【2025年】北九州市の空き家解体補助金|最大30万円!条件・申請手順を徹底解説
補助金詳細
Details北九州市内の老朽空き家等の所有者、又はその相続人、及びその同意を得た者。市税の滞納がなく、暴力団関係者でないこと。
【判定依頼申出時】
・判定依頼申出書(様式第1号)
・位置図
・空き家の外観写真(建物の全景がわかるもの)
・土地・家屋の固定資産税納税通知書(最新分)のコピー
・借地の場合は借地契約書等のコピー
【補助金交付申請時】
・補助金交付申請書(様式第2号ほか)
・解体工事の見積書の写し(市内業者発行のもの)
・所有者や相続関係を証明する書類(登記事項証明書、戸籍謄本など)
・その他市が指定する書類
・老朽空き家本体の除却(解体・撤去・処分)に要する費用(税抜き)
・【対象外】家財道具、家電、ごみ等の処分費
・【対象外】敷地内の樹木、庭石、門、塀、浄化槽等の撤去費
・【対象外】消費税及び地方消費税
申請前チェックリスト
補助金概要
Overview北九州市で倒壊の恐れがある古い空き家にお困りではありませんか?解体費用が高額で手が出せないと悩む所有者向けに、市では危険な空き家の解体費用の一部を補助する「老朽空き家等除却促進事業」を実施しています。この制度を活用すれば、最大30万円の補助金を受け取ることが可能です。この記事では、制度の対象者や条件、複雑な申請手順、採択されるためのポイントまで、分かりやすく解説します。
■ この補助金の重要ポイント
- 補助金額: 最大30万円
- 対象者: 北九州市内の危険な老朽空き家の所有者など
- 必須条件: 解体工事の契約・着手前に市の「判定」と「交付決定」を受けること
- 申請期間: 2025年5月19日(月)から2026年1月30日(金)まで(予算に達し次第終了)
北九州市「老朽空き家等除却促進事業」とは
本事業は、倒壊や部材落下の危険がある老朽化した空き家の解体(除却)を促進し、市民の安全・安心な居住環境を確保することを目的としています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 北九州市老朽空き家等除却促進事業 |
| 実施組織 | 北九州市 都市戦略局 空き家活用推進課 |
| 目的 | 市場での流通が困難で、倒壊等の危険がある空き家の除却を促進し、市民の安全・安心な居住環境を確保すること。 |
| 公式サイト | 北九州市公式サイト |
補助金額と計算方法
補助金額は、以下の2つの金額を比較し、いずれか低い方の額の3分の1以内で、上限30万円となります。
- 金額A: 解体業者に支払う除却費用(税抜)
- 金額B: 市が定める基準額(延床面積 × 面積基準単価)
市の面積基準単価
金額Bの計算に用いる単価は、建物の構造によって異なります。
- 木造: 27,000円/㎡
- 非木造: 39,000円/㎡
計算例
延床面積80㎡の木造家屋を、120万円(税抜)で解体した場合
- 金額A(実際の費用): 120万円
- 金額B(市の基準額): 80㎡ × 27,000円/㎡ = 216万円
- 比較: 金額A(120万円)の方が低いため、こちらを基準とします。
- 補助額の計算: 120万円 × 1/3 = 40万円
- 最終的な補助金額: 補助上限額が30万円のため、30万円となります。
補助の対象となる人・建物
補助金を受けるには、申請者と対象の空き家がそれぞれ以下の要件をすべて満たす必要があります。
対象空き家の要件
- 北九州市内にある、1年以上使用されていない個人所有の建物
- 原則として、1981年(昭和56年)5月31日以前に建築されたもの
- 市の判定により「不良住宅」と判断されること(構造の危険性や衛生上の有害性など)
- 所有権以外の権利(抵当権など)が設定されていないこと(権利者全員の同意があれば可)
- 公共事業等の補償対象になっていないこと
補助対象となる経費・ならない経費
補助対象は、建物の解体・撤去・処分にかかる費用本体です。付随する費用は対象外となるため注意しましょう。
| 項目 | 対象可否 |
|---|---|
| 老朽空き家本体の解体・撤去・処分費用 | 〇 対象 |
| 家財道具、家電、ごみなどの処分費用 | × 対象外 |
| 敷地内の樹木、庭石、門、塀、浄化槽などの撤去費用 | × 対象外 |
| 消費税及び地方消費税 | × 対象外 |
解体業者に見積もりを依頼する際は、補助対象となる工事と対象外の工事を分けて記載してもらうと手続きがスムーズです。
申請方法と手続きの流れ(重要)
本制度では、いきなり補助金申請はできません。「事前相談」と「不良住宅の判定」が必須です。手順を間違えると補助金は受け取れないため、必ず以下の流れを守ってください。
ステップ1:事前相談・判定依頼
まず、所有する空き家が補助対象になりそうか、市の窓口(空き家活用推進課)に相談します。その後、以下の書類を提出し、補助対象となるかの「判定」を依頼します。
- 不良住宅判定依頼書
- 位置図、配置図、平面図
- 空き家の写真(全景、損傷箇所など)
- 登記事項証明書など所有者がわかる書類
ステップ2:市による現地調査と判定結果の通知
書類提出後、市の職員が現地調査を行い、建物が「不良住宅」に該当するかを判定します。後日、結果が書面で通知され、「補助対象」と判定された方のみ次のステップに進めます。
