【2025年最新】東京都の新規就農補助金|最大375万円!農業の初期投資を支援する制度の条件・申請方法を解説
補助金詳細
Details東京都内で新たに農業を開始する認定新規就農者、またはそれに準ずる者(独立・自営就農、親元就農)。就農後の経営発展を目指す個人が対象。
– 補助金申請書(別記様式第1号)
– 誓約書(別記様式第1号の1)
– 認定新規就農者にあっては認定証の写し
– 実施設計書
– 見積書
– カタログ又はパンフレット
– 生産施設(ビニールハウス、果樹棚など)
– 流通・販売施設(農畜産物自動販売機、保冷庫など)
– 加工施設(食品乾燥機など)
– 農業用機械(トラクター、農薬散布機など)
– 上記導入のための附帯工事費
– 生産施設の修繕費用
– 土づくりに係る費用(土壌改良資材の投入)
申請前チェックリスト
補助金概要
Overview東京都の新規就農者向け補助金とは?最大375万円で初期投資を強力サポート
「東京都で農業を始めたいけれど、初期費用が高くて一歩踏み出せない…」そんな悩みを抱える未来の農業者の皆さんへ朗報です。東京都とJAグループが連携し、新規就農者の大きなハードルである初期投資を強力にサポートする「新規就農者初期投資支援事業」を実施しています。この制度を活用すれば、最大375万円もの補助を受けられ、ビニールハウスやトラクターといった高額な設備導入の負担を大幅に軽減できます。この記事では、東京都で夢の農業経営をスタートさせたい方のために、本事業の対象者、補助金額、申請方法から採択のコツまで、詳しく解説します。
■ この補助金のポイント
- 東京都内で新たに農業を始める方を対象とした返済不要の補助金
- ビニールハウスやトラクターなどの初期投資費用を最大375万円まで補助
- 補助率は4分の3以内で自己負担を大幅に軽減
- JAグループが申請から経営安定まで手厚くサポート
1. 新規就農者初期投資支援事業の概要
まずは、この事業がどのようなものか全体像を掴みましょう。東京都の貴重な農地を活用し、新たな農業の担い手を増やすことを目的とした、意欲ある新規就農者のための制度です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 新規就農者初期投資支援事業 |
| 実施組織 | JA東京中央会(東京都の補助金を原資としています) |
| 目的・背景 | 新規就農に必要となる農業用施設や機械などの導入費を支援し、スムーズな営農開始と初期投資費用の軽減を図ります。また、販路開拓もサポートし、農業経営の早期安定と営農定着を目的とします。 |
| 対象者 | 都内に住所および農地を有し、新たに農業を始める「認定新規就農者」または「それに準ずる者」 |
2. 補助金額・補助率
この事業の最大の魅力は、手厚い補助内容にあります。自己資金を抑えながら、質の高い設備を導入することが可能です。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 補助率 | 補助対象経費の 3/4 以内 |
| 補助限度額 | 375万円 |
| 補助対象経費の下限 | 補助対象経費の合計が50万円以上であること |
| 注意点 | 1施設・1機器などの補助対象経費が10万円以上のものが対象です。また、同一の補助事業者に対する補助回数は1回限りです。 |
■ 【計算例】500万円(税抜)のトラクターを購入する場合
補助対象経費:500万円
補助額の計算:500万円 × 3/4 = 375万円
補助限度額(375万円)以内なので、補助額は375万円となります。
自己負担額:500万円 – 375万円 = 125万円
※消費税は補助対象外です。
3. 補助金対象者の条件
補助金を受け取るためには、いくつかの要件を満たす必要があります。ご自身が対象になるか、ここでしっかり確認しましょう。対象者は大きく分けて2種類あります。
① 認定新規就農者
農業経営基盤強化促進法に基づき、市区町村から「青年等就農計画」の認定を受けた方のことです。または、事業実施年度内に認定を受けることが確実な方も対象となります。市区町村の農業担当部署で認定手続きについて相談できます。
② 認定新規就農者に準ずる者
まだ認定は受けていないものの、それに準ずる知識や経験、条件を持つ方も対象となります。就農形態によって要件が異なります。
【A】独立・自営就農の場合(以下の要件をすべて満たす者)
- 技術習得:概ね1年かつ年間1,200時間以上の研修を修了、または農業法人等で概ね1年以上の農業従事経験があること。
- 経過期間:上記の研修修了または農業従事経験後、3年以内であること。
- 売上見込み:自ら生産した農産物を自らの名義で出荷し、事業実施3年後の売上が300万円以上になると見込まれること。
- 農地確保:上記の売上見込みに必要な農地の所有権または利用権を有していること。
【B】親元就農の場合(以下の要件をすべて満たす者)
親の経営資源を引き継いで農業を始める「親元就農」も、条件を満たせば補助金の対象となります。
- 経営の独立性:親の経営とは異なる営農類型や作目の導入に取り組むこと。
- 売上見込み:自らが生産した農産物の売上が、事業実施3年後に300万円以上になると見込まれること。
- 就農期間:親元で就農後、5年以内であること。
4. 補助対象経費
どのような経費が補助の対象になるのでしょうか。経営開始に必要な幅広い設備が対象となっています。
| 事業種目 | 具体的な事例 |
|---|---|
| 生産施設 | ビニールハウス、果樹棚、灌水施設 など |
| 流通・販売施設 | 農産物自動販売機、農産物調製機、保冷庫、梱包機 など |
| 加工施設 | 食品乾燥機 など |
| 農業用機械 | トラクター、管理機、農薬散布機、草刈機 など |
