「24時間、片時も目が離せない」「自分の時間が全くない」といった、医療的ケアを必要とするお子様を育てるご家族の負担は計り知れません。江戸川区では、こうしたご家族が休息(レスパイト)を取れるよう、区が委託した病院でお子様を一時的にお預かりする「医療的ケア児養育者支援事業」を実施しています。
本記事では、江戸川区におけるこの支援事業について、対象となる条件や利用方法、申請のポイントを詳しく解説します。
江戸川区 医療的ケア児養育者支援事業の概要
医学の進歩により医療的ケア児は増加傾向にありますが、そのケアの多くはご家族が担っています。この事業は、お子様の安全な環境でのケアと、介護を行うご家族の負担軽減(レスパイト)を目的としています。
■ ポイント
この事業は単なる預かりサービスではなく、看護師等が常駐する病院で入院と同様の環境にてお子様をお預かりする制度です。ご家族が安心して休息や用事を済ませる時間を確保するために設けられています。
事業内容の詳細
| 項目 | 内容 |
|---|
| 事業名称 | 医療的ケア児養育者支援事業 |
| 実施主体 | 江戸川区(福祉部 障害者福祉課 権利擁護係) |
| サービス内容 | 区と委託契約した東京都内の病院での一時預かり(レスパイトケア)。 ※その他、医療的ケアに関する訓練や相談も可能。 |
| 利用可能日数 | 年間上限:14日 1回あたりの上限:6泊7日 |
| 費用負担 | 食事代等の実費、および診療に関する医療費(自己負担分)は利用者負担。 |
対象となる医療的ケア一覧
以下のいずれかのケアが必要なお子様が対象です。
- 人工呼吸器管理(カフマシン、NIPPV、CPAP等を含む)
- 気管内挿管又は気管切開
- 鼻咽頭エアウェイ
- 酸素吸入
- 1日につき6回以上の頻回の吸引
- 1日につき6回以上又は継続したネブライザーの使用
- 中心静脈栄養(IVH)
- 経管栄養(経鼻・胃ろう含む)
- 腸ろう・腸管栄養
- 継続する透析(腹膜灌流を含む)
- 1日につき3回以上の定期導尿(人工膀胱を含む)
- 人工肛門
申請方法と利用までの流れ
利用には事前の相談と申請が必要です。以下の5つのステップで進みます。
Step 1:事前相談(電話)
利用希望月の3か月前の1日(閉庁日の場合は翌開庁日)から受付が開始されます。まずは江戸川区の担当窓口へ電話でご相談ください。
- 連絡先:江戸川区福祉部障害者福祉課権利擁護係
- 電話:03-5662-1993
Step 2:申請書類の提出
相談後、必要書類を提出します。提出方法は郵送、窓口持参、または電子申請(ぴったりサービス)が可能です。
Step 3:利用決定
区での審査を経て、利用が決定すると「利用決定通知書」が郵送されます。
Step 4:病院への予約と事前受診
通知書に記載された方法で病院へ予約を行います。予約後、改めてかかりつけ医に「診療情報提供書(病院宛)」の作成を依頼し、病院へ送付します。
初めて利用する場合は、安全確保のため事前の受診が必須となります。
スムーズに利用するためのポイント
事業を円滑に活用するために、以下の点にご留意ください。
■ 利用のコツ
1. かかりつけ医との連携
申請時と利用決定後の2回、診療情報提供書の作成が必要です。事前に医師へ相談しておきましょう。
2. 早めの計画
利用希望日の3か月前から受付開始です。夏休みなどは混み合うため、早めの相談をおすすめします。
3. 詳細な情報提供
「本人状況票」には、普段のケア方法や注意点を詳しく記載してください。病院側での安全なケアに繋がります。
よくある質問(FAQ)
Q. 江戸川区に転入したばかりでも利用できますか?
A. はい、申請時点で江戸川区に住民登録があれば対象となります。
Q. 利用料金はかかりますか?
A. 預かりサービス自体の利用料は無料ですが、食事代等の実費や、滞在中に医療処置を行った場合の医療費(保険自己負担分)はかかります。
Q. 緊急時にすぐ預かってもらえますか?
A. 事前の申請と病院調整が必要なため、即日利用は困難です。予定が分かっている場合は早めにご相談ください。
Q. 預かり先の病院は指定できますか?
A. 江戸川区が委託契約している病院の中から指定されます。原則として利用者が選ぶことはできません。
お問い合わせ先
本事業の利用を検討されている方は、まずはお電話にてお問い合わせください。
| 部署名 | 江戸川区福祉部 障害者福祉課 権利擁護係 |
| 所在地 | 〒132-8501 東京都江戸川区中央1丁目4番地1号 |
| 電話番号 | 03-5662-1993 |