【2025年】大阪府宿泊税システム改修費補助金|最大50万円!申請方法を宿泊事業者向けに解説
補助金詳細
Details大阪府宿泊税の特別徴収義務者として登録されている、または登録申請をしている事業者
・補助金交付申請書兼実績報告書(既実施分)(様式第1号)
・事業計画及び明細書(様式第2号)
・府税納付状況及び特別徴収義務者登録状況確認同意書(様式第3号)
・要件確認申立書(様式第4号)
・暴力団等審査情報(様式第5号)
・誓約書(様式第6号)
・振込口座が確認できるもの(通帳の写し等)
・補助対象経費の支払いを証明する書類(契約書、見積書、請求書、領収書等)の写し
・レジシステムの改修又は構築
・レジシステムの構築に係るソフトウェア購入
・その他、宿泊税の円滑な徴収を図るために知事が必要と認める事業
申請前チェックリスト
補助金概要
Overview2025年(令和7年)9月1日から、大阪府の宿泊税制度が改正されます。これに伴い、多くの宿泊事業者様がレジシステムや予約管理システムの改修・更新に迫られているのではないでしょうか。新たな税率への対応や免税処理など、実務的な負担は決して小さくありません。そんな事業者様の負担を軽減するため、大阪府では「令和7年度 大阪府宿泊税システム改修費補助金」を実施します。この制度を活用すれば、システム改修にかかる経費の最大1/2、上限50万円の補助を受けることが可能です。本記事では、大阪府内で宿泊施設を運営する事業者様に向けて、この補助金の概要から対象経費、申請方法、採択のポイントまで、どこよりも詳しく、そして分かりやすく徹底解説します。予算には限りがあり、上限に達し次第終了となるため、早めの情報収集と準備が成功のカギとなります。ぜひ最後までご覧いただき、スムーズな申請にお役立てください。
大阪府宿泊税システム改修費補助金とは?
まずは、本補助金の全体像を把握しましょう。どのような目的で、誰が、何を対象に支援してくれるのかを解説します。
制度の目的と背景
大阪府では、観光振興施策の財源を確保するため、宿泊税を導入しています。2025年9月1日からは、観光客の増加や多様なニーズに対応するため、この宿泊税制度が改正されます。具体的には、免税点や税率が以下のように変更されます。
| 宿泊料金(1人1泊あたり) | 改正前(~2025年8月31日) | 改正後(2025年9月1日~) |
|---|---|---|
| 5,000円未満 | 課税なし | 課税なし |
| 5,000円以上7,000円未満 | 課税なし | 200円 |
| 7,000円以上15,000円未満 | 100円 | 200円 |
| 15,000円以上20,000円未満 | 200円 | 400円 |
| 20,000円以上 | 300円 | 500円 |
この制度改正に伴い、宿泊事業者はレジシステム(PMS等)の設定変更や改修、場合によっては新規導入が必要となります。本補助金は、こうしたシステム対応にかかる事業者の経済的負担を軽減し、新しい宿泊税制度への円滑な移行を支援することを目的としています。
補助金の基本情報
| 正式名称 | 令和7年度 大阪府宿泊税システム改修費補助金事業 |
| 実施組織 | 大阪府 府民文化部 都市魅力創造局 企画・観光課 |
| 対象者 | 大阪府宿泊税の特別徴収義務者として登録済み、または登録申請中の事業者 |
| 申請期間 | 令和7年9月30日(火)から令和8年2月28日(土)まで |
| 注意点 | 予算の上限に達した場合、期間内でも受付を終了します。 |
補助金額・補助率について
気になる補助金額と補助率について、具体的に見ていきましょう。本補助金は、施設の規模によって上限額が変動する点が特徴です。
補助率
補助率は、補助対象経費の2分の1以内です。つまり、システム改修にかかった費用の半額が補助される計算になります。
補助上限額
補助上限額は、1施設あたりの客室数に応じて4段階に設定されています。
| 1施設あたりの客室数 | 補助上限額 |
|---|---|
| 9室以下 | 5万円 |
| 10室以上 29室以下 | 10万円 |
| 30室以上 49室以下 | 30万円 |
| 50室以上 | 50万円 |
【計算例】
- ケース1:客室数25室のホテルが、システム改修に28万円(税抜)を支出した場合
補助対象経費:28万円
補助率適用額:28万円 × 1/2 = 14万円
