【2025年】福岡市宿泊事業者向け補助金｜最大300万円を支援

【2025年度版】福岡市の宿泊事業者必見！「受入環境充実支援補助金」を徹底解説

福岡市内でホテル・旅館や民泊を運営されている事業者様へ朗報です。福岡市では、インバウンド対応や災害対策、デジタル化など、宿泊施設の魅力と競争力を高めるための取り組みを支援する「令和7年度 福岡市宿泊事業者受入環境充実支援補助金」の公募を開始しました。この記事では、補助金の概要から対象経費、申請方法まで、分かりやすく解説します。

補助金の概要

本補助金は、福岡市内の宿泊施設が多様化する宿泊ニーズに対応し、安全で快適な受入環境を整備することを目的としています。事業者の種別（ホテル・旅館等か、民泊か）によって対象事業や上限額が異なりますのでご注意ください。

※注意：補助対象となるのは、交付決定日以降に購入・実施されたものに限ります。交付決定前の契約や支払いは対象外です。

補助対象となる事業と経費の具体例

補助対象となる事業は多岐にわたります。自社の課題解決やサービス向上に繋がる取り組みがないか、ぜひご確認ください。

【ホテル・旅館・民泊 共通】

1. インバウンド対応強化

外国人観光客の受け入れをスムーズにするための設備投資やツール導入が対象です。

• 多言語化対応：ホームページ、館内案内、パンフレット等の翻訳・制作費用
• 翻訳機の購入：多言語対応のAI翻訳機やタブレット端末の購入費用
• Wi-Fi環境整備：Wi-Fi設備の新規導入や機能強化にかかる費用（ホテル等）
• トイレの洋式化：和式トイレを洋式トイレへ改修する工事費用（ホテル等のみ、現状和式のものに限る）

2. 災害対応強化

万が一の災害時に宿泊客の安全を守るための備品購入や設備導入が対象です。

• 防災備品：ポータブル電源、懐中電灯、ヘルメット、毛布、簡易ベッド、段ボール間仕切り等
• 防災設備：非常用電源、止水板の設置費用

3. 生産性向上に向けたデジタル化・業務改善

ITツールやデジタル機器を導入し、業務効率化や省人化を図る取り組みが対象です。

• チェックインの自動化：デジタルチェックイン機、スマートロック、デジタルキーの導入
• 業務効率化：施設巡回用の多機能カメラ、受付・案内ロボットの導入
• 業務標準化：スタッフ用マニュアルの制作費用

【ホテル・旅館・簡易宿所のみ対象】

4. バリアフリー化

高齢者や障がいのある方も快適に過ごせる施設にするための改修が対象です。

• ユニバーサル対応：客室や共用部の手すり設置、スロープ設置等の段差解消工事
• 備品購入：車いすの購入費用

5. 人材確保・育成

人材不足の解消やスタッフのスキルアップを目的とした取り組みが対象です。

• 採用活動：人材募集イベントへの出展料、求人広告の掲載費用
• 研修：社内研修の外部講師謝金、社外研修への参加費用

6. 宿泊施設の魅力向上

施設の付加価値を高め、顧客満足度を向上させる取り組みが対象です。

• 長期滞在対応：客室へのワークスペースやキッチンの整備
• 地域文化の活用：福岡市ゆかりの作家によるアート作品や伝統工芸品の購入・設置（※条件あり）

補助上限額の詳細（ホテル・旅館・簡易宿所）

ホテル・旅館・簡易宿所の場合、補助上限額は施設の客室数に応じて変動します。客室数が多いほど、より高額な補助が受けられます。

申請方法と必要書類

申請は原則としてメールで受け付けています。郵送を希望する場合は、事前に問い合わせ先へ連絡が必要です。

主な必要書類（交付申請時）

1. （様式第1号）交付申請書兼事業計画書
2. （様式第1号別紙）事業収支計画書
3. 補助対象経費の積算が確認できる書類（見積書やカタログの写し等）
4. （添付書類１）誓約書
5. （添付書類２）役員名簿

各種様式は福岡市の公式ホームページからダウンロードできます。記入例も公開されているため、申請前に必ず確認しましょう。

▼公式サイト・様式ダウンロードはこちら

• 【ホテル・旅館・簡易宿所用】公式ページ
• 【民泊用】公式ページ

まとめ

「福岡市宿泊事業者受入環境充実支援補助金」は、市内の宿泊事業者が抱える様々な課題解決を後押しする、非常に使い勝手の良い制度です。インバウンド需要の回復が見込まれる中、この機会に施設のサービス向上や業務効率化を図ってみてはいかがでしょうか。

申請は先着順で、予算がなくなり次第終了となります。活用を検討されている事業者は、早めに準備を進め、申請することをおすすめします。