令和7年度 東京都テレワークトータルサポート助成金とは?
東京都では、都内の中堅・中小企業等を対象に、テレワークの導入から定着、促進までを総合的に支援する「令和7年度 テレワークトータルサポート助成金」を実施します。この助成金は、テレワーク環境の整備に必要な機器導入経費などを助成するもので、企業の多様な働き方の実現を後押しします。さらに、改正育児・介護休業法への対応や、現場作業などテレワークが困難な従業員の熱中症対策に関する取り組みも加算対象となる、非常に現代のニーズに即した制度です。
助成金のポイント
- 対象者: 都内に事業所を置く常時雇用労働者2名以上999人以下の中堅・中小企業等
- 必須項目: テレワーク環境の整備(機器導入など)
- 加算項目: 育児・介護コース、職場環境改善コース(熱中症対策など)
- 申請期間: 令和7年6月10日(火)~ 令和8年2月27日(金)
- 事前準備: 申請前に東京都の「テレワーク相談窓口」の利用が必須
助成対象となる事業者(事業者要件)
本助成金の対象となるには、以下の主な要件をすべて満たす必要があります。
- 常時雇用する労働者が2人以上999人以下であること。
- 都内に本社または事業所を置く中堅・中小企業等であること。
- 東京都が実施する「テレワーク相談窓口」を利用したこと。
- 都税の未納がないこと。
- 過去5年間に重大な法令違反等がないこと。
※その他にも詳細な要件があります。申請前に必ず公式の募集要項をご確認ください。
助成内容の詳細
この助成金は、必須項目である「テレワーク環境の整備」に加えて、企業の状況に応じて2つの加算項目を申請できます。
【必須】テレワーク環境の整備
テレワークの導入・定着・促進を図るための環境整備に係る経費が対象です。具体的には、ノートパソコン、タブレット、VPNルーターなどのハードウェアや、関連するソフトウェアの導入費用などが想定されます。
【加算】育児・介護コース
改正育児・介護休業法への対応と、従業員の仕事と家庭の両立を支援するための取り組みが対象です。テレワーク環境整備とあわせて申請することで、助成が加算されます。
【加算】職場環境改善コース
建設業や運送業など、業務の性質上テレワークが困難な従業員がいる企業向けの加算項目です。これらの従業員の熱中症対策として、以下のような製品の整備に係る経費が対象となります。
- 体温を下げるための機能がある作業服(空調服など)
- 熱中症のリスクを回避する機能がある製品
※加算項目のみでの申請はできません。
申請の流れと期間
申請は以下のステップで進めます。特に、事前の相談が必須となっている点にご注意ください。
- STEP1: テレワーク相談窓口の利用
まずは東京都が実施する「テレワーク相談窓口」に相談します。企業の課題に応じたコンサルティングや助成金の案内を受けられます。 - STEP2: 申請書類の準備・提出
相談後、募集要項に従って申請書類を準備し、郵送または電子申請(jGrants)で提出します。 - STEP3: 審査・交付決定
提出された書類に基づき審査が行われ、交付が決定されます。 - STEP4: 事業の実施
交付決定後、計画に沿ってテレワーク環境の整備等を実施します。 - STEP5: 実績報告と助成金の請求
事業完了後、実績報告書を提出し、助成金の請求を行います。 - STEP6: 助成金の交付
報告書の内容が確認された後、助成金が交付されます。
申請受付期間
令和7年6月10日(火曜日)から 令和8年2月27日(金曜日)まで
※予算の上限に達した場合、期間内でも受付を終了することがありますので、早めの準備・申請をおすすめします。
【重要】申請に関する注意点
財団では、助成金に関する不審な勧誘について注意を呼びかけています。
- 「自己負担なしで助成金がもらえる」といった勧誘に注意してください。本助成金は、経費の3分の1または2分の1以上の自己負担が前提です。
- 不当な価格設定やテレワークの実態がないなど、虚偽の申請は絶対に行わないでください。助成金の返還や刑事罰の対象となる可能性があります。
- 見積業者などによる申請手続きの代行は認められていません。
まとめ
「令和7年度 テレワークトータルサポート助成金」は、テレワーク導入だけでなく、育児・介護との両立支援や現場作業員の労働環境改善までを視野に入れた、非常に有用な制度です。申請には事前の相談が必須となるため、まずは「テレワーク相談窓口」にアクセスし、専門家のアドバイスを受けながら計画的に準備を進めましょう。
お問い合わせ先
公益財団法人東京しごと財団 企業支援部 雇用環境整備課 テレワーク支援係
電話:03-5211-5200(平日9時から17時 ※12時~13時、土日祝日、年末年始除く)
※お問い合わせの際は「トータルサポート助成金」についてとお伝えください。
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|---|---|---|---|---|---|
| 補助金額 | 最大テレワーク環境整備に係る経費を助成。育児・介護休業法対応や熱中症対策の取組には加算あり。 | 最大250万円 | 最大600万円 | 最大50万円 | 最大600万円 |
| 補助率 | 助成対象経費により異なる(自己負担が1/3または1/2以上必要) | 事業メニューにより異なる。補助率1/2または2/3以内。上限額は10万円から最大250万円まで。例:新製品・新技術開発事業は補助率2/3以内で上限200万円(特定要件で250万円)、人材確保事業は補助率1/2以内で上限50万円。 | 事業場内最低賃金額に応じて変動します。 ・900円未満の場合: 対象経費の9/10 ・900円以上950円未満の場合: 対象経費の4/5 ・950円以上の場合: 対象経費の3/4 | 対象経費の1/2、補助上限50万円 | 高知県ワークライフバランス推進企業認証制度において、男性育休推進部門を含む4部門以上の認証取得、または、こうち外国人材優良サポート事業者認証制度において3つ星を取得、または、補助事業期間内に2名以上の正規雇用転換を実施する場合:4分の3以内 高知県ワークライフバランス推進企業認証制度において、3部門以上の認証取得、または、こうち外国人材優良サポート事業者認証制度において2つ星を取得、または、補助事業期間内に1名以上の正規雇用転換を実施する場合:3分の2以内 上記以外の者:2分の1以内 |
| 申請締切 | 2026年2月27日 | 令和7年12月19日(金曜日)まで ※新製品・新技術開発支援は令和7年7月11日で受付終了 | 公募中(事業完了期限は交付決定年度の令和8年1月31日。予算上限に達し次第終了の可能性あり) | 令和8年2月27日まで | ハード事業:令和7年11月28日(金)まで(消印有効) ソフト事業:令和7年12月15日(月)まで(消印有効) |
| 難易度 | |||||
| 採択率 | 30.0% | 30.0% | 30.0% | 30.0% | 30.0% |
| 準備目安 | 約14日 | 約14日 | 約14日 | 約14日 | 約14日 |
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