断から入ると早いです。

誰が賃金改善の対象になる?常勤・非常勤の線引き

対象は「別添1に基づく放課後児童健全育成事業を行う事業所に勤務する職員」で、非常勤職員を含み、経営に携わる法人の役員である職員を除く(実施要綱別添13(新しいタブで開きます)と定義されています。運営主体の法人格は問われません。ポイントは、常勤・非常勤の区別と、要綱が置いている「みなし常勤」の扱いです。

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区分要綱上の定義賃金改善対象者数への算入根拠資料
常勤職員施設で定めた勤務時間(所定労働時間)の全てを勤務する者1人としてそのまま算入別添13「5 補助額の算定等(1)」
みなし常勤1日6時間以上かつ月20日以上勤務している者常勤職員とみなして1人で算入別添13「5 補助額の算定等(1)」
非常勤職員上記に当たらない職員1か月の勤務時間数÷常勤の1か月の所定勤務時間数で常勤換算別添13「5 補助額の算定等(1)」
法人の役員である職員経営に携わる法人の役員対象外(算入しない)別添13「1 事業の目的」
年度途中の新規採用賃金改善対象者数の増加が見込まれる場合適宜反映して算出別添13「5 補助額の算定等(1)」
見落とされやすい点:常勤換算の分母は「就業規則等で定めた常勤の1か月あたりの勤務時間数」です(実施要綱 別添13「5 補助額の算定等(1)」)。週の所定労働時間で割る方式は要綱の算式と異なります。月160時間が常勤の事業所で、月80時間勤務の非常勤は0.5人です。

まず自分の事業所が要件を満たすかを、実施要綱 別添13の条文ベースで確認してください。以下は全項目を満たすことが前提の判定です。

補助額はいくらになる?常勤換算シミュレーター

実施要綱 別添13の算式は「補助基準額(月額)×賃金改善対象者数×事業実施月数」で、放課後児童クラブ1支援の単位ごとに算定します。補助基準額は交付要綱で別に定められ、要綱の留意事項では常勤職員について「別に定める補助基準額(月額9,000円相当)以上」の賃金改善を行うことが基本的な考え方とされています。以下のシミュレーターは、この月額9,000円相当を基準額として置いた概算です。

放課後児童支援員等処遇改善事業の1人あたり処遇改善額
1人あたりの処遇改善額(月額・年額)

■ 法定福利費の事業主負担分も充当対象

補助額は「職員の賃金改善及び当該賃金改善に伴い増加する法定福利費等の事業主負担分に全額充てること」とされています。事業主負担分は「前年度における法定福利費等の事業主負担分の総額÷前年度における賃金の総額×賃金改善額」で算定するのが標準です。改修費や備品購入費、光熱費といった運営経費には充てられません。

試算例:常勤2人、非常勤の合計勤務時間が月240時間、常勤の月所定が160時間の事業所なら、賃金改善対象者数は2+240÷160=3.5人。月額基準額は9,000円×3.5=31,500円、12か月で378,000円が年間の補助基準額の概算です。うち3分の2の252,000円以上は基本給または毎月決まって支払われる手当で引き上げる必要があります。
非常勤が10人以上いて勤務時間もバラバラです。1人ずつ換算しないといけませんか。
合計時間で計算して構いません。要綱の算式は「1か月当たりの勤務時間数を常勤の1か月当たりの勤務時間数で除した非常勤職員数」を足し上げる形なので、全員分の月間勤務時間を合計してから割っても結果は同じです。ただし実績報告では個々の賃金改善が確認できる資料が要りますので、集計表は残しておいてください。

事業者はどの順番で手続きする?

実施要綱 別添13の「6 事業実施手続」が定めるのは、実はたった2つの提出物です。事業開始にあたって市町村へ事業計画書(別紙様式1)を提出し、事業終了後に事業実績報告書(別紙様式2)を提出する。市町村はこの2つをもとに処遇改善が適切に実施されているか確認し、必要に応じて助言・指導を行います。添付書類や締切は市町村の交付要綱で上乗せされるため、そこは窓口で確認する形になります。

