平塚市フェスタロード・オフィス開設支援補助金とは?
神奈川県平塚市では、平塚駅周辺の経済活性化と就労機会の創出を目的として、「フェスタロード・オフィス開設支援補助金」を実施しています。この制度は、平塚駅前のメインストリートである「フェスタロード」沿いのビルに新たにオフィスを開設する事業者に対し、引越し費用や内装工事費などの経費の一部を最大600万円補助するものです。
市外からの企業誘致や市内企業の事業拡大を促進し、駅周辺のにぎわい創出と市全体の活性化を目指す、非常に魅力的な補助金です。本記事では、この「フェスタロード・オフィス開設支援補助金」の対象者、補助金額、申請方法などを分かりやすく解説します。
この補助金のポイント
- 高額な補助金: 引越し・改装費用を合わせて最大500万円、さらに雇用加算で最大100万円、合計最大600万円の補助が受けられます。
- 幅広い対象経費: オフィスの内装工事、電気・空調設備、ネットワーク設備費用など、開設に必要な初期投資を幅広くカバーします。
- 本社機能移転を優遇: 市外から本社機能を移転する場合には、補助率や上限額が加算される手厚い支援が用意されています。
- 特定分野を重点支援: AI技術やバイオテクノロジーなど、指定された成長分野の事業を行う場合も加算対象となります。
補助金の概要
本補助金の詳細な内容を項目ごとに見ていきましょう。
| 補助金名 | 平塚市フェスタロード・オフィス開設支援補助金 |
| 実施自治体 | 神奈川県平塚市 |
| 目的 | 平塚駅周辺の地域経済活性化、就労機会の確保、消費活動の促進 |
| 対象エリア | フェスタロード(駅前大通り線)に面する建物(2階以上) |
補助対象事業者
以下の要件をすべて満たす事業者が対象となります。
- 本社所在地の市区町村民税に滞納がないこと(市内に既存オフィスがある場合は平塚市税の滞納もないこと)。
- 重大な法令違反や公序良俗に反する行為に関与していないこと。
- 日本標準産業分類における「政治・経済・文化団体、宗教、公務」に分類される事業を行っていないこと。
補助要件(必須)
上記の補助対象事業者の要件に加え、以下の必須要件をすべて満たす必要があります。
- 新オフィスでの事業継続が3年以上見込まれること。
- フェスタロードに面したビルの2階以上に開設するオフィスであること。
- オフィスとして貸し出している区画50平米以上を賃貸借契約により借り受けていること。
- 正規雇用者が5人以上常駐して新オフィスで業務を行う予定であること。
補助金額・補助率
補助金額は、基本となる補助に加えて、特定の要件を満たすことで適用される「加算」と「別枠加算」があります。
- 基本補助
- 引越し経費:補助率 1/2、上限100万円
- 改装経費:補助率 1/2、上限400万円(起業の場合は上限200万円)
- 加算要件(該当する場合、補助率+1/4、上限額+100万円など)
- 本社機能加算:本社機能を市外から移転する場合
- 指定分野加算:AI、バイオテクノロジー、宇宙、海洋など指定の10分野が主たる業務の場合
- 改装発注先加算:改装を平塚市内の事業者等に一括発注した場合
- 別枠加算
- 常駐する正規雇用者が6人目から15人目の部分について、1人につき10万円を補助(最大100万円)
これらの組み合わせにより、最大で600万円(基本500万円+別枠100万円)の補助を受けることが可能です。
申請の流れ
申請は「事前申請」と「交付申請」の2段階で行います。スケジュール管理が重要です。
- 事前申請
新オフィス開設の1ヵ月前までに必要書類を提出します。
- 事前申請受理の通知【市】
市から受理通知が届きます。
- 交付申請
新オフィスを開設してから1ヵ月以内に必要書類を提出します。
- 実地調査【市】
市によるオフィスの現地確認が行われます。
- 交付決定の通知【市】
審査後、市から交付決定通知が届きます。
- 補助金の請求・受領
決定通知を受けてから15日以内に請求書を提出し、補助金が振り込まれます。
1. 事前申請(新オフィス開設の1ヵ月以上前)
- 事前申請書、補助金計算表
- 新オフィスの賃貸借契約書の写し(または見積もり)
- 新オフィスのレイアウト図面
- 定款または会社の規則がわかる書類
- 法人の履歴事項全部証明書(最新)
- 市区町村民税の滞納がないことを証する書類(最新)
- 正規雇用者の状況がわかる名簿
- 引越し・改装費用の見積書
- その他市長が必要と認める書類
2. 補助金交付申請(新オフィス開設後1ヵ月以内)
- 交付申請書、補助金計算表
- (事前申請時から変更がなければ省略可能な書類あり)
- 引越し・改装費用の支払い完了がわかる書類(領収書等)
- 【別枠加算を申請する場合】該当者の雇用契約書の写し
まとめ
平塚市の「フェスタロード・オフィス開設支援補助金」は、駅前の好立地にオフィスを構える事業者にとって、初期投資を大幅に軽減できる非常に価値のある制度です。特に市外からの本社移転や成長分野の企業には手厚い加算措置があり、事業拡大の大きなチャンスとなります。
申請には事前準備と計画性が求められますので、オフィス開設を検討している事業者の皆様は、早めに平塚市の担当窓口に相談し、公式ウェブサイトで最新情報を確認することをおすすめします。
類似補助金との比較
Comparison| 比較項目 |
この補助金
平塚市 産業振興部 産業振興課 |
【2025年】南砺市空き家・空き店舗利用促進事業補...
