京都市でMICE(会議、インセンティブツアー、展示会など)の開催を計画している主催者様へ。開催コストの負担を軽減し、イベントを成功に導くための強力な支援策「京都市MICE開催支援助成金」をご存知ですか?本記事では、最大200万円が支給されるこの助成金をはじめ、京都ならではの魅力的な補助金制度について、対象者、要件、申請方法などを網羅的に解説します。
京都市のMICE開催支援制度とは?
京都市および京都府は、MICEの誘致・開催を積極的に支援するため、公益財団法人京都文化交流コンベンションビューローを通じて、多様な助成金・補助金制度を設けています。これらの制度は、イベントの規模や内容に応じてきめ細かくサポートすることを目的としており、主催者の経済的負担を軽減するだけでなく、京都ならではの文化体験やサステナブルな取り組みを後押しします。
特に中心となるのが「京都市MICE開催支援助成金」です。さらに、特定のテーマに特化した補助金も用意されており、これらを組み合わせることで、より充実したイベント開催が可能になります。
主要な助成金・補助金一覧
京都市が提供するMICE関連の主な支援制度を一覧表にまとめました。ご自身のイベントがどの制度に該当するか、ご確認ください。
| 制度名 | 最大助成額 | 主な対象 |
|---|---|---|
| 京都市MICE開催支援助成金 | 200万円 | 現地参加者50名以上の会議・インセンティブツアー等 |
| 京都らしいMICE開催支援補助制度 | 100万円 (ユニークベニュー活用) | 文化体験や伝統産業製品購入、ユニークベニュー活用 |
| サステナブルなMICE開催支援補助制度 | 30万円 | 環境負荷軽減などサステナビリティに貢献する取組 |
| 大規模国際コンベンション開催支援助成金 | 1,000万円 | 参加者500名以上の大規模な国際会議 |
| 大規模国際コンベンション誘致支援助成金 | 100万円 | 大規模国際会議の誘致活動 |
【主力】京都市MICE開催支援助成金 詳細解説
最も多くの主催者に利用されている「京都市MICE開催支援助成金」について、詳細な要件を見ていきましょう。
助成対象
- 対象イベント: 企業ミーティング、インセンティブツアー、学会、国際会議、総会など
- 対象経費: 上記イベントの開催に要する経費全般
主要な交付要件
- 会期: 2日以上であること
- 参加者数: 現地参加者が50名以上であること(海外からの参加者要件はなし)
助成金額
助成額は5万円から最大200万円の範囲で、開催時期、期間、規模、予算などに応じて審査の上、決定されます。
【令和7年度からの拡充ポイント】
過去5年以内に京都市内での開催実績があり、かつ参加者数が100名以上(3か国以上)のMICEに対しては、1件につき最大40万円が加算されます。リピート開催を強力に後押しする制度です。
【併用可能】その他の魅力的な補助制度
「京都市MICE開催支援助成金」と併用できる、特色ある補助制度も活用し、イベントの価値をさらに高めましょう。
1. 京都らしいMICE開催支援補助制度
京都の伝統文化やユニークな会場を活用する経費を支援する制度です。参加者に特別な体験を提供したい場合に最適です。
- 対象経費例:
- 舞妓・芸妓の演舞、和太鼓、茶道、着物着付け体験などの文化プログラム
- 参加記念品としての伝統産業製品の購入、工房見学・体験
- 【新設】文化財などユニークベニューの会場使用料(飲食費除く)
- 補助額:
- 文化・伝統産業プログラム:費用の全額(上限50万円)
- ユニークベニュー活用:費用の1/2(上限100万円)
2. サステナブルなMICE開催支援補助制度
SDGsへの貢献や環境負荷の軽減を目指す取り組みを支援します。企業のCSR活動としてもアピールできます。
- 対象経費例:
- カーボンオフセットの実施費用
- リユーザブルなボトルやカップの配布費用
- 市民公開講座の開催費用
- 学生ボランティアやアルバイトの活用経費
- 補助額: 最大30万円(対象経費の1/2まで)
申請手続きと注意点
申請の流れ
- 事前相談: まずは下記の問い合わせ先に、開催予定のMICE概要や利用したい制度について連絡します。
- 申請書受領: 相談後、京都文化交流コンベンションビューローから申請書が送付されます。
- 申請書提出: 必要事項を記入し、添付書類とともに提出します。申請期限は原則として開催の1ヶ月前までです。
- 審査・交付決定: 審査が行われ、交付可否および交付額が決定されます。
重要な注意点
- 予算と先着順: 各制度は年度ごとの予算の範囲内で運営されており、原則として申請の先着順で審査されます。申請が多数の場合、要件を満たしていても利用できない可能性があるため、早めの相談・申請が重要です。
- 補助・助成除外日: 観光の繁忙期(例: 3月下旬~4月上旬、11月下旬など)には、補助・助成の対象外となる日が設定されています。計画段階で必ず確認してください。
- 事前相談が必須: 申請を検討している場合は、必ず事前に問い合わせ先に相談する必要があります。
まとめ
京都市では、MICE開催を成功させるための手厚い助成金・補助金制度が充実しています。「京都市MICE開催支援助成金」を中心に、京都らしい演出やサステナブルな取り組みへの支援を組み合わせることで、コストを抑えつつ、参加者の満足度が非常に高いイベントを実現できます。
制度の利用には早めの準備と相談が鍵となります。まずは下記の公式窓口に連絡し、ご自身のMICEプランに最適な支援策について相談してみてはいかがでしょうか。
申請・問い合わせ先
公益財団法人 京都文化交流コンベンションビューロー
国際観光コンベンション部 MICE誘致推進課
- 電話: 075-353-3053 (平日 8:45~17:30)
- FAX: 075-353-3055
- E-mail: convention@hellokcb.or.jp
- 公式サイト: https://meetkyoto.jp/ja/service/held/
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| 補助金額 | 最大200万円 | 最大5万円 | 最大12,000円割引 | 最大5,000万円 | 最大20億円(県・市合わせて) |
| 補助率 | 補助率の定めはなく、開催時期、期間、規模、予算などに基づいた審査により、5万円から最大200万円の範囲で交付額が決定されます。 | 事業費の合計金額又は5万円のいずれか少ない額 | 航路、等級により割引額が異なります。詳細は本文を参照ください。 | 事業枠により異なります。 ・チャレンジ支援枠: 3/4以内 ・地域創生枠: 市町村以外は1/2以内(特認2/3以内)、市町村は1/3以内等 ・空き家ビジネス活用支援枠: 2/3以内 ・地域未来創造枠: 市町村以外は2/3以内、市町村は1/2以内(文化財活用は別途規定あり) | 補助対象経費の10%。ただし、市町村の補助額が上限となります。1件あたりの限度額は10億円で、名古屋市内の立地の場合は愛知県と名古屋市を合わせて最大20億円の補助となります。 |
| 申請締切 | 原則として、MICE開催の1箇月前まで(下期開催案件は9月1日より受付開始) | 令和7年12月25日まで | 令和8年3月25日 | 2026年3月31日(通年受付ですが、予算がなくなり次第終了する場合があります) | 2030年3月31日(随時受付) |
| 難易度 | |||||
| 採択率 | 30.0% | 30.0% | 90.0% | 30.0% | 30.0% |
| 準備目安 | 約14日 | 約14日 | 約14日 | 約14日 | 約14日 |
| 詳細 | — | 詳細を見る → | 詳細を見る → | 詳細を見る → | 詳細を見る → |