ステップ3:補助金交付申請
判定結果の通知を受けたら、補助金の交付申請を行います。この時点で、北九州市内の解体業者から見積書を取得しておく必要があります。
- 補助金交付申請書
- 解体工事の見積書の写し(市内業者のもの)
- 市税の滞納がないことの証明書
- その他、市が指定する書類
ステップ4:補助金交付決定通知書の受領
市が申請内容を審査し、問題がなければ「補助金交付決定通知書」が郵送されます。この通知書を受け取るまでは、絶対に解体工事の契約や着工をしないでください。
ステップ5:解体工事の契約・着手
交付決定通知書を受け取ったら、正式に解体業者と工事請負契約を締結し、工事を開始できます。
ステップ6:完了報告と補助金の請求・受領
工事が完了したら、完了日から30日以内または当該年度の3月31日のいずれか早い日までに、完了報告書を提出します。市の検査後、「補助金額確定通知書」が届いたら、請求書を提出します。その後、指定口座に補助金が振り込まれます。
補助金採択のポイントと注意点
採択されるためのポイント
- 早めの行動: 補助金は予算の上限に達し次第、受付終了となります。年度の初めから早めに市へ相談し、手続きを開始しましょう。
- 書類の正確性: 提出書類に不備があると審査が遅れる原因になります。市の公式サイトで様式や記入例をよく確認し、正確に作成してください。
- 危険性の明確化: 判定依頼の際、建物の危険な状態(大きなひび割れ、傾き、屋根の破損など)を写真で明確に伝えることが重要です。
必ず守るべき注意点
- フライング厳禁: 交付決定通知書を受け取る前に工事契約や着工をした場合、いかなる理由があっても補助金は交付されません。
- 固定資産税の変動: 建物を取り壊すと、土地の固定資産税の軽減措置(住宅用地特例)が適用されなくなり、翌年度から税額が3~4倍に上がることがあります。事前に資産税課に確認することをおすすめします。
- 市内業者への依頼: 補助対象となる工事は、北九州市内に本店・支店・営業所を置く法人または個人の解体業者に依頼する必要があります。
- 跡地の適正管理: 解体後の土地は所有者の責任で管理が必要です。雑草が繁茂するなど、近隣の迷惑にならないよう適切に管理してください。
よくある質問(FAQ)
まとめと問い合わせ先
北九州市の老朽空き家等除却促進事業は、危険な空き家の解体費用負担を軽減する有効な制度です。しかし、「①事前相談・判定依頼 → ②交付申請 → ③交付決定 → ④工事着手」という厳格な手順が定められています。特に、交付決定前の契約・着工は補助対象外となるため絶対に避けてください。
ご自身の空き家が対象になるか気になる方は、まずは市の担当窓口に相談することから始めましょう。
■ お問い合わせ先
北九州市役所 都市戦略局 空き家活用推進課
- 住所: 〒803-8501 北九州市小倉北区城内1番1号 本庁舎13階
- 電話番号: 093-582-2777
- 受付時間: 月曜日から金曜日の8時30分から17時15分まで(祝日・年末年始を除く)
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|---|---|---|---|---|---|
| 補助金額 | 最大2,721円 | 最大155万円 | 最大40万円 | 要確認 | 最大218万5千円 |
| 補助率 | — | 工事内容(基礎、壁、屋根)ごとの単価積算額または工事費のいずれか低い方 | 工事費の2/3以内。上限額は市町村によって異なる。撤去工事のみの場合、上限8万円~13.3万円。新設工事を行う場合、上限26.6万円~26.7万円。撤去と新設合計で最大40万円。 | 要確認 | 補助対象工事に係る費用(消費税及び地方消費税相当額を除く)に23.0パーセントを乗じた額(千円未満切り捨て)。 上限額は工事内容により異なり、1台につき最大218万5千円です。 |
| 申請締切 | 2025年12月26日 | 2026-02-27 | 令和8年2月27日まで | 令和7年12月19日まで | 令和7年4月1日(火曜日)から令和7年12月19日(金曜日)まで |
| 難易度 | |||||
| 採択率 | 30.0% | — | 50.0% | 30.0% | 30.0% |
| 準備目安 | 約14日 | 約14日 | 約14日 | 約14日 | 約14日 |
| 詳細 | — | 詳細を見る → | 詳細を見る → | 詳細を見る → | 詳細を見る → |
よくある質問
FAQQ この補助金の対象者は誰ですか?
Q 申請に必要な書類は何ですか?
・判定依頼申出書(様式第1号)
・位置図
・空き家の外観写真(建物の全景がわかるもの)
・土地・家屋の固定資産税納税通知書(最新分)のコピー
・借地の場合は借地契約書等のコピー
【補助金交付申請時】
・補助金交付申請書(様式第2号ほか)
・解体工事の見積書の写し(市内業者発行のもの)
・所有者や相続関係を証明する書類(登記事項証明書、戸籍謄本など)
・その他市が指定する書類
Q どのような経費が対象になりますか?
・【対象外】家財道具、家電、ごみ等の処分費
・【対象外】敷地内の樹木、庭石、門、塀、浄化槽等の撤去費
・【対象外】消費税及び地方消費税