補助上限額(10~29室):10万円
→ 補助率適用額が上限額を超えているため、補助金額は10万円となります。 - ケース2:客室数60室の旅館が、システム構築に80万円(税抜)を支出した場合
補助対象経費:80万円
補助率適用額:80万円 × 1/2 = 40万円
補助上限額(50室以上):50万円
→ 補助率適用額が上限額以内なので、補助金額は40万円となります。
補助対象者と対象事業の詳細
対象となる事業者
本補助金の対象者は、以下の要件を満たす事業者です。
- 交付申請時点において、大阪府宿泊税の特別徴収義務者として登録されている、または登録申請をしている事業者。
「特別徴収義務者」とは、宿泊者から宿泊税を預かり、大阪府に納税する義務を負う宿泊事業者のことを指します。まだ登録が済んでいない場合は、速やかに手続きを行いましょう。その他、府税の滞納がないことや、暴力団排除条例に抵触しないことなども要件となるのが一般的です。
補助対象となる事業・経費
補助の対象となるのは、令和6年11月5日(改正条例案の可決日)以降に実施され、申請時までに支払いが完了した以下の事業にかかる経費です。
- レジシステムの改修又は構築
既存のPMS(宿泊管理システム)やPOSレジのプログラム修正、機能追加など。 - レジシステムの構築に係るソフトウェア購入
新しい税率に対応したソフトウェアの新規購入費用など。 - その他、宿泊税の円滑な徴収を図るために知事が必要と認める事業
ハードウェアの購入なども含まれる可能性がありますが、詳細は公募要領で確認が必要です。
補助対象外となる経費の例
一方で、以下のような経費は補助対象外となる可能性が高いので注意しましょう。
- クラウドサービスの利用料、システムの保守料などのランニングコスト
- リースやレンタル契約のソフトウェア、ハードウェア
- 消費税および地方消費税
- 国や他の自治体の補助金と重複して補助を受ける経費
- パソコンやタブレット等の汎用性が高い物品(ただし、システム専用機として認められる場合を除く)
- 人件費、交通費、通信費、振込手数料などの一般管理費
申請方法と必要書類
申請はオンラインで完結します。ここでは、申請の具体的な流れと、事前に準備すべき書類について詳しく解説します。
申請のステップ
申請は以下のステップで進みます。
- 公募要領の確認:公式サイトから最新の交付要綱や公募要領をダウンロードし、詳細な要件を熟読します。
- 必要書類の準備:後述する申請書類一式を準備します。様式は公式サイトからダウンロードできます。
- オンライン申請:「大阪府行政オンラインシステム」にアクセスし、必要事項を入力、準備した書類をアップロードして申請します。
- 審査・交付決定:申請内容が審査され、不備がなければ交付決定通知が届きます。審査は随時行われます。
- 補助金の請求・受領:交付決定後、請求書を提出し、指定した口座に補助金が振り込まれます。(本補助金は実績報告を兼ねた申請のため、交付決定後の流れが簡略化されています)
採択されるための3つのポイント
本補助金は要件を満たせば採択される可能性が高いですが、予算には限りがあります。確実に補助を受けるために、以下の3つのポイントを押さえましょう。
1. とにかく早めに申請する
最も重要なポイントです。公募要領にも明記されている通り、予算の上限に達した場合は、申請期間中であっても受付が終了します。制度改正に伴う改修は既に実施済み、または計画中の事業者が多いはずです。申請受付が開始されたら、できるだけ早く手続きを完了させましょう。
2. 書類の不備をゼロにする
申請書類の記入漏れや添付書類の不足は、審査の遅れや不採択に直結します。特に、経費の内訳を示す「事業計画及び明細書」や、支払いを証明する領収書・請求書は重要です。提出前に、公募要領のチェックリストなどを使って、複数人でダブルチェックすることをお勧めします。
3. 対象経費を正確に切り分ける
システム改修の見積書や請求書に、保守費用や通信費など対象外の経費が含まれている場合は、補助対象となる経費だけを明確に抜き出して申請する必要があります。ベンダーに対象経費のみを記載した見積書や請求書を再発行してもらうなど、客観的に証明できる書類を準備しましょう。
よくある質問(FAQ)
- Q1. 制度改正前(令和6年11月5日より前)に実施した改修は対象になりますか?