放課後児童支援員等処遇改善事業の申請から交付までの流れ
申請から交付までの5ステップ
  1. 就業規則・給与規程の改定方針を決める:どの給与項目で、いくら上げるか。3分の2以上を基本給か固定手当に載せる設計にします。
  2. 賃金改善計画を作り、職員に周知する:周知は要綱上の事業内容そのものです。文書で残してください。
  3. 事業計画書(別紙様式1)を市町村へ提出:支援の単位ごとに作成します。
  4. 毎月の賃金に反映する:事業実施月数は賃金改善の月数で数えるため、開始が遅れるほど月数が減ります。
  5. 事業実績報告書(別紙様式2)を提出して精算:要件を満たさないと判断されると、補助金の全部または一部が返還対象になります。
放課後児童支援員等処遇改善事業の年度内スケジュール
上の5ステップを年度の時間軸に置いたスケジュール

■ 開始時期がそのまま金額に効く

算式の最後は「事業実施月数」です。4月から実施すれば12か月、10月からなら6か月分になります。年度当初に間に合わせるほど有利な設計なので、就業規則の改定手続きを含めて逆算しておく価値があります。

就業規則・給与規程の改定を外部の専門家に任せる

この事業でつまずきやすいのは補助金の計算ではなく、就業規則・給与規程の改定と賃金改善計画の文書化です。社内に労務担当がいない小規模クラブでは、社会保険労務士や行政書士にスポットで依頼したほうが早く確実に進みます。スキルマーケットのココナラなら、就業規則の改定や規程作成を単発・定額で依頼でき、見積りの比較もその場でできます。

  • 向く人:労務担当が不在または兼務で、規程改定の前例が社内にないクラブ運営事業者
  • 向かない人:顧問社労士がすでにいる、または自治体の無料相談で完結できる見込みがある事業者
  • 得られること:規程改定と計画書の文書化を外注し、年度当初からの実施に間に合わせやすくなる
ココナラ

就業規則・規程作成の依頼先を比較して見積りを取る

人事・労務まわりでは、傷病手当金の会社側対応と事業主証明の書き方や、外国人雇用の助成金・補助金まとめ松前町 中小企業人材確保支援補助金など、人材確保とセットで使える制度も併せて確認しておくと計画が立てやすくなります。

3つの処遇改善メニューはどう使い分ける?

放課後児童クラブの職員に関係する国の処遇改善は、実施要綱の別添6・別添12・別添13の3本立てです。3つは併用できますが、同じ賃金改善額を二重に計上することはできません実施要綱別添13の留意事項(3)は、本事業による賃金改善を別添6・別添12の賃金改善額および支払賃金に含めないことを明記しています。逆側の別添6・別添12にも同じ趣旨の規定が置かれています。なお別添6の令和8年度の国庫補助基準額3,768,000円は「令和8年度における『放課後児童支援員等処遇改善等事業』の交付額の算定方法について」(令和8年4月8日 事務連絡)に示された数値です。

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事業名主な要件令和8年度の水準根拠資料
別添13 放課後児童支援員等処遇改善事業(月額9,000円相当賃金改善)令和4年1月の賃金水準を超える継続的な賃金改善補助基準額(月額9,000円相当)×賃金改善対象者数×事業実施月数実施要綱 別添13
別添6 放課後児童支援員等処遇改善等事業平日18時30分超の開所かつ年間250日以上開所、平成25年度の職員賃金からの改善3(2)の類型で国庫補助基準額3,768,000円(総人件費から別添1・別添8充当額を除いた額と比較して少ない方)令和8年4月8日 交付額の算定方法について
別添12 放課後児童支援員キャリアアップ処遇改善事業(1年目)放課後児童支援員を配置年額131,000円令和8年度予算案 拡充内容に係る補助基準額案
別添12 同(3年目)経験概ね3年以上+一定の研修受講年額198,000円(令和8年度新設)令和8年度予算案 拡充内容に係る補助基準額案
別添12 同(5年目)経験概ね5年以上+一定の研修受講年額263,000円令和8年度予算案 拡充内容に係る補助基準額案
別添12 同(10年目)経験概ね10年以上で事業所長的立場年額394,000円(1支援の単位あたり上限919,000円)令和8年度予算案 拡充内容に係る補助基準額案

■ 令和8年度の目玉は「3年目区分」の新設

これまで別添12の区分は1年目・5年目・10年目でしたが、令和8年度に経験概ね3年以上の区分(年額198,000円)が加わりました。3〜4年目の支援員を抱えるクラブは、別添13の9,000円とは別枠でここが効きます。ただし対象となる支援員は「一定の研修を受講した者」なので、資質向上研修の受講計画をセットで組む必要があります。

経験年数の合算ができます:別添12では、現在のクラブでの勤続年数に加えて、保育所等の教育・保育施設、学校・専修学校、社会福祉事業を行う施設、一定の認可外保育施設などでの勤続年数を合算できます。中途採用の支援員ほど、この合算の確認で区分が上がる可能性があります。

似た構造の加算は他分野にもあります。障害児支援側は放課後等デイサービス処遇改善加算の令和8年度ガイド、介護分野は介護職員等処遇改善加算 令和8年6月臨時改定ガイド岩手県 介護職員等処遇改善加算の申請ガイドが参考になります。保育側の事務まわりは保育所・こども園の事務が2026年度に押さえる補助金と加算にまとめています。

返還や要件違反になるのはどんなとき?