南砺市商工企業立地課 |
【令和8年度】とうしん地域振興協力基金助成金|経費...
公益財団法人とうしん地域振興協力基金 |
【2025年】愛知県宿泊施設バリアフリー整備推進事...
愛知県 |
【令和7年度】医療費助成のオンライン資格確認システ...
社会保険診療報酬支払基金 |
|---|---|---|---|---|---|
| 補助金額 | 最大600万円 | 最大200万円(改修費)+家賃・利子補給 | 理事長が認める額(対象経費の1/2以内) | 最大500万円 | 最大60万円 |
| 補助率 | <ul><li><strong>引越し経費:</strong> 補助対象経費の1/2(上限100万円)</li><li><strong>改装経費:</strong> 補助対象経費の1/2(上限400万円、起業の場合は上限200万円)</li><li><strong>加算要件:</strong> 本社機能加算、指定分野加算、改装発注先加算に該当する場合、補助率や上限額が加算されます。(例: 補助率+1/4、上限額+100万円)</li><li><strong>別枠加算:</strong> 常駐する正規雇用者6人目から15人目の部分について、1人につき10万円を補助(最大100万円)</li></ul> | — | — | — | 診療所3/4、病院1/2、薬局3/4(大型チェーン1/2) |
| 申請締切 | 2026年3月31日 | 令和8年1月30日まで | 令和7年12月25日まで | 2025年12月26日まで | 令和8年1月15日 |
| 難易度 | |||||
| 採択率 | 30.0% | 30.0% | 30.0% | 30.0% | — |
| 準備目安 | 約14日 | 約14日 | 約14日 | 約14日 | 約14日 |
| 詳細 | — | 詳細を見る → | 詳細を見る → | 詳細を見る → | 詳細を見る → |
よくある質問
FAQQ この補助金の対象者は誰ですか?
Q 申請に必要な書類は何ですか?
【事前申請】
事前申請書(第1号様式)
補助金計算表(第1号様式別紙)
新オフィスに係る賃貸借契約書の写し(契約締結前の場合は見積もり等)
新オフィスに係るレイアウトを示す図面
定款又は会社の規則がわかる書類
法人の履歴事項全部証明書
市区町村民税の滞納がないことを証する書類
新オフィスに常駐する正規雇用者の状況がわかる名簿
引越し及び改装に要する経費の見積書
【交付申請】
交付申請書(第3号様式)
補助金計算表(第3号様式別紙)
引越し及び改装に要する経費の支払い完了がわかる書類
(別枠加算を申請する場合)該当者の雇用契約書の写し
※事前申請で提出済みの書類に変更がないものは提出を省略可
Q どのような経費が対象になりますか?
引越しに要する経費
運搬費など、新オフィスに移転する行為に必要不可欠な経費
改装に要する経費
デザイン、プランニング費用
内装工事費用
電気、照明工事費用
空調設備費用
ネットワーク設備費用
防災設備費用
清掃費用
【対象外経費】
不用品廃棄費用、原状回復工事費用
入居費用(敷金/礼金/仲介手数料/火災保険料等)
什器等の購入費用(デスク/椅子/事務機器等)