- A1. 対象になりません。本補助金の対象となるのは、改正条例案が可決された令和6年11月5日以降に実施・支払いが完了した事業です。
- Q2. 大阪府内で複数の施設を運営している場合、申請はまとめてできますか?
- A2. 申請は施設ごとに行う必要があります。補助上限額も1施設あたりで設定されていますので、施設ごとに客室数に応じた上限額が適用されます。
- Q3. パソコンの購入費用は対象になりますか?
- A3. メールや事務作業などにも使える汎用的なパソコンは対象外となる可能性が高いです。ただし、そのパソコンが宿泊税対応のレジシステムを稼働させるために不可欠な専用端末であると証明できれば、対象となる場合があります。詳細は公募要領を確認するか、コールセンターにお問い合わせください。
- Q4. 申請すれば必ず補助金はもらえますか?
- A4. いいえ、必ずではありません。提出された書類に基づき審査が行われ、要件を満たしていると判断された場合に交付が決定します。また、前述の通り、予算の上限に達した時点で受付が終了するため、申請しても採択されない場合があります。
- Q5. オンライン申請がどうしても難しい場合はどうすればよいですか?
- A5. 原則としてオンライン申請のみとなっています。操作方法などで不明な点があれば、まずは下記のコールセンターに相談してみることをお勧めします。
まとめ
今回は、2025年9月の大阪府宿泊税制度改正に対応するための「大阪府宿泊税システム改修費補助金」について解説しました。
重要ポイントの再確認
- 対象者:大阪府宿泊税の特別徴収義務者(申請中も含む)
- 補助額:経費の1/2、上限5万円~50万円(客室数による)
- 対象事業:令和6年11月5日以降に実施したシステム改修・構築など
- 申請期間:令和7年9月30日~令和8年2月28日
- 注意点:予算上限に達し次第、早期終了あり!
制度改正への対応は、宿泊事業者にとって必須の業務です。この補助金を最大限に活用し、コストを抑えながら円滑な移行を実現しましょう。申請準備は今からでも始められます。まずは公式サイトで公募要領をダウンロードし、ご自身の施設が対象となるか、必要な書類は何かを確認することからスタートしてください。
お問い合わせ先
| 名称 | 大阪府宿泊税システム改修費補助金コールセンター(審査事務局) |
| 電話番号 | 050-3785-6615 |
| 受付時間 | 9:00~18:00(土日祝、年末年始を除く) |
| 公式サイト | 大阪府宿泊税システム改修費補助金ページ |
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|---|---|---|---|---|---|
| 補助金額 | 最大50万円 | 最大200万円(改修費)+家賃・利子補給 | 最大30万円 | 最大500万円 | 最大60万円 |
| 補助率 | 補助対象経費の2分の1以内。補助上限額は1施設あたりの客室数に応じて5万円から50万円まで変動します。 | — | — | — | 診療所3/4、病院1/2、薬局3/4(大型チェーン1/2) |
| 申請締切 | 2026年2月28日 | 令和8年1月30日まで | 令和7年12月の最終開庁日(2025年12月26日頃) | 2025年12月26日まで | 令和8年1月15日 |
| 難易度 | |||||
| 採択率 | 85.0% | 30.0% | 30.0% | 30.0% | — |
| 準備目安 | 約14日 | 約14日 | 約14日 | 約14日 | 約14日 |
| 詳細 | — | 詳細を見る → | 詳細を見る → | 詳細を見る → | 詳細を見る → |
よくある質問
FAQQ この補助金の対象者は誰ですか?
Q 申請に必要な書類は何ですか?
・事業計画及び明細書(様式第2号)
・府税納付状況及び特別徴収義務者登録状況確認同意書(様式第3号)
・要件確認申立書(様式第4号)
・暴力団等審査情報(様式第5号)
・誓約書(様式第6号)
・振込口座が確認できるもの(通帳の写し等)
・補助対象経費の支払いを証明する書類(契約書、見積書、請求書、領収書等)の写し
Q どのような経費が対象になりますか?
・レジシステムの構築に係るソフトウェア購入
・その他、宿泊税の円滑な徴収を図るために知事が必要と認める事業