実施要綱 別添13の留意事項(2)は「事業実績報告書等により、実施された賃金改善の内容が本事業の要件を満たさない場合、特段の理由がある場合を除き、補助金の全部又は一部について返還させる」と定めています。競争的な審査で落ちる制度ではなく、要件を満たさなかったことが後から判明して返還になるタイプです。実施要綱から読み取れる返還・要件違反のトリガーを整理します。

放課後児童支援員等処遇改善事業でつまずく失敗と対策
申請でつまずく5つの失敗と対策
  1. 一時金だけで賃金改善した:賃金改善額の3分の2以上を基本給または毎月決まって支払われる手当で引き上げる必要があります(留意事項および事業内容の規定)。
  2. ベースアップ分を算入した:最低賃金の上昇等に伴う賃金改善分は本事業の賃金改善に含められません。最低賃金対応と混ぜて計上すると過大計上になります。
  3. 他の賃金項目を下げた:本事業で改善した項目以外の賃金項目(業績等に応じて変動するものを除く)の水準を低下させないことが要件です。
  4. 翌年度に水準を戻した:講じた賃金改善の水準を維持することが求められます。臨時特例事業で改善した水準からの引下げも禁じられています。
  5. 別添6・別添12と二重に計上した:3事業の賃金改善額・支払賃金は相互に含めない整理です。同じ改善額を別々の事業で申請すると精算時に是正されます。
  6. 保護者からの徴収額を充てた:本事業に必要な経費として保護者から徴収した額を充当してはならないと明記されています。
  7. 基準日を取り違えた:賃金改善は「令和4年1月の賃金水準を超えて引き上げる」ことが定義です。前年度比ではありません。

■ 恣意的な配分も指摘対象

一律月額9,000円相当ではなく、勤続年数や職務内容に応じた配分も可能です。ただし「特定の職員や特定の勤務形態の職員に偏った賃金改善を行うなど、合理的な理由のない、恣意的な賃金改善を行うことがないように」と釘が刺されています。配分ルールは計画書に書き、職員へ周知しておくのが安全です。

この制度についてよくある疑問

Q. 令和8年度も月額9,000円のままですか。

A. はい。令和8年4月8日に第五次改正された実施要綱の別添13は「収入を3%程度(月額9,000円相当)引き上げるための措置」と規定しており、令和8年度予算案の資料にも同じ内容で記載されています。令和8年度に拡充されたのは別添12のキャリアアップ処遇改善(3年目区分の新設)と、運営費の人件費単価の引上げです。

Q. 補助率は10分の10ですか。

A. いいえ。この事業は子ども・子育て支援交付金で実施され、令和8年度予算案に示された補助割合は国1/3・都道府県1/3・市町村1/3です。10/10(定額)は令和8年度新設の放課後児童クラブ待機児童対策実証等事業など、別のメニューに適用されるものです。

Q. 放課後等デイサービスも対象ですか。

A. 対象外です。別添13の対象は「別添1に基づく放課後児童健全育成事業を行う事業所に勤務する職員」に限られます。障害児向けの放課後等デイサービスは障害福祉サービス等報酬の処遇改善加算という別の枠組みで、要件も申請先も異なります。

Q. パートだけの小さなクラブでも対象になりますか。

A. なります。非常勤職員も対象で、常勤換算して賃金改善対象者数に算入します。1日6時間以上かつ月20日以上勤務している職員は常勤とみなす(実施要綱別添13(新しいタブで開きます))扱いもあるため、フルタイム契約でなくても1人としてカウントできる場合があります。

あわせて確認したい制度

賃金改善と人材確保はセットで設計すると効果が出ます。保育・福祉人材の定着支援では鹿児島市 保育士奨学金返済補助金草津市の保育士奨学金返還支援石垣市の保育士移住支援金といった自治体独自の上乗せがあり、資格取得側では介護支援専門員(ケアマネ)研修費用補助金が受講料の負担を軽くします。