| 附帯工事費 | 上記施設・機械を導入するための最小限の電気、水道工事 など |
| 施設修繕・土壌改良 | 張り替え用ビニール、補修用パイプ、土壌改良資材の投入(化成肥料は除く) など |
5. 申請方法と手順
申請は計画的に進めることが重要です。大まかな流れを把握し、余裕をもって準備を始めましょう。
申請期間
申請期間は年度によって異なります。必ず最新の情報を公式サイトやJAで確認してください。
(参考)令和7年度の受付期間:令和7年5月1日(木)~ 令和7年9月16日(火)
(参考)令和6年度の受付期間:令和6年6月20日(木)~ 令和6年11月1日(金)
申請から補助金交付までのステップ
- 事前相談:まずはお近くのJAまたはJA東京中央会に事業の活用について相談します。事業計画や対象経費についてアドバイスをもらいましょう。
- 必要書類の準備:申請書、誓約書、認定証の写し、見積書、カタログなどを準備します。見積書は複数の業者から取得することが望ましいです。
- 申請書提出:準備した書類一式を、お近くのJAまたはJA東京中央会に提出します。(締切日必着)
- 審査・交付決定:提出された書類に基づき審査が行われ、採択されると「交付決定通知書」が届きます。必ずこの通知書を受け取ってから、事業(購入・契約・支払い)を開始してください。
- 事業の実施:計画通りに施設や機械の購入、工事などを行います。
- 実績報告:事業が完了したら、実績報告書や領収書、導入した設備の写真などを揃えて提出します。
- 補助金の交付:実績報告の内容が確認された後、指定の口座に補助金が振り込まれます。
6. 採択されるためのポイント
申請すれば誰でも採択されるわけではありません。予算には限りがあるため、審査で高く評価されるためのポイントを押さえておきましょう。
- 事業計画の具体性と実現可能性:「なぜこの機械が必要なのか」「導入することで、どのように生産性が向上し、売上が3年後に300万円以上に達するのか」を、数字やデータを交えて具体的に説明することが重要です。
- JAとの事前相談を徹底する:申請書類の作成前に、必ずJAの担当者に相談してください。計画のブラッシュアップや書類の不備チェックなど、専門的な視点から貴重なアドバイスをもらえます。
- 書類の正確性と丁寧さ:記入漏れや誤字脱字、必要書類の不足は審査でマイナス評価になります。提出前には何度も見直し、完璧な状態で提出することを心がけましょう。
- 熱意を伝える:書類からは、あなたの農業に対する熱意や将来のビジョンも伝わります。単なる設備の導入計画だけでなく、地域農業に貢献したいという想いなどを盛り込むと、評価者の心に響くかもしれません。
7. よくある質問(FAQ)
8. まとめ:まずはJAへの相談から始めよう
東京都の「新規就農者初期投資支援事業」は、これから農業を始める方にとって、夢を実現するための非常に強力な追い風となる制度です。
- ポイント1:最大375万円、補助率3/4という手厚い支援で初期投資の負担を大幅に軽減できる。
- ポイント2:ビニールハウスからトラクター、販売用の保冷庫まで、幅広い経費が対象となる。
- ポイント3:JAグループが相談から申請、経営安定まで一貫してサポートしてくれる安心感がある。
この記事を読んで「自分も対象になるかもしれない」「ぜひ活用したい」と感じた方は、迷わず次のアクションに移りましょう。東京都では、農業分野以外にも様々な支援制度があります。例えば、ライフプランに合わせて活用できる都の省エネ住宅補助金などを探してみるのもよいでしょう。
■ 【次の一歩】まずはお近くのJAまたは下記窓口へ相談を!
具体的な事業計画や疑問点などをまとめて、まずは専門家であるJAの担当者に相談することから始めてください。それが、補助金採択への最も確実な第一歩です。
受付及びお問い合わせ窓口
JA東京中央会 都市農業支援部 東京農業推進室
住所:〒190‐0023 立川市柴崎町3-5-25 JA東京第1ビル4F
連絡先:TEL 042(528)1375(直通)
E-mail:cu_nousin@tokyo-ja.or.jp
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|---|---|---|---|---|---|
| 補助金額 | 最大375万円 | 最大10万円/10a(流動化事業) | 最大1万円(1泊5,000円×2泊) | 10aあたり1,000円以内 | 最大1,200万円 |
| 補助率 | 補助対象経費の3/4以内。補助限度額は375万円。補助対象経費は50万円以上である必要があります。 | 2025/12/10 | — | — | 対象経費の3/4以内 |
| 申請締切 | 2025年9月16日 | 2026年1月31日など(事業により異なる) | 2025年12月26日(金)まで | 令和7年12月26日まで | 令和7年12月15日まで |
| 難易度 | |||||
| 採択率 | 30.0% | 30.0% | 100.0% | 30.0% | 30.0% |
| 準備目安 | 約14日 | 約14日 | 約14日 | 約14日 | 約14日 |
| 詳細 | — | 詳細を見る → | 詳細を見る → | 詳細を見る → | 詳細を見る → |
よくある質問
FAQQ この補助金の対象者は誰ですか?
Q 申請に必要な書類は何ですか?
– 誓約書(別記様式第1号の1)
– 認定新規就農者にあっては認定証の写し
– 実施設計書
– 見積書
– カタログ又はパンフレット
Q どのような経費が対象になりますか?
– 流通・販売施設(農畜産物自動販売機、保冷庫など)
– 加工施設(食品乾燥機など)
– 農業用機械(トラクター、農薬散布機など)
– 上記導入のための附帯工事費
– 生産施設の修繕費用
– 土づくりに係る費用(土壌改良資材の投入)