保護者側の支援制度を職員が把握しておくと、保護者対応の質も上がります。認可外保育施設の保育料補助子育てコンシェルジュと利用者支援事業の4類型は、クラブの窓口で聞かれやすい内容です。

同じ構造の処遇改善加算(介護分野)の申請手順を確認する

■ 実務でまず動かす3つ

第一に、就業規則・給与規程の改定方針を決めて賃金改善計画を文書化する。第二に、常勤換算の分母(常勤の1か月あたり所定勤務時間)を就業規則で確定させる。第三に、市町村の担当課に令和8年度の提出様式と締切を確認する。この3つが決まれば、あとは毎月の給与処理と年度末の実績報告に落とし込むだけです。

出典

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この制度では未確認です(公式でご確認ください)。

※ 提出先はこども家庭庁成育局成育環境課(制度所管)/市町村(実施主体)です。最新の受付方法は公式資料でご確認ください。

対象者・対象事業

対象地域(全国)

目的
人材育成・雇用
対象地域
全国
対象者
放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)を行う事業所に勤務する職員。非常勤職員を含み、経営に携わる法人の役員である職員を除く
補助上限
月額9,000円相当/賃金改善対象者1人(常勤換算)
申請の手間
中級(5段階中2)

詳細条件・対象自治体は公募要領をご確認ください。

補助金の概要

要点

対象・申請情報まとめ

詳細条件は公募要領で確認してください。

対象地域
全国
対象者
放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)を…
補助上限
月額9,000円相当/賃金改善対象者1人(常勤換算)
公募期間
各自治体の年度当初募集〜年度末の実績報告(令和8年度)
実施機関
こども家庭庁成育局成育環境課(制度所管)/市町村(実施主体)
主要スケジュール
申請期間 各自治体の年度当初募集〜年度末の実績報告(令和8年度) 全スケジュール ›
申請方法
市町村へ事業計画書(別紙様式1)を提出し、事業終了後に事業実績報告書(別紙様式2)を提出
必要書類
事業計画書(別紙様式1)/事業実績報… 詳細を見る ›
  • 最大月額9,000円相当/賃金改善対象者1人(常勤換算)まで補助される制度です
  • こども家庭庁成育局成育環境課(制度所管)/市町村(実施主体)が公募する公的支援制度
  • 申請方法は市町村へ事業計画書(別紙様式1)を提出し、事業終了後に事業実績報告書(別紙様式2)を提出に対応
POINT!

この補助金のポイント

  • 最大月額9,000円相当/賃金改善対象者1人(常勤換算)まで補助される制度です
  • こども家庭庁成育局成育環境課(制度所管)/市町村(実施主体)が公募する公的支援制度
  • 申請方法は市町村へ事業計画書(別紙様式1)を提出し、事業終了後に事業実績報告書(別紙様式2)を提出に対応
補助対象経費 職員の賃金改善及び当該賃金改善に伴い増加する法定福利費等の事業主負担分に全額充当。改修費・備品購入費… 詳細を見る ›
公募期間 各自治体の年度当初募集〜年度末の実績報告(令和8年度)
実施機関こども家庭庁成育局成育環境課(制度所管)/市町村(実施主体)
主要スケジュール
  1. 申請期間各自治体の年度当初募集〜年度末の実績報告(令和8年度)
  2. 締切事業開始前に事業計画書、事業終了後に事業実績報告書を提出(提出期日は実施主体である市町村が設定)
全スケジュール ›
申請方法 市町村へ事業計画書(別紙様式1)を提出し、事業終了後に事業実績報告書(別紙様式2)を提出
必要書類 事業計画書(別紙様式1)/事業実績報告書(別紙様式2)※添付書類は市町村の交付要… 詳細を見る ›
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SUMMARY

この補助金のまとめ

  • 最大月額9,000円相当/賃金改善対象者1人(常勤換算)まで補助される制度です
  • こども家庭庁成育局成育環境課(制度所管)/市町村(実施主体)が公募する公的支援制度
  • 申請方法は市町村へ事業計画書(別紙様式1)を提出し、事業終了後に事業実績報告書(別紙様式2)を提出に対応
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編集・監修: (中小企業診断士)

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本記事は一般的な情報提供を目的としています。補助額・対象要件・募集状況は変更される場合があるため、申請前に必ず各実施機関の公募要領・公式情報をご確認ください。